胃もたれに効く薬の種類と症状別の選び方を徹底解説

ヘルスケア
投稿:2026.02.28更新:2026.02.28
胃もたれに効く薬の種類と症状別の選び方を徹底解説

食後の不快感や胃の重さ、ムカムカなど、多くの人が経験する「胃もたれ」ですが、その原因は以下のようにさまざまです。

  • 食べ過ぎ
  • ストレス
  • 胃の動きの低下や胃酸の出過ぎ

胃もたれを解消するには薬を飲むことが効果的ですが、胃薬には多くの種類があります。そのため、薬を選ぶ際には、自身の症状がどの原因から来ているのかを見極め、適切な薬を選ぶことが重要です。

しかし、市販薬のパッケージを見ても、複数の成分が含まれていることが多く、自分の症状に合う成分がどれかわからず迷ってしまうことも少なくありません。症状に適していない薬は症状を悪化させる可能性もあるため、注意が必要です。

この記事では、胃もたれの症状と原因に応じた胃薬の種類と働きを解説します。どの薬を選べばいいかわからないという方は、ぜひ最後までお読みください。

胃もたれの薬選びは症状の見極めが重要

胃もたれと一口に言っても、原因によって対処が異なります。適切な薬を選ぶためには、まずは自身の症状が「胃酸の出過ぎ」なのか、「消化不良」なのか、「胃の動きの低下(胃の疲れ)」なのかを正しく見極めることが重要です。

例えば、胃酸の分泌が多すぎると胃に不快感が生じますが、逆に胃酸の分泌が少なすぎても消化不良で胃もたれを引き起こします。原因に合わない薬を選んでしまうと、効果が感じられなかったり、症状を悪化させてしまったりすることにつながるため、注意が必要です。

市販薬は便利ですが、自己判断では原因に合わない薬を選んでしまう可能性もあります。症状が続く場合は、自己判断せず医師に相談することをおすすめします。

胃もたれに効果のある胃薬の種類と特徴

胃薬は、その働きによって大きく6種類に分類されます。

  • 胃酸分泌抑制薬
  • 制酸薬
  • 胃粘膜保護・修復薬
  • 消化薬
  • 健胃薬・胃運動機能改善薬
  • 漢方薬

それぞれどのような働きをする薬なのかを解説します。

なお、胃もたれの原因の特定や薬の選択は自己判断が難しいため、ここで解説する情報はあくまで参考程度に考えてください。

①胃酸分泌抑制薬(胃酸の出過ぎを抑える)

このタイプの薬は、胃酸を作り出す細胞に直接作用し、胃酸の分泌を抑えます。
特に、H2ブロッカー(ファモチジンなど)は、胃酸の分泌を促すヒスタミンという物質の働きをブロックすることで、胃酸の分泌を抑制し、胃粘膜への攻撃を減らします。これにより、胸やけやムカムカといった症状を緩和します。

▼代表的な薬
PPI(プロトンポンプ阻害薬)、H2ブロッカー(ファモチジンなど)

▼こんな症状に
ストレス性の胃症状、飲み過ぎによる胸やけ

②制酸薬(出過ぎた胃酸を中和する)

すでに出てしまっている過剰な胃酸をアルカリ性の成分で中和し、酸度を弱める薬です。
胃酸が食道へ逆流したときの刺激を和らげ、急な胸やけやムカムカを素早く和らげます。

▼代表的な薬
水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウムなど

▼こんな症状に
急な胸やけ、飲み過ぎ、胃酸が上がってくる感じ(呑酸)※呑酸には、胃酸分泌抑制薬が用いられることもあります。

③胃粘膜保護・修復薬(胃の壁を守る)

この薬には二つの働きがあります。一つは、荒れた胃の粘膜を覆うことで、胃酸や消化酵素による刺激から胃壁を物理的に守るバリアの役割です。もう一つは、傷ついた胃の粘膜細胞の修復や再生を助け、胃の壁を強くすることで、慢性的な不快感を改善します。

