SBC湘南美容クリニック 医師
渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)

「風邪をひくたびに市販の風邪薬を飲んでいるのに、なかなかスッキリしない」
「のど・咳・鼻水が長引いて、いつも治りかけで止まってしまう」
このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
風邪は多くの場合、体の免疫反応によって自然に回復へ向かいますが、体力の低下や症状の出方によっては回復に時間がかかることもあります。そんなとき、選択肢の一つとして検討されるのが漢方薬です。
漢方は、症状を一時的に抑えるというよりも、体の状態に目を向けながら回復を支える目的で用いられることがあります。
本記事では、漢方が風邪に用いられる理由や西洋薬との違いを整理したうえで、のど・咳・鼻水などの症状別におすすめの漢方薬7選、服用時の注意点までわかりやすく解説します。

漢方は、風邪の症状を一時的に抑えるのではなく、体の自然な防衛反応を支える目的で用いられることがあります。
風邪をひくと、体は体温を上げることで免疫の働きを高め、ウイルスの増殖を抑えようとします。漢方では、このような回復に向かう反応がスムーズに働くよう、体を温めたり、巡りを整えたりするのが特徴です。
たとえば、寒気やゾクゾク感が出ている風邪の初期には、体を温めて発汗を促す漢方が用いられることがあります。これは、無理に症状を抑え込むのではなく、体が本来持つ治癒力を発揮しやすい状態へ導く考え方に基づいています。
このように漢方は、風邪を「治す薬」というよりも、回復に向かう過程を内側から支える選択肢として位置づけられます。
ただし、症状や体調によって適した処方は異なるため、状態に応じた使い分けが重要です。
風邪の治療というと、まず西洋薬の総合風邪薬を思い浮かべる方も多いでしょう。
西洋薬は、発熱・のどの痛み・咳・鼻水といったつらい症状そのものを緩和することを目的として使われます。症状を抑えることで日常生活を送りやすくなる一方、ウイルスや細菌を体外へ排出する働きが直接あるわけではありません。
一方、漢方薬は症状の出方や体の状態に着目し、体の防衛反応が適切に働くようサポートする考え方に基づいて用いられます。
このように、西洋薬は「今出ている症状を和らげる」役割、漢方は「回復に向かう過程を支える」役割として使い分けられることが多いといえるでしょう。
症状や状況に応じて、医師と相談しながらどちらが適しているかを考えることが大切です。
参考:https://www.tsumura.co.jp/kampo-view/trouble/kaze.html

漢方で風邪の改善を目指す場合、重要なのは「風邪=この漢方」と一律に考えないことです。
漢方では、以下のように風邪の症状の出方や体力の状態、発汗の有無などに応じて適切な種類を使い分ける考え方が基本となります。
また、体力の有無も大切な判断材料です。比較的体力があり、症状がはっきり出ている方と、疲れやすく回復に時間がかかりやすい方とでは、適した漢方は異なります。
さらに、風邪の症状は時間の経過とともに変化していく点にも注意が必要です。
ひきはじめは寒気や頭痛などの症状が中心でも、途中からのどの痛みや咳、鼻水が目立ってくることも少なくありません。
そのため、症状の移り変わりに合わせて、選ぶ漢方も変えていく必要があります。
このように、風邪の状態を丁寧に見極めながら使い分けることが、漢方を取り入れるうえでの重要なポイントといえるでしょう。
参考:
https://www.kampoyubi.jp/learn/practice/01.html
https://www.tsumura.co.jp/kampo-view/trouble/kaze.html

