多汗症のセルフチェック3ステップを解説!主な治療方法も紹介

ヘルスケア
投稿:2026.04.02更新:2026.04.02
多汗症のセルフチェック3ステップを解説!主な治療方法も紹介

「暑くもないのに大量の汗が出る」
「緊張すると手汗が止まらなくて恥ずかしい」
このように、汗に関してお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

日常生活に支障が出るほどの発汗は、「多汗症」の可能性があります。多汗症は単なる「汗かき」ではなく、適切な治療で改善できる可能性がある病気です。

しかし、「もし病院に行って多汗症ではないと言われたら…」と受診を躊躇してしまうこともあるでしょう。そのような場合はまずセルフチェックをしてみましょう。

この記事では、多汗症のセルフチェック方法と、気になる症状がある場合の受診の目安、主な治療方法について詳しく解説します。汗でお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

【STEP1】まずは簡易チェック!日常生活への支障度

多汗症かどうかを判断する最初のステップは、汗によってどれだけ日常生活に困っているかを振り返ることです。以下の項目をチェックしてみましょう。

場面 チェック項目
仕事・学校 ・書類やノートが汗で波打つ
・手書きで記入していた紙がふやける
・指の汗でスマートフォンの反応が悪い
対人関係 ・手が濡れているため、握手をすることをためらう
・服の汗ジミが気になって、人前で上着が脱げない
・汗のことが気になり、外出がつらい
その他 ・靴の中で足が滑る
・床に足跡がつく
・タオルが手放せない
・1日に何度も着替える

これらの項目に一つでも当てはまり、それに対してストレスや不便を感じている場合は、多汗症の可能性があります。

【STEP2】汗をかく部位別の原因とセルフチェック

多汗症には、特定の部位から汗が出る「局所多汗症」があります。部位ごとに見られる特徴を確認してみましょう。

脇(腋窩多汗症)

脇に多量の汗をかく「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」です。

脇は、緊張やストレスによる「精神性発汗」と、暑さや運動による「温熱性発汗」の両方が起こりやすい部位です。これらが重なることで、他の部位に比べて発汗量が多くなり、左右対称に症状がみられることが多いのが特徴です。

脇汗に悩まされている方は以下の項目をチェックしてみましょう。

  • 左右対称に腋窩の多汗がみられる
  • 特に体温が上昇したり精神的に緊張した状態で症状が出やすい
  • 緊張した時だけでなく、リラックスしていても脇汗が出る
  • 冬でも脇汗をかき、汗冷えすることがある

手(手掌多汗症)

手に多量の汗をかく「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)」です。主に精神的な緊張によって、手のひらから多量の汗が出るのが特徴です。

手汗に悩まされている方は以下の項目をチェックしてみましょう。

  • 絶えず湿っていて冷たい
  • 重症の場合、緊張すると手から汗がしたたり落ちるほどになることも
  • キーボードやマウス、スマホの画面が常に濡れている
  • 紙類を触るとふやけたり、インクが滲んだりする

足(足蹠多汗症)

足の裏に多量の汗をかく「足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)」です。主に精神的緊張によって足の裏から大量に発汗します。

足の裏の汗に悩まされている方は以下の項目をチェックしてみましょう。

  • 精神的緊張により発汗する
  • 絶えず湿っていて冷たい
  • 靴下を脱ぐと湿っている、または濡れて色が変わっている
  • フローリングを裸足で歩くとペタペタ音がしたり足跡がついたりする
  • 靴のニオイが強く、湿気によって靴にカビが生えるなど傷みが早い

頭・顔(頭部顔面多汗症)

頭や顔に多量の汗をかく「頭部顔面多汗症(とうぶがんめんたかんしょう)」です。

熱い食べ物や飲み物を摂った後、あるいは精神的なストレスなどによって生じます。緊張を自覚していなくても、一度発汗が始まると顔や頭から多量に発汗し、なかなか止まらないケースも多いのが特徴です。

顔や頭の汗に悩まされている方は以下の項目をチェックしてみましょう。

  • 暑さとは関係なく発汗し、少し動いただけで髪の毛がシャワーを浴びたように濡れる
  • 一度汗をかき始めると、ハンカチで拭いてもなかなか止まらない
  • メイクがすぐに崩れてしまい、外出先でのケアが欠かせない

全身(全身性多汗症)

