SBC湘南美容クリニック 医師
渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)

「気温が高いわけでもないのに、滝のように汗が出て止まらない」
「緊張すると手や脇がびっしょりと濡れてしまい、人目が気になって仕方がない」
このように、汗でお悩みの方もいらっしゃるでしょう。いくら拭いても追いつかないほどの汗は、仕事や対人関係といった日常生活に大きな支障をきたすこともあります。また、多量の汗は病気の症状である可能性もあります。
この記事では、汗が止まらなくなる病気について解説します。原因によって適切な対処法や受診すべき医療機関も異なりますので、汗でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。

「特定の場所だけ異常に汗をかく」という場合、もっとも考えられるのが「原発性局所多汗症」という病気です。手のひら、足の裏、脇の下、頭部など、体の一部分に限定して過剰な発汗が見られます。
暑さや運動といった通常の要因とは関係なく、交感神経が過敏に反応してしまうことで起こると考えられており、明らかな原因となる他の病気が見当たらない場合に診断されます。
日本皮膚科学会の「原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版」によると、原因不明の過剰な局所性発汗が6ヶ月以上続いており、さらに以下の6項目のうち2項目以上に当てはまる場合に「原発性局所多汗症」と診断されます。
▼診断基準の6項目
精神的な緊張や集中している時に症状が悪化しやすく、リラックスしている時や睡眠中は汗が止まる傾向にあります。
【主な治療方法】
治療には、症状の程度や部位に合わせていくつかの選択肢があります。
まずは、汗の出口である汗孔(かんこう)を塞ぐ作用がある「塩化アルミニウム外用」などが用いられることが多いです。
また、汗に関わる神経伝達物質をブロックする「抗コリン薬」が治療に用いられることもあります。脇汗に対しては、原発性腋窩多汗症と診断された場合に「エクロックゲル」「ラピフォートワイプ」などの外用抗コリン薬が用いられます。手汗に対しては、原発性手掌多汗症と診断された場合に「アポハイドローション」が用いられます。
このほか、微弱な電流を流して汗腺の働きを抑える「イオントフォレーシス(電気治療)」や、注射で汗を止める「ボトックス注射」、症状や体質によっては医師の判断で内服薬(抗コリン薬など)が検討されることもあります。
交感神経を遮断する「ETS手術」という方法もありますが、代償性発汗(別の部位からの汗が増える)などの副作用のリスクがあるため、他の治療では改善しない重症例に限られる最終的な手段と位置づけられています。
また、多汗症の治療には漢方薬が用いられることもあります。特に「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」は、水分代謝を整え、疲れやすく汗をかきやすい方の体質改善に役立つといわれています。
オンライン診療サービス「med.」では、脇汗治療薬の「ラピフォートワイプ」や、手汗治療薬の「アポハイドローション」、体質に合わせた漢方薬を取り扱っています。詳細は、上記のリンクから商品ページでご確認ください。
多汗症については、下記記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
多汗症とは?原因・診断基準・部位別の治療法を解説
参考:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/133/2/133_157/_pdf
https://www.maruho.co.jp/medical/articles/hyperhidrosis/diagnose/index.html