▼代表的な薬
テプレノン、スクラルファート、ムコスタ(レバミピド)など

▼こんな症状に
胃の不快感、胃が荒れている感じ、ストレス性の胃症状

④消化薬(消化を助ける)

胃が疲れて消化酵素が十分に分泌されていない場合に、外部から消化酵素を補給する薬です。代表的な酵素として、リパーゼ(脂肪を分解)、プロテアーゼ(タンパク質を分解)、アミラーゼ(炭水化物を分解)などがあります。

これらの働きにより、食べ過ぎや脂っこい食事による胃の負担を軽減し、停滞した食べ物の消化を促します。

▼代表的な薬
リパクレオンなど

▼こんな症状に
食べ過ぎ(特に脂っこいもの)、食後の胃もたれ、消化不良

⑤健胃薬・胃運動機能改善薬(胃の動きを良くする)

胃の動きが悪くなり、食べたものが胃の中に長くとどまってしまうことが胃もたれの主な原因の一つです。健胃薬に含まれる生薬などは、胃液の分泌を促し、胃の働きを活発にします。

また、胃運動機能改善薬は、胃の筋肉や神経に働きかけ、胃のぜん動運動のリズムを整えたり、胃から十二指腸への食べ物の排出を促したりすることで、胃もたれや食欲不振を改善します。

▼代表的な薬
生薬(ソウジュツ、コウボクなど)、トリメブチンマレイン酸塩など

▼こんな症状に
胃が動いていない感じ、食欲不振、加齢や夏バテによる胃の疲れ

⑥漢方薬

漢方薬は、胃の症状を一時的に抑えるだけでなく、体質(冷え、体力、ストレスの度合いなど)からくる胃腸の不調の改善を目指します。

▼代表的な薬
代表的な薬
六君子湯(りっくんしとう)、安中散(あんちゅうさん)など

なぜ効かない?胃もたれの薬選びでよくある失敗

市販薬は手軽に購入できますが、症状に適していない薬を選ぶと「薬を飲んだのに症状が良くならない」という失敗につながりやすいです。

本章では、市販の胃薬を飲んでも効かない場合のよくある失敗をご紹介します。

ケース①:症状が複合的で市販薬では対応しきれない場合もある

胃もたれの原因が「消化不良」と「胃酸過多」の両方にあるなど、症状が複合的である場合もあります。

市販薬では複数の原因に対して適切にアプローチできない可能性もあるため、十分な効果を感じられないことがあります。

ケース②:原因と薬がミスマッチ

胃酸が原因なのに消化薬を飲んだり、消化不良なのに制酸薬を選んだりするなど、薬の働きと原因が合っていないと、当然ながら効果は期待できません。

前述したように、胃もたれが起こる原因はさまざまです。例えば、脂っこい食事で胃がもたれた場合でも、それが胃酸過多によるものなのか、消化不良によるものなのかを、自身で明確に判断できる方はあまりいないでしょう。

ケース③:そもそも市販薬では対応できない疾患が隠れている

胃もたれが慢性化している場合、胃潰瘍や逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、さらには胃がんなどの重篤な疾患が隠れている可能性があります。この場合、市販薬で一時的に症状を抑えても、病気を進行させてしまう可能性があります。

症状が繰り返したり続いたりする場合は、医療機関を受診しましょう。

参考:
https://lin.alic.go.jp/alic/month/domefore/2018/jun/wadai.htm
https://www.ncgg.go.jp/hospital/navi/06.html

胃もたれに効く市販薬と処方薬の違い

市販薬と医師の診断を受けて処方される処方薬は、使用される成分や含有量に違いがあります。

市販薬は処方薬と同じ成分(H2ブロッカーのファモチジンなど)が使用されていても、含有量が異なることがあります。これは、漢方薬も同様です。

一方、処方薬は医師が診察し、原因を正確に判断した上で、その人の症状や体質に適した薬を処方します。そのため、自己判断で薬を選ぶよりも、適切な薬を処方してもらえる可能性が高いでしょう。