漢方は、風邪という同じ病名であっても、寒気・発熱・のどの痛み・咳・鼻水など、どの症状が強く出ているかによって選び方が異なります。
そこでここからは、風邪の症状に応じて検討されることの多い代表的な漢方薬を7つ紹介します。
どのような症状に用いられることが多いか、どんな体質・状態の方に向いているか、服用時に知っておきたい注意点なども合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、実際に服用する際は、医師や薬剤師に相談しながら、自分の症状に合ったものを選ぶようにしましょう。
葛根湯は、風邪のひきはじめに用いられることが多い代表的な漢方薬です。
正しく服用することで、体を内側から温めて発汗を促し、体温調節や防衛反応がスムーズに働くようサポートする効果が期待できます。
そのため、まだ汗をかいておらず、寒気がある、首や肩がこわばる、頭が重いといった症状が出ている段階で検討されるのが特徴です。
特に向いているのは、体力中等度以上で、ゾクゾクする寒気や肩こり、軽い発熱を伴う方です。一方で、すでに大量に汗をかいている場合や、体力が著しく低下している場合には、体質に合わないこともあります。
副作用としては、不眠、食欲不振、胃の不快感、排尿障害などが報告されています。
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頭痛や寒気など風邪のひきはじめに
麻黄湯は、寒気や発熱、関節の痛みが強く出ている風邪の初期に用いられることがある漢方薬です。
インフルエンザの初期症状に対して検討されるケースもあり、比較的しっかりとした体力がある方に向いている処方とされています。
漢方では、体の表面が冷え、汗がうまく出ない状態が続くと、寒気や痛みが強く現れやすいと考えられています。その点、麻黄湯は発汗を促すことで体温調節を助け、体の防衛反応が働きやすい状態へ導くのが特徴です。
ただし、体力が低下している方や、高齢の方、動悸や不眠が出やすい方には、体への負担となる可能性があります。副作用としては、不眠、食欲不振、胃の不快感などが報告されています。
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咳・発熱など風邪のひきはじめに
香蘇散は、胃腸が弱い方の風邪のひきはじめに用いられることがある漢方薬です。はっきりとした発熱や強い痛みはないものの、寒気やだるさ、食欲不振を伴う風邪に対して検討されることがあります。
漢方では、体力の低下や気の巡りの滞りがあると、風邪をひいたあとも回復に時間がかかりやすいと考えられています。
その点、香蘇散は体を温めながら気の巡りを整え、軽度の風邪症状や全身の不調を和らげる効果が期待できるのが特徴です。
ただし、発熱が高い場合や症状が急激に悪化している場合には、適さないこともあります。副作用としては、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、倦怠感などが報告されています。
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胃腸が弱く風邪の症状を感じたときに
桔梗湯は、のどの痛みや腫れが目立つ風邪症状に対して用いられることがある漢方薬です。
発熱や全身症状よりも、のどの違和感や痛みが強く、「飲み込むと痛い」「イガイガしてつらい」といった場合に検討されることがあります。
桔梗湯の主成分は、桔梗(ききょう)と甘草(かんぞう)などの比較的シンプルな構成のため、症状がのどに現れている場合に選ばれることが多いのが特徴です。
一方で、咳や鼻水、全身のだるさなどが強い場合には、他の漢方と組み合わせて検討されることもあります。
副作用としては、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、倦怠感などが報告されています。
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喉の痛みや腫れにお困りの方へ
補中益気湯は、疲労感や倦怠感が続きやすい方に対して用いられることがある漢方薬です。
発熱やのどの痛みといった急性症状そのものよりも、「風邪をひいたあとに疲れが抜けない」「回復までに時間がかかる」といった状態で検討されます。
漢方では、生命活動のエネルギーとなる「気」が不足し、疲れやすさやだるさが現れている状態を「気虚(ききょ)」と捉えます。補中益気湯は、消化吸収を担う胃腸の働きを整えながら、体の気の巡りを助け、全身の回復力を支える目的で用いられるのが特徴です。
そのため、虚弱体質の方や、風邪を繰り返しやすい方、治りにくいと感じている方に向いています。病後や産後など、体力が低下しやすい時期に、食欲不振や疲労感の改善を目的に用いられるケースも少なくありません。
なお、主な副作用としては、発疹、蕁麻疹、食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢などが報告されています。
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消化機能が衰え疲れやすい方へ
小青竜湯は、水っぽい鼻水やくしゃみ、鼻づまりが目立つ風邪症状に対して用いられることがある漢方薬です。
発熱やのどの痛みよりも、鼻の症状が中心となっている場合に検討されるケースが多く、アレルギー性鼻炎に用いられることもあります。
漢方では、体の中に余分な水分がたまり、うまく排出されない状態を「水滞(すいたい)」と捉えます。小青竜湯は、この水分代謝の乱れに着目し、体を温めながら余分な水分の排出を助けることで、鼻水や咳などの症状を和らげる目的で用いられるのが特徴です。
向いているのは、冷えを感じやすく、風邪をひくと鼻水やくしゃみが長引きやすい方です。一方で、のどの強い痛みや高熱を伴う場合、体に熱がこもっている状態では適さないこともあります。
副作用としては、発疹、発赤、かゆみ、不眠、発汗過多などが報告されています。
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水のような鼻水・くしゃみにお困りの方へ
真武湯は、体の冷えや水分代謝の乱れを背景とした不調を伴う風邪症状に対して用いられることがある漢方薬です。
慢性的に冷えやすく、疲れやすい、体力が低下しているといった虚弱体質の方で、風邪をひくと下痢や腹部の不快感、倦怠感が出やすい場合に検討されることがあります。
漢方では、冷えや水分代謝の低下が続くと、胃腸の働きが弱まり、体調を崩しやすくなると考えられています。
その点、真武湯には体を温める作用があるとされる附子(ぶし)や生姜(しょうきょう)に加え、水分の巡りや精神面の安定に関わるとされる茯苓(ぶくりょう)などが配合されており、体を内側から温める効果が期待できるのが特徴です。
ただし、即効性を目的とした処方ではなく、体質や体調の変化を見ながら継続的に用いられることが一般的です。
副作用としては、発疹、かゆみ、動悸、のぼせ、胃部不快感などが報告されています。
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体質虚弱気味で疲れやすい方へ

