胃もたれの解消法|今すぐ楽になる応急ケアと食事・薬の選び方

ヘルスケア
投稿:2026.02.28更新:2026.02.28
胃もたれの解消法|今すぐ楽になる応急ケアと食事・薬の選び方

食後の胃の重さ、ムカムカ感、吐き気などの不快感を感じる「胃もたれ」は、その症状のつらさから仕事や家事に集中できず、治まらなければ一日が台無しになってしまうこともあります。

胃もたれを解消するためには、症状を和らげるケアや、薬の適切な選び方を知っておくことが大切です。

本記事では、胃もたれのつらい症状を緩和するための具体的な対策を、薬と生活習慣の両面から徹底的に解説します。胃もたれを予防する方法も解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

【胃もたれ解消法①】今つらい時の応急ケア

胃もたれがつらいときは、まず胃への負担を減らし、働きを助ける応急ケアを試してみましょう。

胃もたれを楽にするためのケア方法は以下の3つです。

  • 体勢を整えて胃の圧迫を減らす
  • みぞおち周りを温めて血流を促す
  • 軽い運動をする

では、これらの方法について詳しく解説します。

体勢を整えて胃の圧迫を減らす

胃もたれの不快感は、胃が圧迫されることで悪化することがあります。体勢を工夫して、胃を楽な状態にしましょう。

横になる場合は、胃酸の逆流を防いで胃への圧迫を減らすために、枕やクッションを使って上半身を少し起こしましょう。特に食後すぐは、完全に横になることを避けてください。

また、胃の出口は体の右側寄りにあるため、右側を下にすると胃の内容物が小腸へ流れやすくなり、食べ過ぎによる「重さ」が和らぐことがあります。一方で、胃酸が食道に逆流しやすい場合は、左側を下にして寝た方が逆流が起こりにくいとする報告もあります。胸やけが強いときは、左側を下にして、上半身を少し高くする姿勢を試してみましょう。

さらに、ベルトやきつい衣服は腹部を締め付け、胃に直接的な圧力をかけます。これにより胃の内容物が食道へ逆流しやすくなったり、胃の動きが妨げられたりするため、すぐにゆるめて胃への負担を減らしましょう。

みぞおち周りを温めて血流を促す

胃の動きが低下している原因の一つとして、「冷え」による血行不良が挙げられます。胃もたれの不快感を和らげるために、みぞおち周りを優しく温めましょう。

蒸しタオルや湯たんぽ、使い捨てカイロなどをみぞおちのあたりに当てることで、胃の血流が良くなり、弱った胃の動きが回復しやすくなります。

冷やした方が気分がすっきりしそうな気がする方もいるかもしれませんが、消化を促進し、胃の働きを回復させる観点からは、温める方が適切です。ただし、炎症が強く、腹部に熱を感じる場合は無理に温めないようにしましょう。

軽い運動をする

胃の運動(ぜん動運動)が低下すると、食べ物の消化に時間がかかり、胃もたれを引き起こします。このぜん動運動を促進するには、有酸素運動が効果的です。

食後すぐに激しい運動は禁物ですが、可能な範囲で軽く体を動かすことで、ぜん動運動が促進されて胃もたれが解消される可能性があります。具体的には、散歩などでゆっくりと体を動かす程度でも問題ありません。

また、ストレスが原因で胃の動きが低下している場合にも、軽い運動は自律神経を整える効果があるためおすすめです。ただし、吐き気や強い痛みがある場合は、無理せず安静にしてください。

参考:
https://www.himawari-ph.nagano.jp/letter/ひまわりだより270_2020年11月.pdf
https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/disease/pdf/gerd_2023.pdf
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_dsichoyaku/imotare_qa/prevention

【胃もたれ解消法②】胃もたれ時の食事

胃もたれが起きているときは、胃腸に負担をかけず、回復を助けるような消化に良い食事を摂ることが大切です。

消化にやさしい主食としては、おかゆ、くたくたに煮込んだうどん、パン粥など、エネルギーを確保しつつも胃に負担をかけにくいものを選びましょう。ご飯は水分を多く含むおかゆにすることで、消化が早まります。

また、胃もたれの主な原因の一つは、消化に時間のかかる「脂質」であるため、脂質を避け、胃に負担がかからないよう、低脂肪かつ消化の良いタンパク質を意識することが重要です。脂っこい肉や揚げ物は避けましょう。

野菜については、食物繊維が豊富ですが、生野菜や硬い野菜は胃に負担をかけるため、野菜をポタージュや野菜スープのように、柔らかく煮込んで調理することで、消化しやすくなります。

