SBC湘南美容クリニック 医師
渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)

「風邪の熱は下がったのに、鼻水だけがいつまでも続いてつらい」
「季節の変わり目にいつも鼻風邪をひいてしまう」
このような状態に悩んでいませんか。
特に季節の変わり目は、体力や免疫が落ちやすく、鼻水だけが長引いてしまうケースも少なくありません。しかし、熱がない状態で強い風邪薬を飲み続けることに、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで選択肢として考えたいのが、漢方薬です。
漢方は、症状を一時的に抑えるのではなく、体のバランスや回復過程に目を向けながら、不調の改善を目指すのが特徴です。
ただし、一口に鼻水といっても、水っぽいもの・ネバネバしたものなど種類はさまざまで、症状ごとに合う漢方も異なります。
本記事では、鼻水のタイプ別におすすめの漢方4選を紹介するとともに、鼻炎薬との違いや、服用時の注意点までわかりやすく解説します。
不快な鼻水から解放され、快適な毎日を取り戻すためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

漢方を用いて鼻水の改善を目指すためには、「自分の鼻水がどのタイプなのか」を把握することが大切です。
一口に鼻水といっても、ウイルス感染による一時的なものから、炎症が長引いている状態、アレルギー反応によるものまで原因はさまざまです。また、原因によって体の状態や不調の出方が異なるため、適した漢方も変わってきます。
ここでは、鼻水を伴う代表的な症状として、急性鼻炎・慢性鼻炎・アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎の4つを取り上げます。まずはそれぞれの特徴を理解し、自分の鼻水がどれに近いのかを把握しておきましょう。
急性鼻炎は、いわゆる「鼻かぜ」と呼ばれる状態で、ウイルスや細菌への感染をきっかけに起こることが多い症状です。
風邪の初期や治りかけの時期に見られやすく、主な症状としては以下が挙げられます。
急性鼻炎の場合、発熱やのどの痛み、だるさなど、他の風邪症状を伴うことも少なくありません。
そのため、鼻水だけに注目するのではなく、全身の状態もあわせて確認することが大切です。
慢性鼻炎は、鼻の粘膜に炎症が長期間続いている状態を指します。急性鼻炎のように一時的に起こるものとは異なり、症状が数週間〜数か月以上続くケースも少なくありません。
主な症状としては、以下が挙げられます。
鼻水は水っぽいものから、やや粘り気のあるものまでさまざまで、炎症が続くことで黄色っぽくなる場合もあります。
原因として多いのは、鼻粘膜の炎症が慢性化していることです。
風邪を繰り返したことがきっかけになる場合もあれば、刺激や乾燥、体調不良が重なって回復しきらないまま症状が続いてしまうケースもあります。
アレルギー性鼻炎は、花粉やダニ、ハウスダストなどのアレルギー物質(アレルゲン)に反応して起こる鼻の症状です。
季節性の花粉症として発症するケースもあれば、年間を通して症状が続く通年性のタイプもあります。
症状としては、以下が代表的です。
感染症が原因の鼻炎と異なり、発熱や強いのどの痛みを伴わない点が特徴です。
原因は、体の免疫システムが本来無害な物質に過剰反応してしまうことにあります。アレルゲンが鼻粘膜に付着すると、ヒスタミンなどの物質が放出され、鼻水やくしゃみといった症状が引き起こされると考えられています。
副鼻腔炎は、鼻の奥にある「副鼻腔」と呼ばれる空洞部分に炎症が起こり、膿(うみ)がたまりやすくなる状態です。
いわゆる「ちくのう症」と呼ばれることもあり、急性鼻炎や風邪をきっかけに発症するケースも少なくありません。
主な症状としては、以下が挙げられます。
水っぽい鼻水が中心の鼻炎とは異なり、ドロッとした鼻水が続く点が特徴です。 原因は、炎症によって副鼻腔の中に分泌物が排出されにくくなり、膿がたまってしまうこととされています。炎症が長引くと、鼻水だけでなく、頭重感や集中力の低下につながることもあります。
参考:https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/product/symptom/nose/hanamizu.html