漢方薬は、風邪の症状改善を目的として用いられることがありますが、正しく使わなければ十分な実感につながらない場合もあります。
また、自然由来の生薬で構成されているとはいえ、医薬品であることに変わりはなく、自己判断での服用には注意が必要です。
ここでは、風邪治療に漢方を取り入れる際に、あらかじめ知っておきたい注意点について解説します。
風邪の症状があるときは、すでに市販の総合風邪薬や解熱鎮痛薬を服用している方も多いでしょう。その状態で漢方薬を追加する場合、飲み合わせに注意が必要です。
漢方薬は自然由来の生薬で作られていますが、医薬品であることに変わりはありません。処方の内容によっては、同じような作用を持つ成分が重なり、体に負担がかかる可能性があります。
医師に処方された漢方薬であっても、自己判断で市販の風邪薬を併用するのは避けましょう。併用を検討する場合は、「今飲んでいる薬がある」ことを必ず医師や薬剤師に伝え、問題がないか確認してください。
症状がつらいからといって複数の薬を重ねて使用するのではなく、安全性を優先して使い方を相談することが大切です。
風邪に漢方を取り入れる際は、症状や体質に合ったものを医師に選んでもらうことが大切です。
漢方は、寒気の有無、発汗の状態、体力の程度、胃腸の調子など、さまざまな要素を総合的に見て処方が判断されます。
また、風邪の症状は時間の経過とともに移り変わる点にも注意が必要です。
ひきはじめは寒気や頭重感が中心だったものが、途中からのどの痛みや咳、鼻水が強くなることも少なくありません。このような場合、最初に選んだ漢方が、途中から体に合わなくなるケースも考えられます。
そのため、自己判断で同じ漢方を飲み続けるのではなく、症状の変化があれば再度相談し、必要に応じて処方を見直してもらうことが重要です。
医師の診察を受けることで、現在の状態に合った漢方を選んでもらえるだけでなく、他の治療が必要かどうかも判断してもらえます。
参考:https://www.tsumura.co.jp/kampo-view/trouble/kaze.html

