加齢臭を消す方法|自分でできるケアから医療的アプローチまで解説

ヘルスケア
投稿:2026.04.19更新:2026.04.19
加齢臭を消す方法|自分でできるケアから医療的アプローチまで解説

年齢を重ねるにつれて、朝起きた時に枕から今までと違うニオイを感じることはありませんか?脱いだ衣類の襟元が気になる場合もあるでしょう。その正体は、加齢臭かもしれません。

加齢臭を抑えるためには、表面的な香りでごまかすのではなく、日々の生活習慣の改善や適切なケアを取り入れることが大切です。

本記事では、加齢臭が発生する仕組みや、加齢臭を抑えるために自分でできるケア方法をご紹介します。自分のニオイが気になる方は、ぜひ最後までお読みください。

そもそも加齢臭とは?発生のメカニズム

加齢臭は、40代以降から男女問わず発生し始める加齢に伴う体臭です。

加齢臭が発生する要因は、皮脂に含まれる脂肪酸(パルミトレイン酸など)が酸化し、分解される過程で生じる「ノネナール」という物質にあるとされています。

本来、人の体には脂質の酸化を抑える抗酸化力が備わっていますが、この力は年齢とともに低下していきます。抗酸化力が弱まると、以前は抑えられていた皮脂の酸化反応が進みやすくなります。

こうして酸化反応が抑えにくくなることで、原因物質であるノネナールが生成されやすくなり、加齢臭が周囲にも感じられるほど目立ち始めるのです。このノネナールは、一般的に古本や古い新聞、あるいはチーズのような脂っぽさと青臭さが混ざったようなニオイと表現されます。

加齢臭のメカニズムについては、下記記事でより詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
加齢臭とは?原因やチェック方法・セルフケアのやり方まで解説

参考:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oubutsu/83/1/83_58/_pdf
https://www.mandom.co.jp/sweat-smell/knowledge/knowledge-smell-overage.html

【加齢臭を消す方法①】酸化皮脂を丁寧に洗い流す入浴法

加齢臭の対策として最も基本的かつ重要なのが、ニオイの元となる酸化した皮脂を日々の入浴で適切に除去することです。

ニオイを抑えるための具体的な入浴方法などについて詳しく解説します。

ニオイが出やすいポイントを意識して洗う

加齢臭は全身から発生するわけではなく、皮脂腺と呼ばれる皮脂を出す器官が多い場所に集中して発生します。そのため、入浴時には皮脂腺が多い耳の裏、首の後ろ、胸元、そして背中の中心線のそばなどを重点的に洗うことを意識しましょう。

洗う際は、ナイロンタオルなどで皮膚を強く擦るのではなく、たっぷりの泡を使い、指の腹で優しく丁寧に洗うことが大切です。溜まった古い皮脂汚れを浮かせて落とすようなイメージで洗うことで、肌のバリア機能を守りながらニオイの元を取り除きましょう。

抗酸化作用のある成分配合の石鹸やボディソープを使う

ノネナールは水に溶けにくい性質があるため、通常の洗浄だけでは落ちにくい場合があります。そのため、ニオイを抑えたい場合は、消臭効果や抗酸化作用を持つ成分が配合されたボディソープを選びましょう。

これまでの研究で、ポリフェノールを含む柿渋エキスや茶エキスなどが配合されたものが、ノネナールを低減させる効果を示唆した例もあります。
そのほか、アスタキサンチンやコエンザイムQ10、ビタミンC誘導体などの抗酸化成分が含まれたボディソープも、皮脂の酸化を抑える効果が期待できます。

ボディソープを選ぶ際は、こうした消臭・抗酸化成分が含まれているかを確認してみましょう。

皮脂汚れを落としやすくする入浴の工夫

皮脂汚れをより落としやすくするために、シャワーだけで済ませず、湯船に浸かるようにしましょう。お湯に浸かって体を温めることで皮脂がゆるみ、汚れが落ちやすくなります。

また、重曹とクエン酸を活用した入浴法は、入浴で体が温まり皮脂がゆるむことで、汚れを落としやすく感じる場合があります。

最近では、加齢臭対策に適した成分が含まれた入浴剤も多く市販されているため、肌に合う範囲で取り入れてみることで、リラックスしながらニオイケアがしやすくなります。

参考:
https://therapia.morinomiya-u.ac.jp/category/beauty/post-22.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jao/43/5/43_362/_article/-char/ja/
https://ec.omco.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=500022

【加齢臭を消す方法②】体の内側から「抗酸化」を意識する食事法

体の外側からのケアに加え、体内から働きかけるための食事管理も行いましょう。加齢臭を抑えるための食事法について詳しく解説します。

体の酸化を防ぐ食材を選ぶ

加齢臭を軽減させるには、体を酸化させないための「抗酸化」を意識した食生活が大切です。ビタミンC・E、ポリフェノール、アスタキサンチンなどを意識し、バランスよく摂りましょう。

