副鼻腔炎に効果的な漢方薬を徹底解説!効果や選び方を紹介

漢方
投稿:2026.03.05更新:2026.03.05
副鼻腔炎に効果的な漢方薬を徹底解説!効果や選び方を紹介

「風邪は治ったはずなのに、鼻水や鼻づまりがいつまでも続く」
「ドロッとした鼻水が出て、顔や歯が痛む」

そのような症状にお悩みではありませんか?それはもしかすると「副鼻腔炎(ふくびくうえん)」、いわゆる蓄膿症(ちくのうしょう)かもしれません。長引く鼻の不調は、集中力の低下や睡眠不足を招き、日常生活にも影響が出てしまう可能性があります。

しかし、抗生物質などを試してもなかなかスッキリしないというケースもあるでしょう。そのような場合は、体の内側から炎症を鎮め、膿を排出する「漢方薬」が役立つ可能性があります。

しかし、漢方薬はさまざまな種類があり、症状のほかに体質も加味して選ぶ必要があります。最適な漢方薬を選ぶためには、どのような種類があるのかを知っておくことが大切です。

この記事では、副鼻腔炎に対する漢方薬の効果や、おすすめの漢方薬を症状別に解説します。また、副鼻腔炎の再発を防ぐ方法も紹介していますので、副鼻腔炎でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。

副鼻腔炎に漢方薬は効果ある?

副鼻腔炎に対しても、症状と体質に合った漢方薬を選べば、症状の改善が期待できます。漢方薬には、急性の症状を和らげるものから、慢性化して治りにくい症状を根本から改善するものまで、様々な処方が存在します。

まずは、副鼻腔炎の種類や漢方医学から見た分類などについて解説します。

そもそも副鼻腔炎(蓄膿症)とは?

副鼻腔炎とは、鼻の穴(鼻腔)の周りにある「副鼻腔」という空洞に炎症が起こり、膿や粘り気のある粘液が溜まってしまう病気です。一般的に「蓄膿症」とも呼ばれます。

大きく分けて「急性」と「慢性」の2つの段階があります。

  • 急性副鼻腔炎:風邪などの細菌やウイルス感染が原因で起こる。通常は耳鼻科で処方される抗生物質などで治療
  • 慢性副鼻腔炎:炎症が3ヶ月以上続いている状態。長期間の炎症によって粘膜の腫れが常態化しており、抗菌薬などの薬物療法だけでは十分に改善しないこともある

漢方薬は、この慢性化した炎症や繰り返す症状に対して、体質そのものを立て直すようにアプローチを行えるのが強みです。

漢方医学から見た副鼻腔炎の原因

漢方医学において、副鼻腔炎は「熱邪(ねつじゃ)」と呼ばれる病邪が大きく関わっている病気と考えられています。「熱邪」とは、その名の通り体に過剰な熱を持たせる悪い気のことで、これが体に侵入したり体内で発生したりすると、強い炎症、化膿、発熱、痛みといった「熱」の症状(熱証)を引き起こします。

また、漢方には「肺は鼻に開竅(かいきょう)する(=肺は鼻に通じている)」という考え方があります。鼻は呼吸器系の一部であり、五臓の「肺」と密接に関連している器官(肺竅)と捉えられています。

つまり、風邪などの外からの病邪や、体内の熱邪によって「肺」の機能が乱れると、その影響が鼻に現れ、副鼻腔炎を発症すると考えられているのです。

この熱邪による症状は、その人の体力や抵抗力の有無によって、大きく2つのタイプに分類されます。

実熱(じつねつ)タイプ
病気の勢い(熱邪)が非常に強く盛んな状態。治療では、積極的に熱を冷ます漢方が選ばれる。

虚熱(きょねつ)タイプ
免疫力や体力(正気)が衰えてしまい、抵抗力が弱まった結果、相対的に熱邪が強くなっている状態。治療では、不足している力を補いながら熱を冷ます漢方が選ばれる。