体温調節機能に異常がなくても、強い不安やストレスといった精神的な要因が引き金となって、汗が止まらなくなることがあります。これを「精神性発汗」と呼びますが、症状が長引いたり日常生活に支障がでる場合は、心の病気が隠れていることがあります。
では、どのような心の病気があるのかについて、詳しく見てみましょう。
人前で話す、注目を浴びる、初対面の人と会うといった特定の状況で、過剰な不安や恐怖を感じる病気です。「失敗して恥をかくのではないか」「変に思われるのではないか」という予期不安が強いため、その場に行くだけで自律神経が乱れ、大量の発汗や動悸、手足の震えなどを併発してしまいます。
「汗を見られるのが恥ずかしい」という意識がさらに不安を煽り、余計に汗が出るという悪循環に陥りやすいのも特徴です。
【主な治療方法】
治療には、脳内の神経伝達物質を調整するSSRI(抗うつ薬)などの薬物療法や、考え方の癖を見直す認知行動療法などの心理療法といった精神的アプローチが有効とされています。
オンライン診療サービス「med.」では、不安やイライラする症状を緩和する効果が期待できる漢方薬を取り扱っています。詳細は、上記のリンクから商品ページでご確認ください。
特定の対象だけでなく、仕事や家庭、将来のことなど、あらゆることに対して極度に不安や心配を感じる状態が半年以上続く病気です。常に気が張り詰めて自律神経が興奮状態にあるため、めまいや動悸とともに、全身の発汗量が増加する傾向にあります。
【主な治療方法】
抗不安薬による症状の緩和や、精神療法を通じてストレスをコントロールできるように改善するなどの治療方法があります。
オンライン診療サービス「med.」では、不安障害を緩和する効果が期待できる漢方薬を取り扱っています。詳細は、上記のリンクから商品ページでご確認ください。
過労やストレス、不規則な生活リズムなどが原因で、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまった状態です。体温調節機能がうまく働かなくなるため、暑くもないのに急にのぼせたり、異常な発汗が起きたりします。
その他にも、倦怠感、頭痛、不眠など、全身にさまざまな不調が現れるのが特徴です。
【主な治療方法】
治療の基本となるのは、生活習慣の改善によって生活リズムを整えることです。必要に応じて自律神経調整薬が処方されるほか、体の中からアプローチする漢方薬も用いられることがあります。
オンライン診療サービス「med.」では、精神神経症状の改善に効果が期待できる漢方薬を取り扱っています。詳細は、上記のリンクから商品ページでご確認ください。
自律神経失調症に効果が期待できる漢方薬に関しては、下記記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
自律神経を整える漢方薬を徹底解説!効果や種類・選び方を紹介
参考:
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_02.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jergo/42spl/0/42spl_0_268/_pdf

別の病気が原因となって、その症状の一つとして汗が止まらなくなるケースがあります。これを「続発性多汗症」と呼びます。
この場合、原因となっている病気を治療することが最優先です。症状が当てはまる場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
喉仏の下にある甲状腺に腫瘍ができたり、機能が亢進したりすることで、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態です。甲状腺ホルモンは体の代謝を司っているため、これが多すぎると代謝が異常に高まり、常にマラソンをしているような状態になります。
そのため、極度の暑がりになったり、全身から汗が噴き出して止まらなくなったりします。その他にも、動悸、手指の震え、体重減少、イライラといった症状が見られます。
【主な治療方法】
治療には、血液検査による確定診断の後、抗甲状腺薬の服用や手術、アイソトープ治療など、専門的なアプローチが必要です。
閉経前後の約10年間(更年期)に、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少することで自律神経が乱れ、さまざまな不調が現れます。
代表的な症状の一つが「ホットフラッシュ」です。急に顔や上半身がカーッと熱くなり、大量の汗が吹き出すのが特徴で、場所や時間を選ばずに起こるため生活に支障が出ることがあります。
【主な治療方法】
減少したホルモンを補う「ホルモン補充療法(HRT)」が有効です。また、さまざまな不調に対して同時にアプローチできる漢方薬が処方されるケースもあります。
オンライン診療サービス「med.」では、更年期障害の症状改善に効果が期待できる漢方薬を取り扱っています。詳細は、上記のリンクから商品ページでご確認ください。
血液中のブドウ糖濃度が正常範囲よりも異常に下がってしまった状態です。糖尿病の治療薬を使用している際などに起こりやすいといわれています。
血糖値が下がると、体は血糖値を上げようとして交感神経を刺激します。その際に、冷や汗、動悸、手指の震え、強い空腹感などの症状が現れることがあります。
対処法としては、速やかにブドウ糖や砂糖を含むジュースなどを摂取し、血糖値を上げることが必要です。頻繁に起こる場合は、主治医に相談しましょう。
稀なケースですが、悪性リンパ腫などの血液のがんによって多汗が見られることがあります。特に、着替えが必要なほどの大量の「寝汗(盗汗)」が特徴的です。
その他に、原因不明の微熱や体重減少、リンパ節の腫れなどが見られる場合は注意が必要です。汗以外の症状が見られる場合は、医療機関の受診を検討してください。
参考:https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1d46.pdf

