頻尿に効果的な漢方薬|症状別におすすめの種類を徹底解説

漢方
投稿:2026.03.18更新:2026.03.18
頻尿に効果的な漢方薬|症状別におすすめの種類を徹底解説

「トイレが近くて外出が不安になる」
「夜中に何度もトイレに起きてしまい、睡眠不足になってしまった」

このような頻尿の悩みを抱える方も多いでしょう。頻尿は、加齢だけでなく、ストレスや冷えなど様々な要因で年齢を問わず起こりうる悩みですが、適切なケアを行うことで改善できる可能性があります。

その選択肢の一つとして、「漢方薬」によるアプローチが用いられることがあります。

本記事では、頻尿の主な原因や漢方薬の役割、そして症状や体質に合わせたおすすめの漢方薬について詳しく解説します。頻尿にお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

頻尿の定義と主な原因

一般的に、朝起きてから寝るまでの排尿回数が8回以上の場合、または就寝中に1回以上トイレに起きる場合は「頻尿」とみなされることがあります。

ただし、これらはあくまで目安です。回数が少なくても「排尿のことが気になって外出が億劫になる」「生活に支障がある」と感じているならば、治療の対象となることがあります。

頻尿になる主な原因

頻尿を引き起こす原因は一つではありません。まずは自分の頻尿がどのタイプに当てはまるのかを意識してみましょう。

【原因1:過活動膀胱】
過活動膀胱は、脳と膀胱を結ぶ神経のトラブルや、膀胱への刺激などが原因で、尿が十分に溜まっていないのに膀胱が勝手に収縮してしまう状態です。「急に我慢できないほどの強い尿意(尿意切迫感)」に襲われるのが特徴です。

【原因2:残尿(排出障害)】
残尿(排出障害)は、前立腺肥大症などで尿道が狭くなったり、膀胱の収縮力が弱くなったりすることで、尿が出切らずに膀胱に残ってしまう状態です。出し切ったつもりでも膀胱に尿が残っているため、すぐにまた尿が溜まり、トイレに行きたくなってしまいます。

【原因3:多尿】
多尿は、腎臓で作られる尿の量自体が増えている状態です。糖尿病などの内分泌疾患や腎機能障害が背景にある場合もありますが、意外と多いのが水分の過剰摂取です。健康を意識して水を飲みすぎているケースも少なくありません。

また、高血圧や加齢に伴い、夜間に作られる尿量が増える「夜間多尿」も、夜中のトイレ回数が増える大きな原因です。

【原因4:その他(炎症・腫瘍・心因性)】
その他にも、膀胱炎などの尿路感染症や、膀胱がん、尿路結石などの疾患が原因で膀胱が刺激され、頻尿になることがあります。

また、精神的なストレスや緊張からくる「心因性頻尿」も知られています。このタイプは、「冷え」や「自律神経」のケアを行うことで改善できる可能性があります。

参考:
https://www.ncgg.go.jp/hospital/navi/23.html
https://www.med.kindai.ac.jp/diseases/overactive_bladder.html
https://www.urol.or.jp/public/symptom/02.html

頻尿治療における漢方の役割とメリット

頻尿の治療には、西洋薬による治療と漢方薬による治療があります。それぞれの特徴を理解し、自分の状態に合った方法を選ぶことが大切です。

西洋薬と漢方薬の違いとアプローチ

西洋薬による頻尿治療は、主に「膀胱の収縮を抑える」ことを目的とした対症療法が中心です。抗コリン薬などが代表的で、比較的即効性があるのが特徴ですが、副作用として口の渇きや便秘などが現れることがあります。

一方、漢方薬は「冷えを取る」「水分代謝を整える」「腎(泌尿器・生殖器系)を補う」ことによって、膀胱が正常に働くための土台を作ることが主な目的です。体全体のバランスを整えることで、自然な排尿リズムを取り戻すアプローチを行います。

漢方薬が頻尿治療にもたらすメリット

漢方薬を選ぶことには、次のようなメリットがあります。
まず、全身の不調も同時にケアできる点です。頻尿そのものだけでなく、冷え症、腰痛、むくみ、不眠など、頻尿に伴って現れる全身の不調(随伴症状)も同時に改善する効果が期待できます。

また、漢方医学では頻尿を加齢による機能低下と捉えることが多く、低下した機能を補う処方が豊富です。これは、頻尿の改善だけでなく、加齢に伴う足腰の衰えや気力の低下といった「フレイル(虚弱)」の予防につながる場合もあります。

漢方医学から見た頻尿の原因

漢方医学では、頻尿の原因を主に以下の3つのカテゴリーで捉えます。

【腎虚(じんきょ):加齢による衰え】
加齢により、生命エネルギーの貯蔵庫である「腎」の機能が衰えた状態です。体を温める力や、尿を濃縮する力が低下するため、夜間頻尿や冷えを招きやすくなります。
いわゆる老化現象に伴う頻尿の多くがこれに該当します。