栄養素 主な食材
ビタミンC ブロッコリー、パプリカ、キウイフルーツ
ビタミンE アーモンド、アボカド、うなぎ
ポリフェノール 緑茶、大豆、ハイカカオチョコレート
アスタキサンチン サケ、エビ、カニ

サプリメントでの補給もおすすめ

食事だけでは十分な量の抗酸化成分を摂取するのが難しい場合、サプリメントの活用も検討しましょう。

特に、コエンザイムQ10は人の細胞に存在する抗酸化成分ですが、加齢とともに減少していくことが知られています。過去の研究結果では、コエンザイムQ10を継続的に摂取することで、皮膚から放出されるガスに含まれるノネナールの量に低減傾向がみられた報告もあります。

ただし、サプリメントに頼りきってしまうのではなく、あくまでも食事に足りない分を補う補助として取り入れましょう。

参考:
https://www.glico.com/jp/health/contents/antioxidant/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcam/14/1/14_17/_article/-char/ja/
https://astaxanthin-lab.com/aging-odor/

【加齢臭を消す方法③】洗濯やクリーニングで染み付いたニオイを落とす

体臭そのものをケアしていても、衣類に残ったニオイが原因で加齢臭を周囲に感じさせてしまうことがあります。

衣類の繊維に染み付いた頑固なニオイを落とすための洗濯方法や、クリーニングの活用法についても見てみましょう。

加齢臭をしっかり落とす「つけ置き洗い」

加齢臭の原因であるノネナールは油分と深く結びついており、通常の洗濯だけではなかなか落ちません。染み付いたニオイを解消するためには、下記の手順で酸素系漂白剤を使ったつけ置き洗いをしましょう。

  1. 洗面器やバケツに40℃以上のお湯を張り、酸素系漂白剤を規定量溶かす
  2. ニオイの気になる衣類や枕カバーを入れ、30分〜1時間つけ置きする(汚れがひどい場合は一晩)
  3. 洗剤液ごと洗濯機に入れて、通常通り洗う

皮脂が溶け出す温度である40度以上のお湯を使い、洗浄力の高い粉末タイプを選ぶことが、衣類からニオイをしっかりと落とすポイントです。また、洗濯機で洗う際には衣類を詰め込みすぎないようにしましょう。

衣類が傷んだり色落ちしたりする可能性もあるため、つけ置き洗いをする前に洗濯表示を確認してください。

自宅で洗えない衣類はクリーニングを活用

スーツやコートなど、自宅で水洗いが難しい衣類については、シーズンごとにクリーニングを利用することをおすすめします。

ノネナールは油に溶けやすい性質を持っているため、ドライクリーニングが適しており、そこに汗抜き加工を組み合わせる方法もあります。ドライクリーニングで油性の汚れを落とし、汗抜き加工で水溶性の汚れを落とすことで、繊維の奥に蓄積したニオイ汚れを除去できます。

普通の洗濯で加齢臭が消えにくい理由

一般的な洗濯で加齢臭が消えにくい理由は、ノネナールが油性であり、繊維に吸着しやすい性質を持っているためです。冷たい水を使った洗濯では皮脂が固まってしまい、洗剤の洗浄力が十分に発揮されません。

洗い残された皮脂汚れが時間の経過とともにさらに酸化すると、茶色い黄ばみへと変化し、再びニオイを放つ戻り臭の原因になります。洗濯機に衣類を詰め込みすぎず、適切な水温と洗剤選びを意識することが、衣類の清潔感を保つためにも重要なのです。

参考:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oubutsu/83/1/83_58/_pdf
https://www.meikuri.co.jp/worries/5143/

【加齢臭を消す方法④】日中のニオイ対策で周囲への拡散を防ぐ

外出中や仕事中など、すぐに入浴できない環境では、発生したニオイをその場で抑えるケアが大切です。周囲にニオイを広げないための日中の対策について詳しく解説します。

加齢臭対応のデオドラント剤を活用する

加齢臭のケアには、一般的な脇用の制汗剤だけでなく、加齢臭や大人の体臭に対応した専用の製品を選ぶことが大切です。

これらの製品には、原因菌を抑える殺菌成分(イソプロピルメチルフェノールなど)や、ニオイを吸着・中和する成分が配合されていることがあります。成分は商品によって異なるため、表示を確認して選びましょう。

使用する際は、耳の裏や首の後ろ、胸元など、ニオイが発生しやすい部位にピンポイントで塗布することで、ニオイが周囲に広がるのを効果的に防げます。

外出先でもこまめに皮脂や汗を拭き取る

分泌されたばかりの皮脂は無臭ですが、時間が経って酸化が進むことでノネナールが発生し、ニオイが強まっていきます。そのため、外出時には汗拭きシートを持ち歩き、皮脂や汗をかいたと感じたらニオイが出る前に拭き取る習慣をつけましょう。

特に夕方は1日の皮脂が蓄積して酸化が進みやすいため、トイレなどのタイミングで首筋や耳の裏をリセットすることで、夕方以降もニオイにくい状態を保てます。

参考:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oubutsu/83/1/83_58/_pdf
https://www.shiseido.co.jp/sw/beautyinfo/DB009091/
https://jp.rohto.com/deoco/