処方される代表的な胃薬

医療機関で処方される代表的な胃薬や漢方薬をご紹介します。

【胃もたれに効果的な処方薬】

ガスターD

▼効果

  • ヒスタミンの働きをブロックして胃酸の分泌を抑える
  • 胃酸の分泌を抑制することで胃の粘膜を守り、胃炎や胃潰瘍の発症を防ぐ効果も期待できる

▼副作用
発疹・皮疹、じん麻疹、顔面浮腫、便秘、下痢、月経不順、女性化乳房 など

ドンペリドン錠

▼効果

  • 吐き気や嘔吐に関わる脳の部位で、ドパミンという物質が働く受容体をブロック(遮断)し、吐き気や嘔吐、食欲不振、胸やけなどの消化器症状を改善
  • 弱った胃腸の働きを活発にして、食べ物を胃から腸へ送り出す働きをサポート

▼副作用
下痢、便秘、胸やけ、吐き気、吐く、乳汁分泌、女性化乳房、眠気、発疹 など

レバミピド錠

▼効果

  • 胃粘液の分泌を増加させることで、胃のバリア機能を強化・胃粘膜の血流量を増加させることで荒れた粘膜の修復を促す
  • 炎症の悪化や再燃を防ぎながら、胃粘膜を健康的な状態に保つ効果が期待できる

▼副作用
発疹、薬疹様湿疹、便秘、下痢 など

ガスモチン

▼効果

  • 胃や腸の運動(ぜん動運動)を促進し、食べ物の消化を助ける
  • 胃の内容物の排出を速め、胃もたれやむかつきを改善する
  • 吐き気や嘔吐を抑える効果も期待できる

▼副作用
AST上昇、ALT上昇、γ−GTP上昇、嘔吐、浮腫、好酸球増多、白血球減少、下痢、軟便、口渇、味覚異常

ジアスターゼ

▼効果
胃や腸での消化を改善し、消化不良による胃もたれや腹部膨満感を和らげる

▼副作用
発疹 など

※リンクのある内服薬はmed.で処方可能です。リンクから各処方薬ページに移動できます。

【胃もたれに効果的な漢方薬】

六君子湯(りっくんしとう)

▼効果
8つの生薬の作用で胃腸の働きを高め、食欲不振や消化不良などの症状を改善

▼副作用
発疹、蕁麻疹、悪心、腹部膨満感、下痢 など

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

▼効果

  • 胃腸の働きを整え、みぞおちのつかえ感や吐き気、下痢、軟便などの症状を改善する
  • 胃腸の炎症を抑え、食欲不振の改善を促す
  • 自律神経のバランスを整え、心身の調和をサポートする

▼副作用
発疹、蕁麻疹、悪心、腹部膨満感、下痢 など

安中散(あんちゅうさん)

▼効果

  • 胃を温めることで胃痛や胃もたれ、神経性胃炎、慢性胃炎の改善に効果が期待できる
  • 胃のぜん動運動を改善し、胃の働きを正常にする

▼副作用
発疹、蕁麻疹 など

※リンクのある漢方薬はmed.で処方可能です。リンクから各処方薬ページに移動で

参考:
https://www.ssp.co.jp/gastol/gastol/product
https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/product/symptom/stomach
https://www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-drugs/qa/0025.html
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=17870
https://www.tsumura.co.jp/brand/products/kampo/005.html

胃もたれで受診を検討すべき症状

胃もたれは一時的なものであれば薬で対処できますが、以下のような症状が続く場合は、医療機関を受診してください。

  • 慢性的に胃もたれがある(症状が数週間以上続く)
  • 市販薬を使っても症状が続く(効果がない、またはすぐに再発する)
  • 急激な体重減少がみられる(胃の病気が進行している可能性がある)
  • 食べ過ぎ、飲み過ぎなどの明らかな原因が無いのに胃がもたれる
  • 消化しやすいものを食べているのに胃もたれを繰り返す
  • ある時期から急に胃もたれを起こすようになった(以前は全くなかった)