▼胃もたれ時に推奨される具体的なメニュー例

種類メニュー
主食白がゆ、卵がゆ、うどん、パン粥、そうめん
たんぱく質湯豆腐、茶碗蒸し、卵とじうどん、鶏ささみと野菜の煮込み、白身魚の煮付け
野菜・汁物野菜ポタージュ、具材を柔らかく煮た味噌汁、大根やカブの煮物

消化酵素は唾液に含まれています。そのため、唾液がしっかりと出るようによく噛んで食べることが大切です。一口30回程度は噛むように意識しましょう。

そして、症状が治まるまでは油っこいもの、辛味(唐辛子など)、酸味の強いもの(柑橘類など)、甘味の強いもの(ケーキなど)は控えましょう。これらは胃酸の分泌を促したり、胃粘膜を刺激したりするためです。

胃もたれ時は少量ずつ、回数を分けて食べるのが理想です。一食の量を腹八分目にとどめて、胃を休める時間を作りましょう。

参考:
https://www.akita-u.ac.jp/hkc/oyakudachi/oyakudachi4.html
https://www.city.nishitokyo.lg.jp/kenko_hukusi/kenkou_ouentoshi/shokuiku/recipe/yakureshi.files/20240123.pdf

解消法で治らないなら胃薬に頼る

応急ケアや消化にいい食事をしても症状が治まらない場合、薬の力を借りることを検討しましょう。胃薬は多種多様であり、胃もたれの原因に合わせて正しく使い分ける必要があります。

では、胃もたれに効果が期待できる胃薬について解説します。

タイプ別で見る胃もたれに効果が期待できる代表的な市販薬

市販薬は複数の成分が配合された総合胃腸薬が多いですが、ここでは原因別に代表的なタイプを紹介します。

薬の種類主な効果代表的な市販薬
胃酸分泌抑制薬(H2ブロッカー)胃酸の分泌を強力に抑え、胃粘膜への攻撃を減らすガスター10 など
胃粘膜保護・修復薬胃粘膜を覆い守り、荒れた粘膜の修復を助けるセルベール、スクラートG など
消化薬脂肪・タンパク質などの消化酵素を補い、消化を助ける太田胃散 など
健胃薬生薬の力で胃の働きを活発にし、胃の運動低下を改善する大正漢方胃腸薬 など
漢方薬胃腸の冷えや体力低下など、体質からくる不調を整える六君子湯、安中散 など

市販薬と処方薬の違い

市販薬と処方薬は、扱っている薬の種類や有効成分の含有量などが異なります。これは、漢方薬も同様です。

また、市販薬はドラッグストアなどで手軽に購入できる反面、症状に合わせて適切な種類を選ぶことが難しいというデメリットがあります。「胃もたれ」といっても胃酸過多と胃酸不足どちらでも、胃もたれの症状が出るからです。

例えば、胃酸不足で消化不良を起こしているのに、胃酸分泌抑制薬を飲むと、かえって症状を悪化させてしまうといったリスクがあります。一方で処方薬の場合は、医師の診察によって適切な薬が処方されるため、市販薬のように間違った薬を選んでしまうリスクを減らせます。

特に、頻繁、もしくは慢性的に胃もたれが起きている場合や、市販薬が効かない場合は、医師に持病や服用中の薬、体質なども考慮してもらい、適切な処方薬を選んでもらうことをおすすめします。

胃薬の代表的な処方薬

市販薬で効果がない場合や慢性的な症状がある場合、受診して処方薬を試すことを検討しましょう。では、実際胃もたれに対して、どのような薬や漢方薬が処方されるのかをご紹介します。

【胃もたれに効果的な処方薬】

ガスターD

▼効果

  • ヒスタミンの働きをブロックして胃酸の分泌を抑える
  • 胃酸の分泌を抑制することで胃の粘膜を守り、胃炎や胃潰瘍の発症を防ぐ効果も期待できる

▼副作用
発疹・皮疹、じん麻疹、顔面浮腫、便秘、下痢、月経不順、女性化乳房 など

ドンペリドン錠

▼効果

  • 吐き気や嘔吐に関わる脳の部位で、ドパミンという物質が働く受容体をブロック(遮断)し、吐き気や嘔吐、食欲不振、胸やけなどの消化器症状を改善
  • 弱った胃腸の働きを活発にして、食べ物を胃から腸へ送り出す働きをサポート

▼副作用
下痢、便秘、胸やけ、吐き気、吐く、乳汁分泌、女性化乳房、眠気、発疹 など

レバミピド錠

▼効果

  • 胃粘液の分泌を増加させることで、胃のバリア機能を強化・胃粘膜の血流量を増加させることで荒れた粘膜の修復を促す
  • 炎症の悪化や再燃を防ぎながら、胃粘膜を健康的な状態に保つ効果が期待できる

