SBC湘南美容クリニック 医師
渡邉 大洋(わたなべ ひろうみ)
患者さま一人ひとりの理想や悩みに寄り添い、医学的根拠に基づいた安全で効果的な美容医療を提供することを大切にしています。
対面診療では相談しづらいような悩みもオンラインクリニックの強みを生かして相談しやすい環境を提供していきます。
■略歴
佐賀大学医学部医学科 卒業
佐賀県医療センター好生館/佐賀大学医学部附属病院(たすき掛け) 臨床研修修了
SBCオンラインクリニック入職
SBCオンラインクリニック院院長就任

「バルデナフィルを服用すると副作用は出るの?」「頭痛やほてりはどのくらいの頻度で起こるの?」「副作用が出た場合はどう対処すればいい?」と気になっていませんか。
バルデナフィルはED(勃起不全)の治療に用いられる医薬品ですが、頭痛やほてり、鼻づまりなどの副作用が現れることがあります。
副作用の多くは薬の作用による一時的な症状ですが、まれに持続勃起症や急激な視力・聴力の低下など、速やかな受診が必要となる症状も報告されています。
そこで本記事では、バルデナフィルの副作用を発現頻度ごとに一覧で紹介するとともに、症状が現れた際の対処法や、服用時に注意したいポイントについてわかりやすく解説します。副作用への不安を減らし、安全に服用するための参考にしてください。
SBC湘南美容クリニック 医師
渡邉 大洋(わたなべ ひろうみ)
患者さま一人ひとりの理想や悩みに寄り添い、医学的根拠に基づいた安全で効果的な美容医療を提供することを大切にしています。
対面診療では相談しづらいような悩みもオンラインクリニックの強みを生かして相談しやすい環境を提供していきます。
■略歴
佐賀大学医学部医学科 卒業
佐賀県医療センター好生館/佐賀大学医学部附属病院(たすき掛け) 臨床研修修了
SBCオンラインクリニック入職
SBCオンラインクリニック院院長就任
SBC湘南美容クリニック 薬剤師
下山田 佳乃子(しもやまだ かのこ)
調剤薬局での実務経験を活かし、美容・ヘルスケア領域を中心に医療・薬学コンテンツの執筆・監修を行っています。
厚生労働省等の公的資料や医薬品添付文書など、信頼性の高い一次情報に基づき、記事の内容が正確であるかを薬剤師の視点から確認しています。
■略歴
東京薬科大学 薬学部 卒業
2021年 薬剤師免許取得
調剤薬局にて2年6か月勤務(調剤・服薬指導・健康相談業務)
現在は美容・ヘルスケア領域を中心に、Webコンテンツの薬剤師監修・事実確認業務に従事

最初に、添付文書に記載されているバルデナフィルの副作用を、発現頻度別に一覧表で紹介します。服用を検討している方は、あらかじめどのような症状が報告されているか確認しておきましょう。
| 分類 | 1%以上 | 0.1〜1%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 |
| 循環器 | ほてり(10.6%)、心悸亢進 | 頻脈、高血圧 | 失神、低血圧、顔面浮腫、心筋虚血、心筋梗塞※ | 起立性低血圧、狭心症 |
| 精神神経系 | 頭痛(11.7%)、めまい | 不眠症、異常感覚、傾眠、眩暈、感覚鈍麻 | 不安、緊張亢進、一過性全健忘 | ― |
| 肝臓 | ― | 肝機能検査異常、γ-GTP上昇 | ― | ― |
| 呼吸器 | 鼻閉 | 副鼻腔うっ血、呼吸困難、鼻出血 | ― | ― |
| 筋・骨格系 | ― | 背部痛、筋肉痛 | 関節痛、頸部痛 | ― |
| 皮膚 | ― | 紅斑、発汗、そう痒、光線過敏性反応、発疹 | ― | ― |
| 消化器 | 消化不良、嘔気 | 腹痛、口内乾燥、下痢、胃炎、嘔吐、胃食道逆流 | 嚥下障害、食道炎 | ― |
| 感覚器 | ― | 視覚異常、結膜炎、霧視、羞明、彩視症、眼痛、耳鳴、流涙 | ― | 緑内障 |
| その他 | ― | CK上昇、灼熱感、無力症、胸痛、異常感、勃起増強(勃起時疼痛等) | インフルエンザ症候群、射精障害、アナフィラキシー反応、持続勃起 | ― |
これらの副作用の発現頻度には個人差があり、すべての方に同じ症状が起こるわけではありません。気になる症状がある場合は、自己判断で様子を見続けず、医師や薬剤師へ相談しましょう。
参考:
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00068797