副鼻腔炎における代表的な病態(証)の分類

一口に「副鼻腔炎」といっても、現れる症状や体質によって、原因となっている「乱れ」のタイプは異なります。漢方ではこの病態の違いを「証(しょう)」と呼びます。代表的な5つのタイプを表にまとめました。

▼副鼻腔炎の代表的な病態

特徴・原因 現れやすい症状
肺熱証(はいねつしょう)【実熱】 炎症が激しく、肺に熱がこもっている状態 強い鼻づまり、粘り気のある黄色い鼻水、熱感
熱痰証(ねったんしょう)【実熱】 体内の余分な水分(痰)が熱と結びつき、肺の機能を邪魔している状態 ドロッとした黄色い鼻水が多量に出る、鼻水が喉に流れる(後鼻漏)、咳
肝火証(かんかしょう)【実熱】 ストレスや感情の起伏により、気の巡りが滞って熱(火)が生じている状態 濃く粘り気のある鼻水、目の充血やかゆみ、イライラ
肺陰虚証(はいいんきょしょう)【虚熱】 慢性化して肺を潤す力(陰液)が不足し、乾燥して熱を持っている状態 慢性的な鼻炎、鼻の乾燥感、口臭、口の渇き
血瘀証(けつおしょう)【慢性・疼痛】 ・炎症が長引き、血行不良(瘀血)が起きている状態 ・温めると楽になるのが特徴 慢性的な鼻づまり、目の奥や頬の痛み、頭痛、鼻粘膜が暗赤色

このように、単に「鼻水が出る」だけでなく、色が黄色いのか透明なのか、ドロッとしているのか、乾燥しているのかといった細かな違いが、漢方薬を選ぶ上で非常に重要な手がかりとなります。

参考:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrhi/47/1/47_1_88/_pdf
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/koui/201707/552020.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed1950/12/1/12_1_32/_pdf/-char/en
https://www.kobayashi.co.jp/brand/chikunain/different.html
https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/body/?p=11103
https://yakuyomi.jp/knowledge_learning/chinese_medicine/01_022/

【症状・体質別】副鼻腔炎に効果が期待できる漢方薬

ここまで、漢方医学から見た副鼻腔炎の分類などについて解説しましたが、どの漢方薬が効果的かについても見てみましょう。
副鼻腔炎の改善に効果が期待できる漢方薬について、症状の特徴別に解説します。

急性期

風邪を引いた直後などで、鼻づまりや頭痛が始まったばかりの時期に適した漢方薬です。

【葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)】
風邪薬として有名な葛根湯に、鼻の通りを良くする生薬(川芎・辛夷)を加えた処方です。
体を温めて血流を良くし、発散させる作用があるため、風邪のひき始めに伴う鼻づまりや頭痛の改善に効果が期待できます。急性期だけでなく、慢性的な鼻炎や蓄膿症で「冷えると悪化する」ような場合にも用いられます。

慢性期:粘性の鼻水・鼻づまり・炎症が強いタイプ

黄色くドロッとした鼻水が出る、鼻の奥が熱っぽい、ニキビができやすいといった「熱」の症状が強いタイプには、熱を冷ます作用のある漢方薬が適しています。

【荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)】
体の中にこもった熱を冷まして「血」を補い、巡らせることで炎症を抑える効果が期待できる漢方薬です。
首から上の炎症に強く、蓄膿症や慢性鼻炎だけでなく、慢性扁桃炎やニキビなどの皮膚疾患にも効果が期待できます。顔色が浅黒く、手足の裏に脂汗をかきやすいような、体力が中等度以上の方に向いています。