これらの症状は、逆流性食道炎・機能性ディスペプシア・胃潰瘍・胃がんなど、治療が必要な疾患のサインである可能性があります。いずれかに当てはまる場合は、受診を検討しましょう。

胃もたれが続く場合はオンライン診療サービスを検討

スマホで診察 お薬とどく

頻繁に胃もたれを起こす場合や、お酒を飲んだ翌日などに胃もたれを起こしやすくて薬を常備したい場合は、オンライン診療サービスがおすすめです。

med.」なら、オンラインで診察から処方まで完了するので、手間をかけずに適切な薬を処方してもらえます。

では、med.の特徴について詳しく解説します。

自宅で診察から処方薬の受け取りまで完結

med.の利用の流れは、以下の通りです。

  1. 希望の薬をカートに追加
  2. オンライン診療を受ける(5分程度)
  3. 診察後に処方薬を購入すると、自宅に届く

このように自宅ですべて完結できるため、移動する必要がなく、待ち時間も最小限にできます。また、人に見られる可能性もないため、プライバシーに関する心配もありません。

なお、お薬は決済完了後すぐにヤマト運輸で発送手続きが行われます。当日15時までに決済が完了している場合は即日発送、15時以降に決済した場合は翌日発送です。(※ご注文受付状況、天候や年末年始などの配達状況により遅れが生じる場合もございます)

通院するよりもコストを抑えられる

med.では、診察料や処方料がかからず、薬代のみで処方薬を購入できます(※薬代が1万円以下の場合は550円の送料がかかります)。また、通院する必要がないため、交通費も必要ありません。

オンライン診療実績が豊富な医師が土日祝日も23時まで診療

med.は「SBC湘南美容クリニック」と提携しており、医師が診察し、最適な処方を提案してくれます。また、オンラインでは不安な場合や、医師が必要だと判断した場合は、対面診察も受けられます。

また、土日祝日も診察が受けられ、9時~23時まで受診できるため、忙しい方も無理なく診察を受けられます。

なお、med.では以下のように、胃薬や漢方薬を取り揃えています。

まずは医師に相談することも可能なため、薬の選び方がわからない場合もぜひ医師にご相談ください。

まとめ

胃もたれを解消するためには、まずその原因(胃酸の出過ぎ、消化不良、胃の動きの低下など)を正しく見極めることが重要です。

薬を選ぶ際は、即効性のある制酸薬、胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカー、消化を助ける消化薬、胃の運動を改善する薬など、それぞれの働きを理解し、症状に合わせて使い分ける必要があります。胃もたれの原因を自己判断することは難しいため、わからない場合は医師に相談することをおすすめします。

特に、市販薬で効果がない場合や、症状が慢性化している場合は、胃潰瘍や胃がんなどの重篤な疾患が隠れている可能性があるため、医療機関を受診することを検討しましょう。

この記事の監修医師

SBC湘南美容クリニック 医師

渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)


医薬品について

治療等の内容
・ファモチジンを服用する胃炎治療薬です。¥750(税込)/5日分・10錠
・ドンペリドンを服用する消化器症状治療薬です。¥750(税込)/10錠
・日局ソウジュツ、日局ニンジン、日局ハンゲ、日局ブクリョウ、日局タイソウ、日局チンピ、日局カンゾウ、日局ショウキョウを服用する消化不良治療薬です。¥5,700(税込)/1か月
・レバミピドを服用する胃炎薬です。¥600(税込)/10錠〜

副作用
・ガスターD錠の副作用として、発疹・皮疹、じん麻疹、顔面浮腫、便秘、下痢、月経不順、女性化乳房などが報告されています。
・ドンペリドン錠の副作用として、下痢、便秘、腹部の張りや不快感、お腹がゴロゴロ鳴る、腸痙攣、動悸、QT延長、肝機能異常などが報告されています。
・六君子湯の副作用として、発疹、蕁麻疹、悪心、腹部膨満感、下痢などが報告されています。
・レバミピド錠の主な副作用として、薬疹様湿疹、便秘、下痢などが報告されています。

お問い合わせ先
お問い合わせはmed.カスタマーサポートまで。