ここからは、バルデナフィルで比較的起こりやすい副作用について、それぞれ詳しく見ていきましょう。多くは薬の血管拡張作用に関連して生じる一時的な症状ですが、強く現れる場合や長引く場合は医師への相談が必要です。
バルデナフィルの添付文書では、頭痛が11.7%に認められており、副作用のうち最も発現頻度が高い症状です。
これは、PDE5阻害によって血管が拡張し、頭部の血流が変化することが原因と考えられています。
軽度であれば時間の経過とともに治まることが多い一方、強い頭痛や長引く頭痛、手足のしびれやろれつが回らないなどの症状を伴う場合は、医療機関を受診しましょう。
添付文書では、ほてりが10.6%に認められています。
バルデナフィルの血管拡張作用によって顔や上半身の血流が増え、顔が赤くなる、熱っぽく感じる、皮膚がほてるなどの症状が現れることがあります。
多くは一時的で自然に軽快しますが、胸痛や息苦しさ、強い動悸などを伴う場合は注意が必要です。重い症状がみられたときは服用を中止し、速やかに医療機関を受診しましょう。
添付文書では、心悸亢進が1%以上、頻脈が0.1〜1%未満の副作用として記載されています。
バルデナフィルの作用によって血管が拡張し、一時的に血圧が下がると、体が血流を維持しようとして心拍数が増え、動悸を感じることがあると考えられています。
軽い動悸であれば安静にして様子を見ますが、胸痛、冷や汗、息切れ、強いめまいを伴う場合は注意が必要です。
狭心症や心筋梗塞などの可能性も否定できないため、速やかに医療機関を受診する必要があります。
添付文書では、鼻閉が1%以上の副作用として記載されています。
バルデナフィルの作用によって鼻の粘膜にある血管が拡張し、粘膜が腫れることで鼻づまりが起こると考えられます。副鼻腔うっ血や鼻出血が生じる場合もあります。
症状は一時的なことが多いものの、長引いたり日常生活に支障を感じたりする場合は、医師や薬剤師へ相談するとよいでしょう。
添付文書では、消化不良と嘔気が1%以上の副作用として報告されています。
PDE5阻害薬の作用が消化管の平滑筋にも影響し、胃もたれ、胸やけ、吐き気などが起こる可能性があります。
そのほか、腹痛や下痢、嘔吐、胃炎、胃食道逆流などの消化器症状が報告されることもあります。症状が強い場合や繰り返し嘔吐する場合には、医療機関で相談し、適切な対応を受けましょう。
添付文書では、めまいが1%以上、眩暈が0.1〜1%未満の副作用として記載されています。
血管拡張による一時的な血圧低下が原因の一つと考えられ、立ち上がった際にふらつきや立ちくらみが起こることもあります。
服用後は急に立ち上がらず、めまいがある場合は自動車の運転や高所作業、危険な機械の操作を避けることが大切です。
バルデナフィルでは、霧視、羞明、彩視症、眼痛、結膜炎などの眼症状が0.1〜1%未満で報告されています。
具体的には、目がかすむ、光がまぶしく感じる、色の見え方が変わるなどの症状が現れる可能性があります。
症状がある間は自動車の運転を控え、急激な視力低下や視力喪失が現れた場合は、服用を中止して速やかに眼科を受診してください。
添付文書では、背部痛と筋肉痛も0.1〜1%未満で報告されています。
症状が軽ければ安静にして経過をみますが、強い痛みが続く場合や日常生活に支障がある場合は、医師へ相談することが大切です。

