加齢臭とは?原因やチェック方法・セルフケアのやり方まで解説

ヘルスケア
投稿:2026.04.16更新:2026.04.16
加齢臭とは?原因やチェック方法・セルフケアのやり方まで解説

「枕のニオイが気になるようになってきた」
「家族からニオイを指摘された」

年齢を重ねるにつれて、このような悩みを抱える方は少なくありません。自分では気づきにくいからこそ、不安になってしまうのが加齢臭です。

しかし、加齢臭は誰にでも起こりうる体の変化の一つです。ニオイが発生するメカニズムを正しく理解し、適切なケアを取り入れることで、ニオイを和らげたり、周囲への印象を変えたりすることができます。

効果的な対策を行うためには、まず加齢臭の正体と、自分のニオイの状態を知っておくことが大切です。

この記事では、加齢臭の原因やセルフチェック、セルフケア方法などを詳しく解説します。ニオイが気になってきた方は、ぜひ最後までお読みください。

加齢臭とは?

加齢臭とは、その名の通り、年齢を重ねることに伴って発生する特有の体臭のことです。40代以降から加齢臭が気になり始める人もいます。

どこから臭う?発生しやすい部位

加齢臭は全身から均一に発生するわけではありません。主に皮脂腺が多く分布している、体の中心線(正中線)に近い上半身の部分から発生しやすいのが特徴です。

具体的には、頭皮、耳の裏、首の後ろ、胸元、背中などが挙げられます。これらの部位は皮脂の分泌が活発であり、加齢臭の元となる物質が作られやすい環境にあります。

よく例えられる加齢臭のニオイ

加齢臭のニオイは、独特の「脂っぽさ」と「青臭さ」が混じったような臭気として表現されることが多くあります。

例えば、以下のようなニオイです。

例えられるニオイ 特徴
枯れ草 乾いた草のような、少し青臭いニオイ
古本・古新聞 長期間保管された紙のような、埃っぽいニオイ
古い油・ロウソク 酸化した油のような、重たく脂っこいニオイ
ブルーチーズ 発酵したような独特の強いニオイ

参考:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oubutsu/83/1/83_58/_pdf
https://www.mandom.co.jp/sweat-smell/knowledge/knowledge-smell-overage.html

なぜ臭うようになる?加齢臭の原因

なぜ年齢とともにニオイの質が変わるのでしょうか。その原因は、特定の物質と、体内で起こる反応にあります。

原因物質「ノネナール」の発見

加齢臭の正体は、「ノネナール」という物質です。これは資生堂の研究によって発見・特定されました。

人の皮膚からは常に皮脂が分泌されていますが、加齢に伴い皮脂中のパルミトレイン酸が増え、これが酸化・分解されることで、独特のニオイ物質であるノネナールが発生します。

「酸化」がニオイのキーポイント

加齢臭の発生において重要なのが「酸化」です。若い頃は体内の抗酸化バランスが比較的保たれているため、皮脂の酸化がある程度抑えられています。

しかし、年齢とともに体の抗酸化バランスが変化し、酸化反応が進みやすくなると考えられています。皮脂が酸化されやすくなることで、ノネナールが生成され、あの独特のニオイが発生する仕組みです。

つまり、加齢臭対策においては、皮脂を洗い流すだけでなく、体の酸化を防ぐことも重要になるのです。

参考:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oubutsu/83/1/83_58/_pdf
https://www.mandom.co.jp/sweat-smell/knowledge/knowledge-smell-overage.html

何歳から気にするべき?年代別・体臭の変化

「体臭の変化」と一口に言っても、実は年代によって主な原因物質やニオイの特徴が異なります。年代別で体臭の変化について見てみましょう。

30代〜50代半ば:ミドル脂臭(後頭部)

30代〜50代半ばで気になるニオイは、加齢臭ではなく「ミドル脂臭」である可能性があります。これは、汗に含まれる乳酸が皮膚上の常在菌(ブドウ球菌など)によって代謝・分解されて発生する「ジアセチル」という物質が主な原因です。