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慢性期:水っぽい鼻水・冷えを伴うタイプ

鼻水が透明でサラサラしている、くしゃみが出る、体が冷えやすいといったタイプには、体を温めて余分な水分を排出する漢方薬が適しています。

【小青竜湯(しょうせいりゅうとう)】
アレルギー性鼻炎や花粉症でよく使われる漢方薬ですが、水っぽい鼻水が出るタイプの副鼻腔炎にも効果が期待できます。
体内に溜まった余分な水分(水毒)を取り除き、鼻水やくしゃみを鎮めます。胃腸が弱くない方に向いています。

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漢方薬による副鼻腔炎治療のポイント

漢方薬で副鼻腔炎を治療する際には、以下のポイントを押さえておきましょう。

服用を継続する

急性期に使用する葛根湯加川芎辛夷などは比較的早く効果を感じられることもありますが、慢性副鼻腔炎の治療には時間がかかることが一般的です。長期間の炎症によって変化してしまった粘膜の状態や、膿が溜まりやすい体質を改善していく必要があるためです。

鼻水などの症状が治まったからといってすぐにやめず、医師の指示に従って継続することで、再発しにくい体作りを目指しましょう。

適切な漢方を選ぶには医師の診察を受けることが大切

前述の通り、漢方薬選びでは「証(体質)」の見極めが重要です。証は、単に鼻の症状だけでなく、体格や体力、舌の状態、お腹の弾力など、全身の状態から総合的に判断されます。

自己判断で自分の証と異なる漢方薬を選んでしまうと、効果があまり得られなかったり、副作用が出てしまう可能性があります。効果的かつ安全に治療を進めるためには、医師に相談することをおすすめします。

副鼻腔炎の再発を防ぐための生活習慣

漢方薬の服用と同時に日々の生活習慣を見直すことで、つらい症状の再発を防ぎやすくなります。以下のように生活習慣を見直してみましょう。

風邪を引かないように規則正しい生活を心がける

副鼻腔炎が悪化したり再発したりするきっかけの多くは「風邪」です。風邪を引くと鼻の粘膜が炎症を起こし、副鼻腔炎へと移行しやすくなります。

風邪を引かないためには、栄養バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけ、免疫力を落とさないことが基本です。もし風邪を引いてしまったら、無理をせずに休息をとり、早めに治療することに専念しましょう。

鼻づまりがある時は飲酒を控える

お酒を飲むと血行が良くなりますが、鼻の粘膜においては血管が拡張して腫れがひどくなり、鼻づまりを悪化させてしまいます。特に炎症が強い時や、鼻づまりがつらい時は、アルコールの摂取は控えるようにしてください。

強く鼻をかまない

鼻水を出そうとして力任せに鼻をかむと、鼻腔内の圧力が急上昇します。その勢いで、細菌やウイルスを含んだ鼻水が副鼻腔の奥へと押し込まれてしまい、炎症を広げてしまう可能性があります。
鼻をかむときは、片方ずつ優しくかむようにしましょう。

鼻洗浄を行う

「鼻うがい」とも呼ばれる鼻洗浄は、効果的なセルフケアです。鼻の中に溜まっている花粉やホコリ、病原菌を含んだ鼻汁を物理的に洗い流せます。

また、鼻腔内を加湿することで、鼻の粘膜にある線毛(せんもう)の働きを活発にし、異物を排出する機能を助ける効果も期待できます。家庭で鼻洗浄を習慣にすることで、薬の使用量や通院回数を減らせるというメリットも報告されています。

コップなどで行う方法もありますが、慣れていない人でも行いやすい鼻洗浄用の商品も販売されていますので、試してみてください。

参考:
https://kenko.sawai.co.jp/prevention/201810.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrhi/60/1/60_109/_pdf

副鼻腔炎治療で漢方薬と西洋薬の併用が効果的なケースも

漢方薬と西洋薬は、両方をうまく組み合わせることで治療効果が高まることがあります。
例えば、急性の副鼻腔炎において、抗生物質(抗菌薬)単独で治療するよりも、漢方薬(特に麻黄を含む処方)を併用した方が、鼻づまりなどの症状が早く、かつ明らかに改善したことが日本鼻科学会会誌に掲載された研究で報告されています。