身体の広範囲に多量の汗をかく「全身性多汗症(ぜんしんせいたかんしょう)」です。

手や足などの特定部位に限らず、背中や太もも、胸など広範囲から汗が出る状態です。周囲の人が汗をかかないような気温や運動量でも、全身に大量の汗をかいてしまいます。

全身の汗に悩まされている方は以下の項目をチェックしてみましょう。

  • 気温や運動量に見合わない量の汗を、場所を問わず全身にかいてしまう
  • 外出するとすぐに服が汗でびっしょりと濡れてしまう
  • 睡眠中、暑くないのに大量の寝汗をかくことがある

参考:
https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/takansho2023.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/skinresearch1959/5/1/5_1_24/_pdf/-char/ja

【STEP3】重症度判定(HDSS)で見る受診の目安

原発性局所多汗症の重症度評価には、「Hyperhidrosis Disease Severity Scale(HDSS)」という指標が用いられます。局所的な多汗症でお悩みの場合は、自分の状態が以下のどのグレードに当てはまるか確認してください。

グレード 状態の目安
グレード1 発汗は全く気にならず、日常生活に支障がない
グレード2 発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
グレード3 発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
グレード4 発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある

グレード3または4に該当する場合、医学的治療の適応となる可能性が高いため、医療機関の受診をおすすめします。

参考:https://kompas.hosp.keio.ac.jp/disease/000947/

【要注意】多汗症は他の病気や神経障害が原因の可能性もある

これまで解説してきた、原因がはっきりしない多汗症を「原発性多汗症」と呼びます。しかし、中には何らかの病気や原因があって起こる「続発性多汗症」もあります。

続発性局所多汗症

続発性局所多汗症は、外傷や腫瘍などによる神経障害が原因となって発症する傾向がある多汗症です。
例えば、続発性局所多汗症の一つである「Frey症候群(フライ症候群)」は、耳下腺の手術や外傷の後で、食事の時に耳の前あたりが赤くなり、多汗がみられます。

続発性全身多汗症

続発性全身多汗症は、感染症や内分泌代謝性疾患(甲状腺機能亢進症など)、神経疾患などが原因となって発症します。
薬剤の副作用(抗うつ薬、解熱鎮痛剤など)によって発汗が促され、続発性全身多汗症となるケースもあります。

参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/133/13/133_3025/_pdf/-char/ja

チェックで「多汗症かも」と思ったら

ここまでのチェックで多汗症かもしれないと思った方もいるでしょう。そのような場合は、医師の診察を受けて治療することをおすすめします。

多汗症は医療機関で適切な治療を受ければ、塗り薬や飲み薬で症状をコントロールできる可能があるためです。

セルフケアには限界があるため、医師による診断を受け、自分に合った治療法を見つけることが毎日をより快適に過ごすために重要です。少しでも「汗で困ることがある」のであれば、治療を検討してみましょう。

多汗症の主な治療法

では、ここからは多汗症はどのように治療するのかについて見てみましょう。

塗り薬(外用薬)

医療機関で最初に検討されることが多いのが塗り薬による治療です。代表的なものに「塩化アルミニウム液」があり、これは汗腺の出口に蓋をすることで物理的に発汗を抑えます。

また、近年では神経から汗腺への発汗指令を直接ブロックする「抗コリン外用薬」も普及しています。例えば、腋窩多汗症と診断された場合には、使い切りシートタイプの「ラピフォートワイプ」、手掌多汗症と診断された場合には、「アポハイドローション」が処方されることがあります。

ラピフォートワイプの購入はこちら
アポハイドローションの購入はこちら

飲み薬(内服薬)

全身など広範囲の発汗を抑えたい場合など、医師の判断に基づいて飲み薬が処方されることがあります。「抗コリン薬」は、発汗を促す神経の働きを全身で抑える効果があり、特定の部位に限らず症状を和らげたい場合に有効です。

また、補助的な治療として、漢方薬が用いられることもあります。

例えば、以下のような漢方薬です。

漢方薬は市販でも購入できるものもありますが、体質に合わないものは効果が得にくかったり、副作用が出たりする可能性があるため、まずは医師に相談することをおすすめします。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)の購入はこちら
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)の購入はこちら

多汗症に用いられることがある漢方薬については、下記記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
関連記事:多汗症に効く漢方薬|5つの原因とおすすめの漢方薬を解説

その他(注射・機器・手術)

塗り薬や飲み薬で十分な効果が得られない場合は、以下のような方法が検討されます。

  • ボトックス注射
  • イオントフォレーシス
  • ETS手術(胸部交感神経遮断術)