後頭部を中心に「使い古した油」のようなニオイがするのが特徴で、加齢臭と混同されやすいですが、発生メカニズムは異なります。

50代半ば以降〜:本格的な加齢臭(胸元・背中)

50代半ばを過ぎると、「ノネナール」による加齢臭が発生しやすくなり、枯れ草のようなニオイが胸元や背中から漂うようになります。

ただし、これには個人差があり、40代から発生する人もいれば、60代になっても少ない人もいます。

参考:https://www.mandom.co.jp/sweat-smell/knowledge/knowledge-smell-overage.html

あなたは大丈夫?加齢臭セルフチェック

自分のニオイは鼻が慣れてしまい、なかなか気づきにくいものです。客観的に確認する方法や、加齢臭を悪化させる生活習慣がないかチェックしてみましょう。

ニオイを確認する方法

以下の方法で、自分のニオイを客観的に確認してみましょう。

  • 枕カバーチェック:朝起きた時、枕のニオイを嗅いでみる
  • 着用後の衣類チェック:一日着たシャツやパジャマの襟元、背中の部分のニオイを確認する
  • 指擦りチェック:耳の裏を指で強めに擦り、その指のニオイを嗅いでみる

生活習慣チェックリスト

日々の生活習慣の中に、加齢臭を悪化させる要因が隠れている可能性もあります。当てはまるものがないかを確認してみましょう。

チェック項目悪化要因
皮脂汚れが落ちにくい洗剤を使っている 皮脂汚れが十分に落ちず酸化の原因になることがある
体を強くこすりすぎている 皮膚を守ろうとして余計に皮脂が分泌されることがある
すすぎ残しがある 背中や首まわりなどの洗い流し不足は、雑菌の繁殖を招くことがある
長年同じ服を着続けている 繊維の奥に染み付いた皮脂汚れが酸化し、ニオイを発することがある
肉類に偏っている 動物性脂肪の摂りすぎは皮脂腺を刺激し、ニオイの元を増やす可能性がある
睡眠不足・疲れが取れない 抗酸化力の低下を招き、酸化が進みやすくなる可能性がある
運動習慣がない 汗腺機能が低下し、ニオイの強いベタベタした汗になる可能性がある

参考:
https://odorate.co.jp/taishulab/elderly-odor-check/?srsltid=AfmBOorJtMfqxA_zCKqVUimHreWGbIXIe4n24vWKk-80pVOV3kSZvVaH

加齢臭を抑えるためのセルフケア方法

加齢臭は完全に消すことは難しいですが、適切なケアで抑えることは可能です。今日からできるセルフケアの方法を見てみましょう。

基本は「洗う・防ぐ・整える」

加齢臭の対策は、以下の3つを意識して行いましょう。

  1. 適切な入浴で皮脂を落とす
  2. 洗濯で衣類のニオイを除去する
  3. 食事や生活習慣で体の酸化を防ぐ

染み付いたニオイには酸素系漂白剤を使った「つけ置き洗い」をしたり、抗酸化成分配合のボディソープを選ぶなどして、適切にケアすることをおすすめします。

加齢臭を抑える方法については、下記記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
加齢臭を消す方法|自分でできるケアから医療的アプローチまで解説

参考:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oubutsu/83/1/83_58/_pdf
https://www.mandom.co.jp/sweat-smell/knowledge/knowledge-smell-overage.htm

女性にも加齢臭はある?

加齢臭は女性にも発生します。原因物質であるノネナールは性別に関係なく生成されるため、基本的なメカニズムは変わりません。

女性の場合、若いうちは女性ホルモンであるエストロゲンが皮脂分泌や脂質代謝を調整することで、結果として皮脂の酸化が進みにくい状態を保つと考えられています。しかし、更年期以降に女性ホルモンが減少すると、酸化を抑える力が弱まり、ノネナールが増加しやすくなります。

加齢臭は医療でケアできる?