【気虚(ききょ)・気滞(きたい):エネルギー異常】
「気(エネルギー)」の異常によるものです。「気虚」は、胃腸虚弱などでエネルギーが不足し、尿を留めておく括約筋の力が弱まった状態です。

一方、「気滞」は、ストレスなどで気の巡りが滞り、膀胱が過敏になってしまっている状態を指します。

【瘀血(おけつ)・水滞(すいたい):巡りの停滞】
血や水の巡りが滞っている状態です。血流が悪くなる「瘀血」によって膀胱や前立腺が硬くなったり、水分代謝が悪くなる「水滞」によって体内に溜まった冷えた水が膀胱を圧迫したりすることで、頻尿が引き起こされます。

参考:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/69/1/69_42/_pdf
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK518987
https://www.mayoclinic.org/zh-hans/diseases-conditions/overactive-bladder/symptoms-causes/syc-20355715

頻尿に効果的な代表的な漢方薬

頻尿の改善に効果が期待できる代表的な漢方薬を、症状や体質別に紹介します。

【しびれ・むくみを伴う頻尿に】牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

牛車腎気丸は、加齢などによる頻尿があり、特に足腰のしびれやむくみ、冷えなどを伴う方に適しています。

「牛膝」と「車前子」が血行と水分代謝を助け、余分な水分を排出することで、頻尿とともに下半身の重だるさも改善します。生命活動に重要なエネルギーを蓄える「腎」の働きを補う「地黄(ジオウ)」が体力を高め、「沢瀉(タクシャ)」や「茯苓(ブクリョウ)」の利尿作用が尿の巡りを整えて、排尿にまつわる不快感を和らげます。

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【残尿感・排尿痛があるときに】猪苓湯(ちょれいとう)

猪苓湯は、尿の出が悪く、残尿感や排尿時に痛みがある場合に適した処方です。尿路の炎症を鎮めるとともに、水分代謝をスムーズにする作用があります。

体力は中等度以下の方に用いられることが多く、排尿異常があり、口が渇くといった症状がある方に向いていると言われています。

【胃腸が弱く、ストレスを感じる方に】清心蓮子飲(せいしんれんしいん)

清心蓮子飲は、胃腸が弱く全身の倦怠感があり、口や喉が乾燥しやすい方に適した処方です。「清心」とは心の熱を冷ますという意味があり、ストレスによるイライラや、緊張しやすい方の頻尿・残尿感に用いられることが多い処方です。

尿が出にくい、残尿感がある、またはトイレの回数が多いといった排尿トラブルの改善を目指します。

【尿の濁り・痛み・熱感がある方に】竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

竜胆瀉肝湯は、比較的体力があり、下腹部に熱感や痛みがある場合の頻尿や排尿痛に適した処方です。尿が濁る、こしけ(おりもの)があるといった、泌尿器や生殖器に炎症症状が見られる場合に用いられます。

体内にこもった余分な熱と水分を取り除き、炎症を鎮める働きが期待できます。

【暑がりで、のぼせやすい方に】六味丸(ろくみがん)

六味丸は、体力がなく疲れやすいものの、手足がほてったり、口が渇いたりと「のぼせ」傾向がある方の頻尿や夜尿症に適しています。

この漢方薬は、医師の判断のもとで小児の夜尿症(おねしょ)の治療にも用いられることがあります。

【頻尿・残尿感・痛みがある方に】五淋散(ごりんさん)

五淋散は、体力は中程度で、頻尿、排尿痛、残尿感がある場合に幅広く用いられる処方です。尿路の炎症を抑え、痛みを和らげる作用があります。

尿の色が濃かったり、濁っていたりする症状にも適しているとされ、尿路の不快な症状を緩和します。

自分に適した漢方薬を選ぶためのチェックポイント

漢方薬を選ぶ際は、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • 体力:胃腸が弱いか強いか、疲れやすいかなど
  • 症状の特性:冷えがあるか、のぼせがあるか、痛みがあるかなど
  • 排尿の症状:チョロチョロとしか出ない、勢いがない、間に合わない、回数が多いなど

漢方薬は体質に合わないと効果が得られなかったり、副作用が出やすくなったりすることがあります。自己判断が難しい場合は、医師に相談しましょう。

参考:
https://medical.tsumura.co.jp/products/107/pdf/107-tenbun.pdf
https://medical.tsumura.co.jp/products/076/pdf/076-tenbun.pdf
https://medical.tsumura.co.jp/products/087/pdf/087-tenbun.pdf

