睡眠薬の種類と特徴を解説!副作用や安全に使用するポイントも

不眠症
投稿:2026.01.05更新:2026.01.28
睡眠薬の種類と特徴を解説!副作用や安全に使用するポイントも

「寝つけない」
「夜中に何度も目が覚める」
「しっかり寝たはずなのに体がだるい」

不眠の悩みは症状の出方が人それぞれです。睡眠薬は、タイプに合うものを選べば、寝つきや睡眠の維持を助け、翌日の生活を整えやすくなります。

一方で、薬ごとの副作用や飲み合わせの注意点もあるため、どのような薬があるのかを理解しておきましょう。

本記事では、症状タイプ別の睡眠薬の選び方から代表的な薬の特徴について解説します。また、安全に使用するためのポイントや、自分でできる改善方法も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

睡眠薬は「症状タイプ」に合った選択が重要

不眠には大きく、以下の4タイプに分けられます。

  • 入眠困難:寝つきに時間がかかる
  • 中途覚醒:夜中に何度も起きる
  • 早朝覚醒:予定より早く目が覚める
  • 熟眠障害:ぐっすりと眠れない

睡眠薬は、作用の表れ方や持続する時間が異なるため、どのタイプの不眠なのかに合わせて処方されます。

たとえば、寝つきだけが問題なら作用の始まりが速く短めに切れる薬が向き、夜中に目が覚めやすいなら持続時間がやや長いもの、体内時計の乱れが背景なら体内リズムに働く薬が候補になります。

以下は、睡眠薬の区分とそれぞれに適した症状をまとめた表です。

▼睡眠薬の区分比較

区分(作用機序)適した症状副作用・注意点
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬・入眠困難に適しやすい・ふらつき、めまい、頭痛などの副作用
・前向健忘があらわれる可能性がある
・自動車の運転など危険を伴う機械の操作は控える
オレキシン受容体拮抗薬・入眠困難〜中途覚醒の改善
・自然な眠気を誘導
・眠気、頭痛、めまい、悪夢などの副作用
・薬物代謝酵素CYP3Aによって代謝されるため、この代謝酵素を阻害する他の薬の併用に注意が必要(併用禁忌の薬あり)
ベンゾジアゼピン系抗不安薬・薬ごとの作用時間で入眠〜維持まで調整
・症状幅広く対応可能だが副作用も多め
・眠気、ふらつき、頭痛、吐き気、食欲不振、口渇、便秘などの副作用
・ごくまれに大量使用や連用により、薬物依存があらわれる場合がある
メラトニン受容体作動薬・睡眠や体内時計に深く関わるメラトニンに作用し、自然に近い生理的睡眠を誘導・眠気、めまい、頭痛、便秘、吐き気、発疹などの副作用
・ごくまれに蕁麻疹や血管浮腫などのアナフィラキシーの症状があらわれる可能性がある

このように、「全然寝つけない」と「寝ついてもすぐ目が覚める」では選ぶ薬が変わります。メラトニン受容体作動薬は飲んですぐ強い眠気が出るタイプではなく、体内時計を少しずつ整えて寝つきを改善していくイメージです。

参考:
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/556e7e5c83815011bdcf8271.html
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/5625df255595b3d30b796684.html
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/556e7e5c83815011bdcf8274.html
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/5625cff65595b38a0b79677d.html
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/heart/k-02-006

睡眠薬の市販と処方の違い

市販で購入できるのは「睡眠改善薬」で、医療機関で処方される「睡眠薬」とは働き方が異なります。

睡眠改善薬は一時的な不眠の緩和を目的とし、主成分として抗ヒスタミン薬が広く用いられています。抗ヒスタミン作用に伴う眠気で寝つきを助けるため、中枢神経に直接働いて睡眠を整える処方薬と比べると効果は穏やかです。

▼睡眠改善薬(市販)と睡眠薬(処方)の比較

市販の睡眠改善薬処方の睡眠薬
作用抗ヒスタミン作用に伴う眠気で寝つきをサポート脳の中枢神経に作用で睡眠改善
使用目的一時的な不眠(時差ボケなど)の改善入眠困難や中途覚醒の改善
入手先ドラッグストアやオンラインストア医師による処方が必要
使用期間一時的な使用が推奨される医師の判断によって継続・増減・休止