鼻水に対して漢方を検討する場合、「鼻水が出ている=この漢方」と一律に選ぶのではなく、鼻水の性状や体の状態に合わせて使い分けることが大切です。
水っぽい鼻水が続くのか、粘り気が強いのか、鼻づまりや炎症を伴っているのかによって、体の中で起きている状態は異なります。
そこでここからは、鼻水の症状別に検討されることの多い代表的な漢方薬を4つ紹介します。
それぞれの特徴や、どのような鼻水に向いているのか、服用時に知っておきたい注意点もあわせて解説するので、自分の症状と照らし合わせながら参考にしてみてください。
小青竜湯は、水っぽい鼻水やくしゃみ、鼻づまりが目立つ場合に検討されることの多い漢方薬です。
風邪の経過中に鼻水だけが長引いているときや透明でさらさらした鼻水が続くとき、冷えを感じやすい方の鼻症状、アレルギー性鼻炎などに用いられることもあります。
漢方では、体の中に余分な水分がたまり、うまく排出されていない状態を「水滞(すいたい)」と捉えます。小青竜湯は、この水分代謝の乱れに着目し、体を温めながら余分な水分の排出を助けることで、鼻水や鼻づまりの緩和を目指すのが特徴です。
ただし、黄色く粘り気の強い鼻水や、強いのどの痛み・発熱を伴う場合など、体に「熱」がこもっている状態にはあまり向いていません。
また、副作用としては、発疹、発赤、かゆみ、不眠、動悸、発汗過多などが報告されています。
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水のような鼻水・くしゃみにお困りの方へ
荊芥連翹湯は、鼻づまりや粘り気のある鼻水が続く場合や、ちくのう症を伴う鼻の不調に対して検討されることの多い漢方薬です。
配合生薬には、炎症を抑える作用が期待される黄連(オウレン)や黄芩(オウゴン)、排膿を助けるとされる連翹(レンギョウ)などが含まれており、鼻や喉の粘膜の炎症を和らげる効果が期待できます。
一方で、さらさらとした水っぽい鼻水が中心の場合や、冷えが強い体質の方には、体に合わないケースもあります。主な副作用としては、発疹、かゆみ、食欲不振、胃部不快感、吐き気、下痢などが報告されています。
また、まれに重篤な副作用が起こることもあるため、体調の変化を感じた場合は速やかに服用を中止し、医師に相談することが大切です。
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肌荒れしやすい方へ
葛根湯加川芎辛夷は、鼻づまりが強く、鼻の通りの悪さが続いている場合に検討されることの多い漢方薬です。
体を温める作用があるとされる葛根湯をベースに、血行を促す川芎(せんきゅう)や、鼻の通りを整える目的で用いられる辛夷(しんい)が含まれています。
そのため、比較的体力がある方で、鼻づまりを主症状とする慢性的な鼻炎や、副鼻腔炎の症状がある場合に向いています。一方で、体力が低下している方や、胃腸が弱い方、発汗しやすい体質の方には向いていません。
主な副作用としては、発疹、かゆみ、吐き気、食欲不振、胃部不快感などが報告されています。また、まれに重篤な副作用が起こることもあるため、体調に変化を感じた場合は服用を中止し、医師に相談することが大切です。
参考:https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/prescription/kakkontokasenkyusini.html
辛夷清肺湯は、鼻づまりや粘り気の強い鼻水が続く方、ちくのう症を伴う鼻の不調に対して検討されることの多い漢方薬です。
特に、鼻水が黄色っぽい、鼻の奥に重さや違和感がある、場合によってはにおいを伴うといった症状がみられるときに選択肢となることがあります。
また、辛夷清肺湯は熱を帯びた鼻の炎症状態に着目し、こもった熱を冷ましながら、鼻の通りを整える目的で用いられます。そのため、鼻の乾燥感が強い方や、鼻づまりが特に気になる方にも向いているとされています。
一方、冷えが強い方や体力が低下している方にはあまり適していません。主な副作用としては、食欲不振や胃部不快感などが報告されており、まれに重篤な副作用が起こる可能性もあるので、利用前には医師や薬剤師へ相談することが大切です。
参考:https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/prescription/shiniseihaito.html

漢方薬は植物や鉱物などの生薬から作られていますが、れっきとした医薬品であり、使い方を誤ると十分な実感が得られなかったり、副作用のリスクが高まったりすることもあります。
そのため、鼻水の改善に漢方を用いる際は、以下のような注意点を理解しておくことが大切です。
ここからは、それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
鼻水の症状がある場合、すでに総合風邪薬や鼻炎薬を服用している方も少なくありません。
そのため、漢方薬を追加で服用する際は飲み合わせに注意が必要です。
漢方薬は自然由来の生薬で構成されていますが、処方の内容によっては風邪薬と作用が重なり、体に負担がかかる可能性があります。
特に注意したいのが、麻黄(まおう)や甘草(かんぞう)を含む漢方です。これらの成分は、市販の風邪薬や鼻炎薬にも配合されていることがあり、併用すると動悸や不眠、むくみなどの副作用が起こりやすくなるおそれもあります。
「症状がつらいから」といって、自己判断で複数の薬を併用するのは避けましょう。漢方を取り入れたい場合は、現在服用している薬の名前や種類を医師・薬剤師に伝えたうえで、併用の可否を確認することが大切です。
鼻水に漢方を取り入れる場合は、自己判断で選ぶのではなく、できるだけ医師の診察を受けたうえで使用することが望ましいといえます。
「鼻水」という同じ症状であっても、水っぽいのか、粘り気があるのか、炎症や熱を伴っているのかなど、体の状態によって適した漢方が大きく異なるためです。
また、市販の漢方薬と医療機関で処方される漢方薬は、基本的な処方構成は共通しているものの、配合されている生薬の量が異なる場合があります。
そのため、期待できる作用の方向性は同じでも、症状や体質によっては処方薬のほうが調整しやすく、より適しているケースもあります。
漢方の効果を十分に引き出すためにも、専門家の判断を取り入れながら使用するようにしましょう。
参考:https://www.tsumura.co.jp/brand/kampo-introduction/about-kampo/