▼副作用
発疹、薬疹様湿疹、便秘、下痢 など

ガスモチン

▼効果

  • 胃や腸の運動(ぜん動運動)を促進し、食べ物の消化を助ける
  • 胃の内容物の排出を速め、胃もたれやむかつきを改善する
  • 吐き気や嘔吐を抑える効果も期待できる

▼副作用
AST上昇、ALT上昇、γ−GTP上昇、嘔吐、浮腫、好酸球増多、白血球減少、下痢、軟便、口渇、味覚異常

ジアスターゼ

▼効果
胃や腸での消化を改善し、消化不良による胃もたれや腹部膨満感を和らげる

▼副作用
発疹 など

※リンクのある内服薬はmed.で処方可能です。リンクから各処方薬ページに移動できます。

【胃もたれに効果的な漢方薬】

六君子湯(りっくんしとう)

▼効果
8つの生薬の作用で胃腸の働きを高め、食欲不振や消化不良などの症状を改善

▼副作用
発疹、蕁麻疹、悪心、腹部膨満感、下痢 など

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

▼効果

  • 胃腸の働きを整え、みぞおちのつかえ感や吐き気、下痢、軟便などの症状を改善する
  • 胃腸の炎症を抑え、食欲不振の改善を促す
  • 自律神経のバランスを整え、心身の調和をサポートする

▼副作用
発疹、蕁麻疹、悪心、腹部膨満感、下痢 など

安中散(あんちゅうさん)

▼効果

  • 胃を温めることで胃痛や胃もたれ、神経性胃炎、慢性胃炎の改善に効果が期待できる
  • 胃のぜん動運動を改善し、胃の働きを正常にする

▼副作用
発疹、蕁麻疹 など

※リンクのある漢方薬はmed.で処方可能です。リンクから各処方薬ページに移動できます。

胃もたれの原因と予防方法

一時的な胃もたれは食事や薬で対処できますが、何度も繰り返さないためには、原因を見つけて生活習慣を根本から改善することが必要です。

胃もたれが起きないように、以下の方法を意識した生活をしましょう。

  • 食べ方・飲み方を見直す
  • 睡眠や運動などの生活習慣を整える

では、詳しく解説します。

食べ方・飲み方を見直す

胃への負担を最小限に抑える食習慣を身につけましょう。具体的には、胃の中に食べ物がとどまる時間を減らすため、常に腹八分目にとどめることが重要です。

また、脂質は最も消化に時間がかかる栄養素であるため、揚げ物や肉の脂身の摂取量を減らすことが、胃もたれの予防につながります。よく噛まずに飲み込むと、胃の負担が増加するため、早食いをせず、ゆっくりと時間をかけて食事をしましょう。

さらに、食べたものが消化しきる前に横になると胃酸が逆流しやすくなるため、就寝前2〜3時間は飲食を避けるようにしてください。アルコールは胃酸の分泌を促し、胃粘膜を刺激するため、過度な飲酒は控えましょう。

睡眠や運動などの生活習慣を整える

胃の働きは、自律神経によってコントロールされています。自律神経の乱れを防ぐことが、胃もたれ予防の鍵です。

自律神経を整えるためには、ストレスを溜めず、リラックスできる時間を作るように意識することが大切です。適度な軽い有酸素運動(ウォーキングなど)は、胃腸のぜん動運動を活発にし、消化を促します。

また、不規則な睡眠は自律神経を乱します。起床・就寝時刻を一定に保ち、質の高い睡眠を確保しましょう。

【胃もたれに病気や薬が関わっていないか確認】

生活習慣を改善しても胃もたれが続く場合、病気や服用中の薬が原因の可能性があります。

▼慢性的な胃もたれの主要な原因
 ・逆流性食道炎
 ・ピロリ菌感染

また、市販の解熱鎮痛薬などに含まれる非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、胃粘膜の保護機能を低下させ、胃もたれや胃の荒れを引き起こすことがあります。

さらに、長期的に慢性的な胃もたれ症状が続くにもかかわらず、胃カメラなどで検査をしても異常が見つからない病態を「機能性ディスペプシア(FD)」と呼びます。これは日本人の約1割程度が該当するとされ、胃の動きの異常や知覚過敏などが原因と考えられています。