「汗が止まらないけれど、何科に行けばいいかわからない」という方は、汗の出方や他の症状で判断しましょう。
脇汗、手汗、足汗など、特定の部位の汗だけで悩んでいる場合は、まずは「皮膚科」を受診することをおすすめします。原発性局所多汗症の可能性が高く、塩化アルミニウム外用薬やボトックス注射、新しい塗り薬など、症状に合わせた専門的な治療を受けられます。
また、オンライン診療サービスでも原発性局所多汗症に効果が期待できる薬を処方してもらえることがあります。忙しくて受診する時間が取れない場合など、ぜひ活用してみましょう。
全身の多汗に加え、動悸、手の震え、急な体重減少、微熱、倦怠感などを伴う場合は、甲状腺の病気や糖尿病などの内科的疾患が隠れている可能性があります。「内科」や「内分泌内科」を受診し、血液検査などでホルモン値や血糖値、その他の基礎疾患がないかを確認してもらうことが大切です。
人前に出ると緊張して汗が止まらない、不安感が強く外出が怖いなど、精神的なストレスがきっかけで多汗になり、日常生活に支障が出ている場合は、「精神科」や「心療内科」が専門となります。
抗不安薬による治療や、カウンセリングなどの精神的アプローチによって、症状の改善を目指しましょう。
また、オンライン診療サービスでは抗不安薬の処方は行っていませんが、不安やイライラ感の改善に効果が期待できる漢方薬を処方してもらえることがあります。精神科などに行くことに不安がある場合や、まずは漢方薬から試してみたい場合は、利用を検討してみましょう。
40代〜50代の女性で、急なのぼせ(ホットフラッシュ)や発汗とともに、イライラ、月経不順、肩こりなどの症状がある場合は、更年期障害の可能性があります。「婦人科」を受診し、ホルモン値の測定や、ホルモン補充療法(HRT)、漢方薬による治療を検討してみると良いでしょう。
また、オンライン診療サービスでは更年期症状の改善に効果が期待できる薬を処方してもらえることがあります。忙しくて受診する時間が取れない場合など、ぜひ活用してみましょう。

「病院に行きたいけれど時間がない」「汗の悩みを対面で相談するのは恥ずかしい」という方には、オンライン診療サービス「med.」がおすすめです。
med.の特徴について詳しく解説します。
med.の利用の流れは、以下の通りです。
このように自宅ですべて完結できるため、移動する必要がなく、待ち時間も最小限にできます。また、人に見られる可能性もないため、プライバシーに関する心配もありません。
なお、お薬は決済完了後すぐにヤマト運輸で発送手続きが行われます。当日15時までに決済が完了している場合は即日発送、15時以降に決済した場合は翌日発送です。(※ご注文受付状況、天候や年末年始などの配達状況により遅れが生じる場合もございます)
med.では、診察料や処方料がかからず、薬代のみで処方薬を購入できます。(※1万円以下の場合は送料がかかります)また、通院する必要がないため、交通費も必要ありません。

med.は「SBC湘南美容クリニック」と提携しており、医師が診察し、最適な処方を提案してくれます。また、オンラインでは不安な場合や、医師が必要だと判断した場合は、対面診察も受けられます。
また、土日祝日も診察を受けられ、9時~23時まで受診できるため、忙しい方も無理なく診察を受けられます。