鼻水の症状がなかなか改善しない場合は、医師の診察を受けることをおすすめしますが、「忙しくて病院に行けない」「ただの鼻水で病院に行くのは面倒」という方もいらっしゃるでしょう。
そんなときは、オンライン診療サービス「med.」がおすすめです。
med.なら、オンラインで診察から処方まで完了するので、手間がかからず忙しい方でも気軽にご利用いただけます。
ここからは、med.の特徴について詳しく見ていきましょう。
med.の利用の流れは、以下の通りです。
このように診察から薬の購入までを自宅ですべて完結できるため、移動する必要がなく、待ち時間も最小限にできます。また、人に見られる可能性もないため、プライバシーに関する心配もありません。
なお、お薬は決済完了後すぐにヤマト運輸で発送手続きが行われます。当日15時までに決済が完了している場合は即日発送、15時以降に決済した場合は翌日発送です(※ご注文受付状況、天候や年末年始などの配達状況により遅れが生じる場合もございます)。
med.では、診察料や処方料がかからず、薬代のみで処方薬を購入できます(※1万円以下の場合は送料がかかります)。また、通院する必要がないため、交通費も必要ありません。

med.は「SBC湘南美容クリニック」と提携しており、医師が診察を行ったうえで、最適な処方を提案してくれます。また、オンラインでは不安な場合や、医師が必要だと判断した場合は、対面診察も受けられます。
さらに、土日祝日はもちろん、9時~23時まで受診できるため、忙しい方も無理なく診察を受けられます。

なお、med.では鼻水の症状の改善に効果が期待できる漢方薬を取り揃えております。
どの薬を使用すべきかお悩みの場合も、医師にご相談ください。

ここでは、鼻水と漢方に関してよく寄せられる質問を取り上げ、基本的な考え方や注意点をわかりやすく解説します。自分の症状を見直すヒントとして、参考にしてみてください。
鼻水の症状で検討されることが多い代表的な漢方薬には、以下のようなものがあります。
ただし、同じ鼻水でも、水っぽいのか、粘り気があるのか、鼻づまりや炎症を伴うのかによって、適した漢方は異なります。
各漢方の特徴や向いている症状については、「鼻水に効くおすすめ漢方薬4選【症状別】」で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
漢方薬は、子どもの鼻水に対して用いられることもあります。
実際に、医療現場では年齢や体重、症状の程度に応じて、小児にも漢方が処方されるケースがあります。
ただし、すべての漢方が子どもに使えるわけではありません。処方によっては年齢制限が設けられているものや、体力のある大人向けのものもあります。
また、用量は大人と同じではなく、年齢や体重に応じた調整が必要です。
そのため、子どもの鼻水に漢方を使いたい場合は、自己判断で市販薬を選ぶのではなく、必ず医師や薬剤師に相談することが重要です。
子どもの体は大人よりも変化が出やすいため、安全性を最優先に考え、専門家の判断のもとで漢方を取り入れるようにしましょう。
参考:https://www.nagano-matsushiro.or.jp/_pdf/feature/kampo/magazine/5.pdf
鼻水は、風邪による一時的なものから、慢性鼻炎やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎まで、原因や状態によって性質が大きく異なります。
そのため、「鼻水が出ているからこの漢方」と一律に選ぶのではなく、鼻水のタイプや体の状態を見極めたうえで使い分けることが大切です。
また、体質に合わない漢方を自己判断で使うと、十分な効果を感じにくかったり、副作用のリスクが高まったりすることもあります。
そのため、鼻水が長引いている場合や、市販薬で改善しにくい場合は、医師や薬剤師に相談したうえで漢方を取り入れることが安心です。オンライン診療などを活用しながら、自分の症状に合った治療方法を見つけることで、不快な鼻水から解放され、快適な日常を取り戻す一歩につながるでしょう。
SBC湘南美容クリニック 医師
渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)
本治療は自由診療です。
治療等の内容/治療等の期間及び費用
・小青竜湯を服用する鼻炎、感冒治療薬です。1か月7,920円〜(税込)
・荊芥連翹湯を服用する蓄膿腸、慢性鼻炎治療薬です。15日分2,850円〜(税込)
副作用
・小青竜湯の主な副作用として、発疹、発赤、かゆみ、不眠、発汗過多、頻脈、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、排尿障害などが報告されています。
・荊芥連翹湯の主な副作用として、発疹、かゆみ、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢などが報告されています。
お問い合わせ先
お問い合わせはmed.カスタマーサポートまで。