風邪の症状がなかなか改善しない場合は、医師の診察を受けることをおすすめしますが、「忙しくて病院に行けない」「ただの風邪で病院に行くのは面倒」という方もいらっしゃるでしょう。
そんなときは、オンライン診療サービス「med.」がおすすめです。
med.なら、オンラインで診察から処方まで完了するので、手間がかからず忙しい方でも気軽にご利用いただけます。
ここからは、med.の特徴について詳しく見ていきましょう。
med.の利用の流れは、以下の通りです。
このように診察から薬の購入までを自宅ですべて完結できるため、移動する必要がなく、待ち時間も最小限にできます。また、人に見られる可能性もないため、プライバシーに関する心配もありません。
なお、お薬は決済完了後すぐにヤマト運輸で発送手続きが行われます。当日15時までに決済が完了している場合は即日発送、15時以降に決済した場合は翌日発送です(※ご注文受付状況、天候や年末年始などの配達状況により遅れが生じる場合もございます)。
med.では、診察料や処方料がかからず、薬代のみで処方薬を購入できます(※1万円以下の場合は送料がかかります)。また、通院する必要がないため、交通費も必要ありません。

med.は「SBC湘南美容クリニック」と提携しており、医師が診察を行ったうえで、最適な処方を提案してくれます。また、オンラインでは不安な場合や、医師が必要だと判断した場合は、対面診察も受けられます。
さらに、土日祝日はもちろん、9時~23時まで受診できるため、忙しい方も無理なく診察を受けられます。

なお、med.では風邪の症状の改善に効果が期待できる漢方薬を取り揃えております。
どの薬を使用すべきかお悩みの場合も、医師にご相談ください。
漢方薬は、風邪の症状そのものを一時的に抑えるのではなく、体が本来持っている回復力や防衛反応をサポートする目的で用いられることがあります。
そのため、総合風邪薬ではなかなか治りきらない方や、風邪を繰り返しやすいと感じている方にとっては一つの選択肢となるでしょう。
ただし、漢方はすべての風邪に同じ処方が合うわけではありません。
寒気や発熱、のどの痛み、咳、鼻水といった症状の出方や、体力の有無、風邪の経過に応じて、適した漢方は変わっていきます。また、服用中の風邪薬との飲み合わせや、副作用のリスクにも配慮が必要です。
そのため、自己判断で選ぶのではなく、医師や薬剤師に相談しながら、症状に合った漢方を取り入れることが大切です。
SBC湘南美容クリニック 医師
渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)
本治療は自由診療です。
治療等の内容/治療等の期間及び費用
・葛根湯を服用する感冒治療薬です。7日分1,980円〜(税込)
・麻黄湯を服用する感冒、インフルエンザ(初期のもの)治療薬です。7日分1,980円(税込)
・香蘇散を服用する風邪の初期治療薬です。7日分1,650円〜(税込)
・桔梗湯を服用する扁桃炎治療薬です。7日分1,980円〜(税込)
・補中益気湯を服用する食欲不振、感冒治療薬です。1か月11,970円〜(税込)
・小青竜湯を服用する鼻炎、感冒治療薬です。1か月7,920円〜(税込)
・真武湯を服用する胃腸疾患、胃腸虚弱症、慢性腸炎、消化不良治療薬です。15日分2,850円〜(税込)
副作用
・葛根湯の主な副作用として、不眠、食欲不振、胃の不快感、排尿障害などが報告されています。
・麻黄湯の主な副作用として、不眠、食欲不振、胃の不快感などが報告されています。
・香蘇散の主な副作用として、偽アルドステロン症、ミオパチーなどが報告されています。
・桔梗湯の主な副作用として、偽アルドステロン症、ミオパチーなどが報告されています。
・補中益気湯の主な副作用として、発疹、蕁麻疹、食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢などが報告されています。
・小青竜湯の主な副作用として、発疹、発赤、かゆみ、不眠、発汗過多、頻脈、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、排尿障害などが報告されています。
・真武湯の主な副作用として、発疹、発赤、かゆみ、蕁麻疹、どうき、のぼせ、舌のしびれ、悪心などが報告されています。
お問い合わせ先
お問い合わせはmed.カスタマーサポートまで。