一時的で軽い不眠なら市販薬の睡眠改善薬が手助けになる場合もあります。ただし、症状が続くなら処方薬を含めて医師に相談し、原因や生活習慣の見直しも並行しましょう。

病院を受診すべきケース

以下のような状態である場合は、病院を受診することをおすすめします。

  • 眠れない日が続いている
  • 起きたときに体の疲れが取れた感じがしない
  • 昼間に眠気を感じて、生活に支障が出ている
  • 生活習慣を見直しても眠れない
  • 不眠以外の症状がある(体調不良や夜間頻尿など)
  • ストレスなど精神的なことが原因で眠れない

つらい状態が続くことで、より体調を悪化させてしまう可能性があるため、一時的な不眠以外なら早期に受診して薬を処方してもらいましょう。

参考:
https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/otc/PDF/J0601001652_06_A.pdf
https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/otc/PDF/J2301000081_01_A.pdf
https://yakuzai.kuhp.kyoto-u.ac.jp/doc/20220304_seminar_2.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf
https://fastdoctor.jp/mental/columns/sleep-disorders-departments

【作用時間別】睡眠薬の種類

薬は「効き始めるまでの早さ(作用時間)」と「効果の続く時間(持続時間)」を、症状に合わせて選びます。どのような睡眠薬があるのかについて、作用時間別で見てみましょう。

▼作用時間別の睡眠薬比較表

作用時間・効果主な薬の種類処方傾向
超短時間(入眠特化)・【ベンゾジアゼピン系抗不安薬】トリアゾラム/ハルシオン
・【非ベンゾジアゼピン系睡眠薬】ゾルピデム/マイスリー
・入眠困難の改善に
・夜中の覚醒が少ない人の一時的な入眠補助に
短時間(入眠〜途中まで)・【ベンゾジアゼピン系抗不安薬】ブロチゾラム/レンドルミン
・【非ベンゾジアゼピン系睡眠薬】ルネスタ/エスゾピクロン
入眠困難に加えて前半の中途覚醒があるとき
中間(入眠+維持)・【ベンゾジアゼピン系抗不安薬】エスタゾラム/ユーロジン
・【オレキシン受容体拮抗薬】スボレキサント/デエビゴ
・入眠困難と夜間覚醒の両方に
・睡眠維持もある程度必要なとき
睡眠持続(維持重視)【ベンゾジアゼピン系抗不安薬】ニトラゼパム/ベンザリン早朝覚醒や睡眠維持困難が強いとき
体内のリズム調整【メラトニン受容体作動薬】ラメルテオン/ロゼレム体内時計の乱れによる入眠遅延など

※リンクのある睡眠薬はmed.で処方可能です。リンクから各処方薬ページに移動できます。

一言で睡眠薬といっても多くの種類があり、上記はその一部です。そのため、効き方や副作用の出方などを確認しながら薬の種類や量を調整していくのが一般的です。

参考:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/orltokyo/53/3/53_3_202/_pdf/-char/ja
https://www.hsp.ehime-u.ac.jp/medicine/wp-content/uploads/202303-1DInews.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/129/1/129_1_42/_pdf

睡眠薬を安全に使用するためのポイント

薬の力を引き出しつつ、思わぬトラブルを避けるために、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 睡眠薬でよくある副作用を理解する
  • 睡眠薬を飲んだらやってはいけないことを理解する
  • 用法用量を必ず守る

では、詳しく解説します。

睡眠薬でよくある副作用を理解する

睡眠薬の副作用として、

  • 翌朝まで眠気が残る(持ち越し)
  • ふらつきや転倒
  • 口の渇きや頭重感
  • 服用後の記憶が抜け落ちる(前向健忘)
  • 悪夢

などが起こることがあります。

特に高齢者や、起床直後に階段の上り下り・外出・運転がある人は、薬の種類・服用時刻について事前に相談しておくと安心です。

また、以下の症状を感じたら、早めに受診しましょう。

  • 日中の強い眠気
  • いびきと無呼吸
  • 抑うつ・不安の悪化

睡眠薬を飲んだらやってはいけないことを理解する

睡眠薬を服用したら、以下のことは避けましょう。

やってはいけないこと理由
服用後に起き続ける判断力が落ち、前向健忘や寝ぼけ行動(無意識の飲食・徘徊など)が起きやすくなるため
飲酒する中枢神経の抑え込みが重なり、強い眠気・呼吸の抑え込み・血圧低下が起きやすく、転倒や事故の危険が高まるため※少量でも避ける
風邪薬など副作用によって眠くなる薬を併用する過度の鎮静・前向健忘・ふらつき・反応低下が起きやすくなるため
運転・高所作業・機械操作をする注意力・反射・判断が下がり、事故のリスクが上がるため
※薬や体質によっては翌朝まで反応速度が低下することがある