漢方薬の効果を高める生活習慣の改善方法

漢方薬の効果をサポートし、頻尿を改善するためには、日々の生活習慣の見直しも欠かせません。具体的な生活習慣のポイントを解説します。

頻尿対策に必須の生活習慣

頻尿の対策を行うには、まず「冷え」を防ぐことが重要です。下半身が冷えると膀胱が収縮しやすくなるため、レッグウォーマーや腹巻きを活用して、骨盤まわりや足首を温めましょう。

また、骨盤の底にある筋肉を鍛える「骨盤底筋体操」も有効です。肛門と尿道をキュッと締め、数秒キープして緩める動作を無理のない範囲で、1日3セット程度を目安に行うとよいでしょう。膀胱炎などの炎症がない場合は、尿意を感じてから5分ほど我慢する「膀胱訓練」を行うことで、膀胱の容量を広げる効果も期待できます。

食事と水分の摂り方

食事では、膀胱を刺激するような食品を避けることがポイントです。利尿作用のあるカフェイン(コーヒー、緑茶など)、唐辛子などの辛いもの、酸味が強い柑橘類などは、頻尿を悪化させる可能性があります。

また、水分の摂りすぎにも注意が必要です。特に夕方以降は水分を控えめにし、寝る3時間前からはコップ1杯程度を目安に抑えるなど、水分摂取量にも注意しましょう。

ストレス管理

ストレスは自律神経を乱し、膀胱を過敏にさせます。38〜40度のぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、副交感神経を優位にし、リラックス効果を高めましょう。

また、深呼吸を意識的に行うことも、緊張をほぐして膀胱の過敏さを和らげるのに役立ちます。

漢方薬で頻尿を改善するならオンライン診療サービスの利用も検討

スマホで診察 お薬とどく

前述したように、漢方薬は自分に適したものを選ぶことが難しいため、医師に相談することをおすすめします。しかし、「受診する暇がない」「近くに漢方を処方してくれるクリニックがない」といった方もいらっしゃるでしょう。

オンライン診療サービス「med.」なら、オンラインで診察から処方まで完了するので、手間がかからず忙しい方にもおすすめです。

med.の特徴について詳しく解説します。

自宅で診察から処方薬の受け取りまで完結

med.の利用の流れは、以下の通りです。

  1. 希望の薬をカートに追加
  2. オンライン診療を受ける(5分程度)
  3. 診察後に処方薬を購入すると、自宅に届く

このように自宅ですべて完結できるため、移動する必要がなく、待ち時間も最小限にできます。また、人に見られる可能性もないため、プライバシーに関する心配もありません。

なお、お薬は決済完了後すぐにヤマト運輸で発送手続きが行われます。当日15時までに決済が完了している場合は即日発送、15時以降に決済した場合は翌日発送です。(※ご注文受付状況、天候や年末年始などの配達状況により遅れが生じる場合もございます)

通院するよりもコストを抑えられる

med.では、診察料や処方料がかからず、薬代のみで処方薬を購入できます。(※1万円以下の場合は送料がかかります)また、通院する必要がないため、交通費も必要ありません。

オンライン診療実績が豊富な医師が土日祝日も23時まで診療

med.は「SBC湘南美容クリニック」と提携しており、医師が診察し、最適な処方を提案してくれます。また、オンラインでは不安な場合や、医師が必要だと判断した場合は、対面診察も受けられます。

また、土日祝日も診察を受けられ、9時~23時まで受診できるため、忙しい方も無理なく診察を受けられます。

なお、med.では頻尿に対して用いられる漢方薬の一つである「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」をご用意しております。漢方薬を使用すべきかお悩みの方も医師にご相談ください。

まとめ

頻尿は、生活の質を大きく下げる症状ですが、改善できる可能性があります。漢方薬は、頻尿そのものだけでなく、その背景にある「冷え」「腎の衰え」「自律神経の乱れ」といった体質や状態に働きかけ、体全体のバランスを整えることで症状の改善を目指します。

ご自身の体質や症状に合った漢方薬を選び、食事や運動などの生活習慣も見直すことで、トイレの回数や不安を減らし、より快適な毎日を取り戻すことができるでしょう。

もし、どの薬を選べばいいか迷ったり、セルフケアだけでは改善が見られない場合は、一人で悩まずに医師に相談することをおすすめします。オンライン診療サービスなどを上手に活用しながら、無理なく続けられるケアを始めてみましょう。

この記事の監修医師

SBC湘南美容クリニック 医師

渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)

医薬品について

治療等の内容/治療等の期間及び費用

・牛車腎気丸を服用する排尿困難、頻尿治療です。¥1,995(1週間)〜

※効果が実感できるまでには継続的な服用が必要であり、その期間にも個人差がございます。

副作用

・牛車腎気丸の主な副作用として、発疹、発赤、かゆみ、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹部膨満感、腹痛、下痢、便秘、どうき、のぼせ、舌のしびれなどが報告されています。

お問い合わせ先

お問い合わせはmed.カスタマーサポートまで。