加齢臭そのものは病気ではないため、ノネナールの発生を完全に抑え込むことは難しいのが現状です。しかし、汗の量を抑えるなどのニオイの発生を助長する要因に働きかけることは可能です。

漢方薬で体内からアプローチ

漢方薬は、体内から汗をかいてしまう原因に働きかけたり、代謝の乱れを整えたりする効果が期待できます。

例えば、「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」は色白で疲れやすく、汗をかきやすい水太り体質の人に適しているとされている漢方薬で、余分な水分を排出し、汗を抑える効果が期待できます。

ストレスによる緊張や不安があり、それによって汗が増えてしまう方には、「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」が用いられることがあります。ストレスや緊張、不安感を伴う方に用いられる漢方薬で、自律神経のバランスを整える目的で処方されることがあります。

ただし、漢方薬は体質や症状に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。そのため、医師に相談して自身に適した漢方薬を選んでもらうことをおすすめします。

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)の購入はこちら
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)の購入はこちら

汗を抑える抗コリン外用薬

汗の量が多く、その汗によってニオイが周囲に広がりやすい場合は、発汗そのものを抑える外用薬もおすすめです。

代表的なものとして、汗を出す指令を出す物質であるアセチルコリンの働きをブロックすることで、過剰な発汗を抑える抗コリン外用薬(エクロックゲル、ラピフォートワイプなど)があります。これらは主に脇の多汗症に処方される外用薬です。
汗自体を止めることで、ニオイの拡散を防ぐことにつながります。

ラピフォートワイプの購入はこちら

参考:
https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/takansho2023.pdf
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00070179
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00068993

加齢臭でお悩みならオンライン診療サービス「med.」で相談

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加齢臭は病気ではないため、直接的に作用する薬を処方してもらうことは困難です。しかし、漢方薬や発汗を抑える薬など、状態に応じて対処することは可能です。

オンライン診療サービス「med.」なら、なかなか相談しにくい加齢臭の悩みも気軽に相談できます。

med.の特徴について詳しく解説します。

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med.の利用の流れは、以下の通りです。

  1. 希望の薬をカートに追加
  2. オンライン診療を受ける(5分程度)
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このように自宅ですべて完結できるため、移動する必要がなく、待ち時間も最小限にできます。また、人に見られる可能性もないため、プライバシーに関する心配もありません。

なお、お薬は決済完了後すぐにヤマト運輸で発送手続きが行われます。当日15時までに決済が完了している場合は即日発送、15時以降に決済した場合は翌日発送です。(※ご注文受付状況、天候や年末年始などの配達状況により遅れが生じる場合もございます)

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med.では、診察料や処方料がかからず、薬代のみで処方薬を購入できます。(※1万円以下の場合は送料がかかります)また、通院する必要がないため、交通費も必要ありません。

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med.は「SBC湘南美容クリニック」と提携しており、医師が診察し、最適な処方を提案してくれます。また、オンラインでは不安な場合や、医師が必要だと判断した場合は、対面診察も受けられます。

また、土日祝日も診察を受けられ、9時~23時まで受診できるため、忙しい方も無理なく診察を受けられます。

なお、med.では汗を抑える効果が期待できる西洋薬・漢方薬を取り揃えております。

加齢臭の改善のためにどの薬を使用すべきかお悩みの場合も、医師にご相談ください。

まとめ

加齢臭は、皮脂の酸化によって発生するノネナールという物質が原因であり、加齢によって誰にでも起こる可能性があります。ただし、適切なケアや生活習慣の見直しによって、ニオイを軽減することは十分に可能です。

もし自分でのケアに限界を感じている場合は、医療機関やオンライン診療での相談も検討してみてください。発汗を軽減できる可能性があります。

この記事の監修医師

SBC湘南美容クリニック 医師

渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)