バルデナフィルでは、多くの副作用が一時的で軽度にとどまる一方、頻度は低くても迅速な対応が必要となる症状も報告されています。こうした症状を放置すると重篤な状態につながるおそれがあるため、異変を感じた場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。
外国の臨床試験では、4時間以上勃起が持続した例や、6時間以上にわたり痛みを伴う勃起が続いた例が少数ながら報告されています。
勃起した状態が長時間続くと、陰茎海綿体にたまった血液が十分に循環せず、組織が低酸素状態になることがあります。処置が遅れると陰茎組織が損傷し、勃起機能が永続的に損なわれる可能性も否定できません。
そのため、痛みの有無にかかわらず、勃起が4時間以上続いた場合は、速やかに医師へ相談しましょう。
バルデナフィルを含むPDE5阻害薬では、薬との因果関係は明らかではないものの、NAION(非動脈炎性前部虚血性視神経症)による急激な視力低下や視力喪失が外国でまれに報告されています。
特に、50歳以上の方や、糖尿病、高血圧、冠動脈疾患、高脂血症、喫煙歴がある方は、NAIONの危険因子を有するため注意が必要です。
片目または両目の見え方に急な異常を感じた場合は、服用を中止し、できるだけ早く眼科を受診してください。
バルデナフィルを含むPDE5阻害薬の服用後には、急激な聴力低下や突発性難聴がまれに報告されています。
耳鳴りやめまいを伴うこともあり、突然音が聞こえにくくなるケースがあります。こうした症状が現れた際は服用を中止し、速やかに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。
添付文書では、発疹、そう痒、顔面浮腫、アナフィラキシー反応などの過敏症が報告されています。
皮膚のかゆみや発疹だけでなく、顔・唇・舌・喉の腫れ、呼吸困難、意識が遠のくような症状が現れた場合は、重篤なアレルギー反応の可能性があります。
直ちに服用を中止し、救急車を要請するなど速やかな対応が必要です。
胸の圧迫感や強い痛み、冷や汗、吐き気、息苦しさ、失神などは、狭心症や心筋梗塞を疑う症状です。
なお、バルデナフィル服用後に心筋梗塞が発症した症例も報告されていますが、薬との因果関係は明らかになっていません。
また、性行為そのものが心臓へ負担をかけることもあるため、心血管疾患のある方は服用前に医師へ相談しておくことが望まれます。
薬との因果関係は明らかではないものの、外国ではバルデナフィルを含むPDE5阻害薬の服用後に、痙攣発作がまれに報告されています。
意識を失う、全身がけいれんするなどの症状が現れた場合は緊急性が高い状態です。ためらわずに救急車を要請し、速やかに医療機関で適切な処置を受けてください。

バルデナフィルの副作用発現率は、投与量によって異なることが臨床試験で確認されています。以下では、国内外の試験データを紹介します。
国内用量反応試験で報告された、用量別の副作用発現率は以下のとおりです。
| 投与量 | 副作用発現率 |
| プラセボ | 21.1%(15/71例) |
| 5mg | 35.3%(24/68例) |
| 10mg | 45.3%(34/75例) |
| 20mg | 54.5%(36/66例) |
データからもわかるとおり、投与量が増えるにつれて、副作用発現率が高くなる傾向が確認されています。
糖尿病を有する勃起不全患者を対象とした国内臨床比較試験では、以下の副作用発現率が報告されています。
| 投与量 | 副作用発現率 |
| プラセボ | 6.6%(7/106例) |
| 10mg | 22.0%(74/337例) |
| 20mg | 24.2%(81/335例) |
糖尿病や高血圧、心血管疾患はEDや治療の安全性に関係することがあるため、持病や治療中の病気は診察時に医師へ伝えましょう。
北アメリカとヨーロッパで行われた第III相試験の結果は、以下のとおりです。
| 試験 | プラセボ | 5mg | 10mg | 20mg |
| 北アメリカ第III相試験 | 7.1% | 19.2% | 33.2% | 42.0% |
| ヨーロッパ第III相試験 | 10.0% | 19.1% | 27.7% | 40.5% |
いずれの試験でも、投与量が増えるにつれて副作用発現率が高くなる傾向がみられました。
国内外の試験結果を踏まえても、副作用のリスクを抑えるうえでは医師から指示された用量を守ることが重要といえます。

バルデナフィルの副作用が現れたときは、程度に応じて適切な対応をとることが大切です。ここでは、症状の強さに応じた対処法を紹介します。
軽い頭痛、ほてり、鼻づまり、消化不良、めまいなどは、一時的な血管拡張作用などによって起こることがあり、時間の経過とともに治まるケースも多いとされています。
症状が現れた場合は、転倒などを防ぐため安全な場所で安静にし、しばらく経過をみましょう。水分制限を受けていない方は、必要に応じて少量ずつ水分をとることも大切です。
頭痛や吐き気、動悸などが強い場合や長時間続く場合、服用するたびに症状が現れる場合は、自己判断で対処し続けず、処方した医師へ相談することが大切です。
医師へ相談する際は、いつごろから副作用が出ているか、服用前後の体調などをあわせて報告するとよいでしょう。