基本的に飲んだらすぐに就寝することを徹底しましょう。特に、超短時間型などは服用した後に歯磨きなどの寝る準備をすると危険です。寝る直前に服用しましょう。

用法用量を必ず守る

「眠れないから」と自己判断で睡眠薬を増量したり、同じ夜に再服用したりするのは避けます。効きが弱い・副作用が気になる場合は、別の選択肢や量の調整について医師に相談しましょう。

参考:
https://www.pref.chiba.lg.jp/kenshidou/faq/378.html
https://pharm.hospital.okayama-u.ac.jp/kanja/pdf/195.pdf
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00046478.pdf
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/01/s0117-9d31.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/joma/120/1/120_1_91/_pdf

睡眠薬と並行して行いたい根本改善方法

薬だけに頼らず、体内時計と眠気のリズムを整える生活習慣を積み上げると、より改善しやすい状態を作れます。

今日からできる不眠の根本改善方法について解説します。

朝は太陽の光を浴びることから

睡眠ホルモンである「メラトニン」を夜間に分泌させるためには、朝一で太陽の光を浴びることが重要です。

起床後すぐにカーテンを開け、日光を浴びましょう。そうすることで夜間のメラトニン分泌につながり、入眠しやすくなります。

起床時刻は毎日同じ時間に決め、休日もあまりずれないようにすることで、規則正しいリズムが作れるでしょう。

睡眠に効果的な食事を摂る

睡眠の質を向上するために、「トリプトファン」が多く含まれる大豆製品、乳製品、魚、卵などを意識して摂取しましょう。

トリプトファンは、睡眠ホルモンであるメラトニンの材料となる必須アミノ酸です。特に朝食で意識して摂取することで、メラトニンの生成が促されやすくなります。

食事・運動・入浴を適切なタイミングで行う

食事・運動・入浴はより良い睡眠に欠かせないものの、タイミングや内容が重要です。就寝直前の食事・激しい運動・熱い入浴は体温や心拍を上げ、寝つきを悪くします。

一方で、就寝の「少し前」に整えるとむしろ眠りやすくなります。たとえば、ストレッチやぬるめの入浴は就寝1〜2時間前、運動は就寝2〜4時間前までに行うと、入眠をサポートしてくれるだけでなく、睡眠の質も保ちやすくなります。

また、就寝前の夜食や間食は体内時計を後ろにずらしやすく、翌朝の「体のだるさ」や「よく眠れなかった」といった状態につながります。朝食を抜くことも同様に体内時計の調整を乱し、休養感の低下につながるため、夜食は控え、朝食は食べるようにしましょう。

入浴については、就寝前に少しぬるめの湯船にゆっくりつかると、手足からの放熱が進んで深部体温がゆるやかに下がり、入眠が促されます。副交感神経が優位になって緊張がほどける効果も期待できます。

スマートフォンやパソコンは早めにオフする

就寝前の強い光と情報刺激は脳を覚醒させます。就寝1時間前から画面を見ない、またはナイトモードを使い、通知もオフにしましょう。

また、布団やベッドの中でスマートフォンを触る習慣がある場合も、やめましょう。寝る場所で別のことをすると、脳が「ベッド(布団)は寝る場所ではない」と覚えてしまい、寝つけない原因になってしまうのです。

可能であれば、触れない場所にスマートフォンを置いておくといいでしょう。

飲酒・喫煙・カフェインは避ける

就寝前は「カフェイン・アルコール・ニコチンを控える」を徹底すると、睡眠の質を高められます。

カフェインは夕方以降の摂取が入眠を遅らせ、夜間の目覚めを増やしやすいので、午後はデカフェやノンカフェインに切り替えます。寝つきを良くする目的の飲酒は、深い睡眠を減らして中途覚醒やいびきを増やすため避けてください。