炎症を抑えるのは抗生物質に任せ、膿の排出や鼻の通りの改善は漢方薬に任せる、といった役割分担ができるためです。

ただし、西洋薬と漢方薬の併用が適しているかどうかは、症状の程度や体質、飲み合わせによりますので、必ず医師に相談しましょう。

参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrhi/47/1/47_1_88/_pdf

副鼻腔炎にお悩みならオンライン診療サービスの利用がおすすめ

スマホで診察 お薬とどく

前述したように、漢方薬は自己判断で選ぶことが難しいという特徴があります。そのため、漢方薬は医師に相談して決めるのがおすすめです。しかし、「通院する時間がない」「通える範囲に病院がない」という方もいらっしゃるでしょう。

オンライン診療サービス「med.」なら、オンラインで診察から処方まで完了するので、手間がかからず忙しい方にもおすすめです。

med.の特徴について詳しく解説します。

自宅で診察から処方薬の受け取りまで完結

med.の利用の流れは、以下の通りです。

  1. 希望の薬をカートに追加
  2. オンライン診療を受ける(5分程度)
  3. 診察後に処方薬を購入すると、自宅に届く

このように自宅ですべて完結できるため、移動する必要がなく、待ち時間も最小限にできます。また、人に見られる可能性もないため、プライバシーに関する心配もありません。

なお、お薬は決済完了後すぐにヤマト運輸で発送手続きが行われます。当日15時までに決済が完了している場合は即日発送、15時以降に決済した場合は翌日発送です。(※ご注文受付状況、天候や年末年始などの配達状況により遅れが生じる場合もございます)

通院するよりもコストを抑えられる

med.では、診察料や処方料がかからず、薬代のみで処方薬を購入できます(※1万円以下の場合は送料がかかります)。また、通院する必要がないため、交通費も必要ありません。

オンライン診療実績が豊富な医師が土日祝日も23時まで診療

med.は「SBC湘南美容クリニック」と提携しており、医師が診察し、最適な処方を提案してくれます。また、オンラインでは不安な場合や、医師が必要だと判断した場合は、対面診察も受けられます。

また、土日祝日も診察が受けられ、9時~23時まで受診できるため、忙しい方も無理なく診察を受けられます。

なお、med.では以下のように、副鼻腔炎に効果が期待できる漢方薬を取り揃えております。

他にも、風邪などに処方される西洋薬も扱っていますので、症状に合わせた処方が可能です。どの種類が自分に合いそうかわからないといった場合も、医師にご相談ください。

まとめ

漢方医学では、副鼻腔炎を「熱邪」や「肺」の機能低下、そして「体内の熱」や「水分の停滞」などが原因で起こると捉えています。

黄色い粘った鼻水には「辛夷清肺湯」、水っぽい鼻水には「小青竜湯」、冷えや鼻づまりには「葛根湯加川芎辛夷」など、症状のタイプや体質(証)に合わせて漢方薬を使い分けることが大切です。

長引く鼻の不調は放置せず、生活習慣の改善とともに漢方薬を上手に取り入れ、つらい副鼻腔炎を改善し、再発させないようにしましょう。

この記事の監修医師

SBC湘南美容クリニック 医師

渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)

医薬品について

治療等の内容/治療等の期間及び費用

・荊芥連翹湯を服用する蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび治療薬です。(1か月 ¥5,700〜)

・小青竜湯を服用する気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、感冒治療薬です。(1か月 ¥7,920〜)

副作用

・荊芥連翹湯の主な副作用として、発疹、かゆみ、食欲不振、胃部不快感、吐き気、嘔吐、下痢などが報告されています。

・小青竜湯の主な副作用として、発疹、発赤、かゆみ、不眠、発汗過多、頻脈、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、排尿障害などが報告されています。

お問い合わせ先

お問い合わせはmed.カスタマーサポートまで。