バルデナフィルの副作用を完全に防ぐことはできませんが、用法・用量や注意事項を守ることで、リスクを抑えられる可能性があります。以下では、バルデナフィルを服用する際に意識したいポイントを見ていきましょう。
バルデナフィルは通常、性行為の約1時間前に10mgを服用します。服用は1日1回までとし、次の服用まで24時間以上空ける必要があります。
10mgで効果を感じられない場合は、医師の判断のもと20mgへ増量することがありますが、自己判断で増やしてはいけません。
臨床試験では、用量が多くなるほど副作用発現率が高くなる傾向が確認されています。用量を変えたい場合は医師へ相談し、必ず指示通りの用法・用量を守りましょう。
添付文書に記載された臨床試験では、バルデナフィルとアルコールの明らかな薬物動態学的相互作用や、アルコールによる血圧低下の明らかな増強は確認されていません。
ただし、アルコール自体にも血管拡張作用があり、大量に飲むとめまいや血圧低下、動悸などが起こりやすくなる可能性があります。また、飲みすぎは勃起機能を低下させることもあるため、飲酒する場合は適量にとどめることが大切です。
バルデナフィルは、主にCYP3A4という酵素によって代謝されます。
グレープフルーツに含まれる成分が小腸のCYP3A4を阻害すると、バルデナフィルの血中濃度が上がり、頭痛やほてり、血圧低下などの副作用が強く現れる可能性があります。
グレープフルーツジュースだけでなく、果実そのものや一部の柑橘類にも注意し、服用の前後だけでなく継続的に避けることが望ましいとされています。
参考:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11823754/
シルデナフィルやタダラフィルなど、他のPDE5阻害薬やED治療薬との併用については、安全性が確立されていません。
効果を高める目的で複数のED治療薬を併用すると、血圧低下や頭痛、持続勃起などのリスクが高まる可能性があるので、必ず処方された薬のみを使用しましょう。
【関連記事】ED治療薬を徹底比較|効果が出るまでの時間・硬さ・持続力・コスパ

バルデナフィルは、誰でも服用できる薬ではありません。併用薬や持病によっては、重篤な副作用を招くおそれがあるため服用できない場合があります。
添付文書に記載されている「バルデナフィルを服用できない方」は、以下のとおりです。
なお、禁忌に該当するかどうかを自己判断するのは難しいため、必ず医師の判断のもとで処方を受けることが大切です。
禁忌に該当しない場合でも、年齢や持病、服用中の薬によっては、副作用が現れやすくなったり、通常より少ない用量から開始したりする必要があります。
特に、以下に当てはまる方は服用前に医師へ相談しましょう。
持病や服用中の薬がある場合は、診察時に医師へ伝え、一人ひとりの状態に応じた用量や服用方法について確認することが大切です。

バルデナフィルの副作用について、多くの方が疑問に感じやすい内容に回答します。似たような疑問をお持ちの方は、ここで解消してください。
日本人健康成人男性に空腹時投与した試験では、血中濃度は服用後約0.75時間でピークに達し、半減期は約3.2〜5.3時間であったと報告されています。
そのため、頭痛やほてりなどは数時間程度で軽快することが多いと考えられますが、症状の持続時間には個人差があります。
翌日まで強い症状が続く場合や、時間とともに悪化する場合は、自己判断で様子を見ず医師へ相談しましょう。
国内外の臨床試験では、5mg、10mg、20mgと用量が増えるにつれて、副作用発現率が高くなる傾向がみられています。
なお、20mgは10mgで十分な効果が得られず、医師が増量が必要と判断した場合にのみ使用できる用量です。効果を高めるために勝手に用量を増やすのはやめましょう。
ED治療薬によって、作用時間や食事の影響、報告されている副作用の傾向は異なります。
ただし、試験ごとに対象者や評価条件が異なるため、副作用発現率だけを比べて、バルデナフィルのほうが少ない、または多いと一概に判断することはできません。
薬との相性には個人差があるため、効果や副作用を医師に伝えながら、自分に合った薬を選ぶことが大切です。
【関連記事】ED薬の副作用を比較して紹介|副作用を抑えるポイントや対処法も

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バルデナフィルは、ED治療薬として使用されている医薬品ですが、頭痛やほてり、動悸などの副作用が報告されています。多くは一時的な症状ですが、持続勃起や急激な視力低下、強い胸痛など、速やかな対応が必要な症状がまれに現れることもあるので注意しましょう。
なお、臨床試験では、投与量が増えるにつれて副作用発現率が高くなる傾向が確認されています。そのため、自己判断で増量せず、医師から指示された用法・用量を守ることが大切です。
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副作用・シルデナフィルの主な副作用として、頭痛、ほてり・潮紅、消化不良、動悸、鼻づまりなどが多く報告されています。・タダラフィルの主な副作用として、頭痛、消化不良、顔が赤くなる、目の充血などが報告されています。・バルデナフィルの主な副作用として、顔のほてり、軽い頭痛、めまい、軽い色覚変化、消化不良、鼻づまりなどが報告されています。
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