ボトックス注射は、汗腺に指令を出す神経を数ヶ月間ブロックする治療で、重度の原発性腋窩多汗症には保険が適用されることもあります。

手足の汗には、微弱な電流を流した水に患部を浸す「イオントフォレーシス」という電気治療が用いられる場合があります。

どの治療でも効果が得られないなど重症の場合には、ETS手術(胸部交感神経遮断術)を行う場合もありますが、他の部位の汗が増える「代償性発汗」のリスクがあるため、実施は慎重に判断されます。

関連記事:多汗症の治療方法を徹底解説|種類別に特徴や適応部位を紹介

参考:
https://qa.dermatol.or.jp/qa32/q10.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/133/2/133_157/_pdf

多汗症の薬を試してみたい場合はオンライン診療サービス「med.」で相談

スマホで診察 お薬とどく

多汗症でお悩みであれば、治療を受けることをおすすめしますが、「忙しくて病院に行けない」「汗のことを対面で相談するのは恥ずかしい」という方もいらっしゃるでしょう。

オンライン診療サービス「med.」なら、オンラインで診察から処方まで完了するので、手間がかからず忙しい方にもおすすめです。

med.の特徴について詳しく解説します。

自宅で診察から処方薬の受け取りまで完結

med.の利用の流れは、以下の通りです。

  1. 希望の薬をカートに追加
  2. オンライン診療を受ける(5分程度)
  3. 診察後に処方薬を購入すると、自宅に届く

このように自宅ですべて完結できるため、移動する必要がなく、待ち時間も最小限にできます。また、人に見られる可能性もないため、プライバシーに関する心配もありません。

なお、お薬は決済完了後すぐにヤマト運輸で発送手続きが行われます。当日15時までに決済が完了している場合は即日発送、15時以降に決済した場合は翌日発送です。(※ご注文受付状況、天候や年末年始などの配達状況により遅れが生じる場合もございます)

通院するよりもコストを抑えられる

med.では、診察料や処方料がかからず、薬代のみで処方薬を購入できます。(※1万円以下の場合は送料がかかります)また、通院する必要がないため、交通費も必要ありません。

オンライン診療実績が豊富な医師が土日祝日も23時まで診療

med.は「SBC湘南美容クリニック」と提携しており、医師が診察し、最適な処方を提案してくれます。また、オンラインでは不安な場合や、医師が必要だと判断した場合は、対面診察も受けられます。

また、土日祝日も診察を受けられ、9時~23時まで受診できるため、忙しい方も無理なく診察を受けられます。

なお、med.では多汗症に効果が期待できる西洋薬・漢方薬を取り揃えております。

多汗症の改善のためにどの薬を使用すべきかお悩みの場合も、医師にご相談ください。

まとめ

多量の汗は日常生活にも支障をきたし、多大なストレスとなることも少なくありません。

多汗症は、治療により軽減・コントロールが期待できる「疾患」です。まずは今回ご紹介した3STEPのセルフチェックを行い、日常生活に支障が出ていると感じたら、一歩踏み出して専門家に相談してみてください。

汗に悩まされない、快適な毎日を取り戻しましょう。

この記事の監修医師

SBC湘南美容クリニック 医師

渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)

医薬品について

治療等の内容/治療等の期間及び費用

・防已黄耆湯を服用する多汗症治療薬です。(まずは3か月以上の服用をお試しください。

定期3か月¥18,444〜(税込) )

・補中益気湯を服用する多汗症治療薬です。(まずは3か月以上の服用をお試しください。

3か月¥35,100〜(税込))

・グリコピロニウムトシル酸塩水和物を使用する原発性腋窩多汗症治療薬です。(¥6,800/14枚〜)

・オキシブチニン塩酸塩を使用する原発性手掌多汗症治療薬です。(¥4,900/1本〜)

※効果が実感できるまでには継続的な服用が必要であり、その期間にも個人差がございます。

副作用

・防已黄耆湯の主な副作用として、発疹、かゆみ、不眠、発汗過多、頻脈、動悸、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、軟便、下痢、排尿障害などが報告されています。

・補中益気湯の主な副作用として、発疹、蕁麻疹、食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢などが報告されています。

・ラピフォートワイプの主な副作用として、まぶしい、瞳孔(ひとみ)の拡大、眼がかすむ、眼が乾く、尿が出にくい、尿の回数が多い、口が乾く、肌のかぶれ、体温調節障害(発汗低下による熱中症リスク)などが報告されています。

・アポハイドローションの主な副作用として、適用部位皮膚炎、適用部位そう痒感、適用部位湿疹、皮脂欠乏症、口渇が報告されています。

お問い合わせ先

お問い合わせはmed.カスタマーサポートまで。