なお、med.では多汗症や精神症状、更年期症状に効果が期待できる西洋薬・漢方薬を取り揃えております。
汗症状の改善のためにどの薬を使用すべきかお悩みの場合も、医師にご相談ください。
汗が止まらない原因は、体質的な多汗症から、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、内科的な病気まで多岐にわたります。「たかが汗」と放置せず、自分の症状に当てはまる原因を見極め、適切な医療機関やサービスを利用して改善を目指しましょう。
正しい診断と治療を受ければ、汗の悩みはコントロールできる可能性があります。まずは医師に相談するところから始めてみてはいかがでしょうか。
SBC湘南美容クリニック 医師
渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)
治療等の内容/治療等の期間及び費用
・防已黄耆湯を服用する多汗症治療薬です。(まずは3か月以上の服用をお試しください。
定期3か月¥18,444〜(税込) )
・補中益気湯を服用する多汗症治療薬です。(まずは3か月以上の服用をお試しください。
3か月¥35,100〜(税込))
・半夏厚朴湯を服用する不安神経症治療薬です。(まずは3か月以上の服用をお試し下さい。3か月¥25,110〜(税込))
・抑肝散を服用する神経症治療薬です。(まずは1か月以上の服用をお試し下さい。1か月¥5,700〜(税込))
・柴胡加竜骨牡蛎湯を服用する神経衰弱症、神経性心悸亢進症治療薬です。(1週間¥1,995〜)
・加味逍遙散を服用する冷え症、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症治療薬です。(¥8,550〜)
・グリコピロニウムトシル酸塩水和物を使用する原発性腋窩多汗症治療薬です。(¥6,800/14枚〜)
・オキシブチニン塩酸塩を使用する原発性手掌多汗症治療薬です。(¥4,900/1本〜)
・エストラジオールを使用する更年期障害治療薬です。(¥7,480/14枚〜)
・エチニルエストラジオール、エストラジオールを使用する婦人更年期障害治療薬です。(¥3,960/1本)
・エストラジオールを使用する更年期障害治療薬です。(¥5,480/1本)
※効果が実感できるまでには継続的な服用が必要であり、その期間にも個人差がございます。
副作用
・防已黄耆湯の主な副作用として、発疹、かゆみ、不眠、発汗過多、頻脈、動悸、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、軟便、下痢、排尿障害などが報告されています。
・補中益気湯の主な副作用として、発疹、蕁麻疹、食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢などが報告されています。
・半夏厚朴湯の主な副作用として、発疹、発赤、かゆみ、体のだるさ(倦怠感)、肝機能異常(AST、ALT等の上昇)などが報告されています。
・抑肝散の主な副作用として、発疹、発赤、かゆみ、食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢、眠気、倦怠感などが報告されています。
・柴胡加竜骨牡蛎湯の主な副作用として、発疹、発赤、蕁麻疹、かゆみ、胃部不快感などが報告されています。
・加味逍遙散の主な副作用として、発疹、発赤、かゆみ、食欲不振、胃部不快感、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などが報告されています。
・ラピフォートワイプの主な副作用として、まぶしい、瞳孔(ひとみ)の拡大、眼がかすむ、眼が乾く、尿が出にくい、尿の回数が多い、口が乾く、肌のかぶれ、体温調節障害(発汗低下による熱中症リスク)などが報告されています。
・アポハイドローションの主な副作用として、適用部位皮膚炎、適用部位そう痒感、適用部位湿疹、皮脂欠乏症、口渇が報告されています。
・エストラーナテープの主な副作用として、不正出血、乳房緊満感などが報告されています。
・バストミンの主な副作用として、皮膚炎、乳房の痛み、消化器症状などが報告されています。
・ル・エストロジェルの主な副作用として、膣分泌物、性器出血、乳房不快感、めまい、頭痛、そう痒感などが報告されています。
お問い合わせ先
お問い合わせはmed.カスタマーサポートまで。