また、喫煙に含まれるニコチンは覚醒作用があり、就寝前に吸うと入眠が遅れ、睡眠が浅くなります。そのため、寝る前の喫煙は避けましょう。

寝る前に部屋の照明を落としておく

就寝の1〜2時間前から室内を暗めに整えると、体内時計が夜のモードに切り替わり、メラトニンの分泌が保たれて入眠しやすくなります。

夜中に起きたときも天井照明はつけず、足元灯や間接照明で最小限の明るさにとどめると、再び眠りに戻りやすくなります。

参考:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpa/24/1/24_1/_pdf
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-23370106/23370106seika.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf
https://gunma-u.repo.nii.ac.jp/record/2000642/files/06%20GKGEI-ARAI.pdf

病院を受診するか悩むならお薬通販「med.」で相談

「眠れないけれど病院を受診するのは気が引ける」「薬は欲しいけれど、忙しくて病院に行く暇がない」とお困りの人もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような人におすすめなのが、湘南美容クリニックの医師が診察するオンライン診療サービス「med.」です。

では、med.の特徴について詳しく解説します。

自宅で診察から処方薬の受け取りまで完結

med.の利用の流れは、以下の通りです。

  1. 希望の薬をカートに追加
  2. オンライン診療を受ける(5分程度)
  3. 診察後に処方薬を購入すると、自宅に届く

このように自宅ですべて完結できるため、移動する必要がなく、待ち時間も最小限にできます。また、人に見られる可能性もないため、プライバシーに関する心配もありません。

なお、お薬は決済完了後すぐにヤマト運輸で発送手続きが行われます。当日15時までに決済が完了している場合は即日発送、15時以降に決済した場合は翌日発送です。(※ご注文受付状況、天候や年末年始などの配達状況により遅れが生じる場合もございます)

通院するよりもコストを抑えられる

med.では、診察料や処方料がかからず、薬代のみで処方薬を購入できます。また、通院する必要がないため、交通費も必要ありません。

オンライン診療実績が豊富な医師が土日祝日も23時まで診療

med.は「SBC湘南美容クリニック」と提携しており、豊富な診療実績がある医師が診察し、最適な処方を提案してくれます。また、オンラインでは不安な場合や、医師が必要だと判断した場合は、対面診察も受けられます。

また、土日祝日も診察が受けられ、10時~23時まで受診できるため、忙しい方も無理なく診察を受けられます。

なお、med.では以下のように不眠・不眠症に処方される睡眠薬を複数取り揃えております。

自分に合う睡眠薬がどれかわからない場合も、医師にご相談ください。

まとめ

不眠は「入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害」の4タイプがあり、睡眠薬はタイプに合わせて処方されます。

一方、市販で買える「睡眠改善薬」は抗ヒスタミンの眠気を利用した一時的な不眠向けで、症状が続く・生活に支障が出る場合には向きません。そのような場合は、医療機関で原因や症状を伝えて、薬を処方してもらいましょう。

自分で生活習慣を改善し、より良い睡眠が取れるような習慣を作ると、不眠を改善しやすくなります。できることから少しずつ始めてみましょう。

この記事の監修医師

SBC湘南美容クリニック 医師

脇山 清香(わきやま さやか)

医薬品について

治療等の内容/治療等の期間及び費用
・エスゾピクロンを服用する不眠症治療薬です。(10錠 ¥2,700〜)
・レンボレキサントを服用する不眠症治療薬です。(10錠 ¥2,700〜)
・ラメルテオンを服用する不眠症治療薬です。(10錠 ¥2,700〜)

副作用
・エスゾピクロン錠の主な副作用として、味覚異常、眠気、頭痛、口渇、めまい、かゆみ、発疹などが報告されています。
・デエビゴ錠の主な副作用として、傾眠(うとうとすること)、頭痛、倦怠感、めまい、悪夢、睡眠麻痺(金縛り)、体重増加などが報告されています。
・ラメルテオン錠の主な副作用として、めまい、頭痛、眠気、発疹、便秘、吐き気、倦怠感などが報告されています。

お問い合わせ先
お問い合わせはmed.カスタマーサポートまで。