この場合、主症状が何かにもよりますが、まず胃酸分泌を抑える薬、あるいは胃腸の動きを良くする薬を1~2か月内服する対症療法が行われます。

忙しくて病院に通えないという方は、オンライン診療サービス「med.」でも薬の処方が可能です。

med.については「胃もたれが続く場合はオンライン診療サービスを検討」で詳しく紹介しています。

胃もたれでもすぐに受診すべき目安

胃もたれは一時的なものであれば薬で対処できますが、以下のような症状が続く場合は、医療機関を受診してください。

  • 慢性的に胃もたれがあり、症状が数週間以上続いている
  • 市販薬を使っても効果がない、またはすぐに再発する
  • 急激な体重減少がみられる
  • 食べ過ぎ、飲み過ぎなどの明らかな原因が無いのに胃がもたれる
  • 消化しやすいものを食べているのに胃もたれを繰り返す
  • 以前はなかったのに、ある時期から急に胃もたれを起こすようになった

これらの症状は、逆流性食道炎・機能性ディスペプシア・胃潰瘍・胃がんなど、治療が必要な疾患のサインである可能性があります。いずれかに当てはまる場合は、受診を検討しましょう。

胃もたれが続く場合はオンライン診療サービスを検討

スマホで診察 お薬とどく

頻繁に胃もたれを起こす場合や、お酒を飲んだ翌日などに胃もたれを起こしやすくて薬を常備したい場合は、オンライン診療サービスがおすすめです。

med.」なら、オンラインで診察から処方まで完了するので、手間をかけずに適切な薬を処方してもらえます。

では、med.の特徴について詳しく解説します。

自宅で診察から処方薬の受け取りまで完結

med.の利用の流れは、以下の通りです。

  1. 希望の薬をカートに追加
  2. オンライン診療を受ける(5分程度)
  3. 診察後に処方薬を購入すると、自宅に届く

このように自宅ですべて完結できるため、移動する必要がなく、待ち時間も最小限にできます。また、人に見られる可能性もないため、プライバシーに関する心配もありません。

なお、お薬は決済完了後すぐにヤマト運輸で発送手続きが行われます。当日15時までに決済が完了している場合は即日発送、15時以降に決済した場合は翌日発送です。(※ご注文受付状況、天候や年末年始などの配達状況により遅れが生じる場合もございます)

通院するよりもコストを抑えられる

med.では、診察料や処方料がかからず、薬代のみで処方薬を購入できます(※薬代が1万円以下の場合は550円の送料がかかります)。また、通院する必要がないため、交通費も必要ありません。

オンライン診療実績が豊富な医師が土日祝日も23時まで診療

med.は「SBC湘南美容クリニック」と提携しており、医師が診察し、最適な処方を提案してくれます。また、オンラインでは不安な場合や、医師が必要だと判断した場合は、対面診察も受けられます。

また、土日祝日も診察が受けられ、9時~23時まで受診できるため、忙しい方も無理なく診察を受けられます。

なお、med.では以下のように、胃薬や漢方薬を取り揃えています。

まずは医師に相談することも可能なため、薬の選び方がわからない場合もぜひ医師にご相談ください。

まとめ

胃もたれは、その原因によって対処法が大きく異なります。今つらい症状に対しては、上体を起こす、みぞおちを温める、消化の良い食事を腹八分目で摂るといった応急ケアを試してみましょう。

薬を選ぶ際は、胃もたれが起きている原因を見極めることが重要です。自己判断で薬が合わないと感じたり、症状が頻繁に繰り返されたりする場合は、医師の診察を受けて薬を処方してもらうことをおすすめします。

また、胃もたれの再発を防ぐためには、食習慣や睡眠、ストレスといった生活習慣の改善が大切です。生活習慣を見直して胃もたれを予防しましょう。

この記事の監修医師

SBC湘南美容クリニック 医師

渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)

医薬品について

治療等の内容
・ファモチジンを服用する胃炎治療薬です。¥750(税込)/5日分・10錠
・ドンペリドンを服用する消化器症状治療薬です。¥750(税込)/10錠
・日局ソウジュツ、日局ニンジン、日局ハンゲ、日局ブクリョウ、日局タイソウ、日局チンピ、日局カンゾウ、日局ショウキョウを服用する消化不良治療薬です。¥5,700(税込)/1か月
・レバミピドを服用する胃炎薬です。¥600(税込)/10錠〜

副作用
・ガスターD錠の副作用として、発疹・皮疹、じん麻疹、顔面浮腫、便秘、下痢、月経不順、女性化乳房などが報告されています。
・ドンペリドン錠の副作用として、下痢、便秘、腹部の張りや不快感、お腹がゴロゴロ鳴る、腸痙攣、動悸、QT延長、肝機能異常などが報告されています。
・六君子湯の副作用として、発疹、蕁麻疹、悪心、腹部膨満感、下痢などが報告されています。
・レバミピド錠の主な副作用として、薬疹様湿疹、便秘、下痢などが報告されています。

お問い合わせ先
お問い合わせはmed.カスタマーサポートまで。