汗が気になる方におすすめの漢方薬

漢方薬は、加齢臭の直接的な原因であるノネナールの発生をその場で止めることはできません。しかし、体内環境に働きかけることで、皮脂の過剰分泌や酸化を助長する要因(代謝の乱れなど)を整える効果が期待でき、その結果として加齢臭が目立ちにくくなる可能性があります。

【防己黄耆湯(ぼういおうぎとう):発汗・むくみ体質の場合】
色白で疲れやすく、汗をかきやすい水太り体質の人に適しているとされている漢方薬で、水分代謝や脂質代謝の乱れを整える働きがあります。
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【知柏地黄丸(ちばくじおうがん)・六味丸(ろくみがん):ほてり・寝汗などがある場合】
加齢に伴う「ほてり・寝汗・疲労感」がある人に適しているとされている漢方薬で、体内バランスの乱れを整えます。それにより、皮脂の酸化が起こりやすい状態を間接的に改善する効果が期待できます。

【柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):ストレスや緊張によって汗をかく場合】
ストレスや緊張、不安感を伴う方に用いられる漢方薬で、自律神経のバランスを整える目的で処方されることがあります。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)の購入はこちら

漢方薬は体質や持病などにより合わない場合もあるため、医師に相談することをおすすめします。

参考:
https://medical.tsumura.co.jp/products/020/pdf/020-tenbun.pdf
https://medical.tsumura.co.jp/products/062/pdf/062-tenbun.pdf
https://www.kotaro.co.jp/iryou/product_list/detail/virtue/d216.pdf

多汗傾向もある場合は西洋薬も検討

汗の量が多く、その汗によってニオイが周囲に広がりやすい場合は、発汗そのものを抑える外用薬もおすすめです。

代表的なものとして、汗を出す指令を出す物質であるアセチルコリンの働きをブロックすることで、過剰な発汗を抑える抗コリン外用薬(エクロックゲル、ラピフォートワイプなど)があります。これらは主に脇の多汗症に処方される外用薬です。
汗自体を止めることで、ニオイの拡散を防ぐことにつながります。
ラピフォートワイプの購入はこちら

参考:
https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/takansho2023.pdf
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00070179
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00068993

加齢臭でお悩みならオンライン診療サービス「med.」で相談

スマホで診察 お薬とどく

加齢臭は病気ではないため、直接的に作用する薬を処方してもらうことは困難です。しかし、漢方薬や発汗を抑える薬など、状態に応じて対処することは可能です。

オンライン診療サービス「med.」なら、なかなか相談しにくい加齢臭の悩みも気軽に相談できます。

med.の特徴について詳しく解説します。

自宅で診察から処方薬の受け取りまで完結

med.の利用の流れは、以下の通りです。

  1. 希望の薬をカートに追加
  2. オンライン診療を受ける(5分程度)
  3. 診察後に処方薬を購入すると、自宅に届く

このように自宅ですべて完結できるため、移動する必要がなく、待ち時間も最小限にできます。また、人に見られる可能性もないため、プライバシーに関する心配もありません。

なお、お薬は決済完了後すぐにヤマト運輸で発送手続きが行われます。当日15時までに決済が完了している場合は即日発送、15時以降に決済した場合は翌日発送です。(※ご注文受付状況、天候や年末年始などの配達状況により遅れが生じる場合もございます)

通院するよりもコストを抑えられる

med.では、診察料や処方料がかからず、薬代のみで処方薬を購入できます。(※1万円以下の場合は送料がかかります)また、通院する必要がないため、交通費も必要ありません。

オンライン診療実績が豊富な医師が土日祝日も23時まで診療

med.は「SBC湘南美容クリニック」と提携しており、医師が診察し、最適な処方を提案してくれます。また、オンラインでは不安な場合や、医師が必要だと判断した場合は、対面診察も受けられます。

また、土日祝日も診察を受けられ、9時~23時まで受診できるため、忙しい方も無理なく診察を受けられます。

なお、med.では多汗症を改善できる可能性のある西洋薬・漢方薬を取り揃えております。

加齢臭の改善のためにどの薬を使用すべきかお悩みの場合も、医師にご相談ください。

まとめ

加齢臭は、加齢に伴う身体の変化(皮脂の酸化)によって生じ、誰にでも起こり得る現象です。以下のような生活習慣や正しいケアによって、そのニオイを軽減できます。

  • 適切なボディソープ選びと入浴を行う
  • 体の酸化を防ぐ食事を意識する
  • ニオイを落とす洗濯方法を取り入れる
  • 日中のケアで拡散を防ぐ

まずは自分に合った方法から取り入れてみましょう。
汗の量が多い、急にニオイが強くなった、セルフケアで改善しない場合は、医師に相談することも検討してみてください。

この記事の監修医師

SBC湘南美容クリニック 医師

渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)