SBC湘南美容クリニック 医師
渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)

「便秘薬を使いたいものの、使い続けると効きにくくなるのでは?」
「便秘薬よりも漢方薬の方がいいかな?」
このように、便秘に対してどちらを使うかでお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
便秘薬(西洋薬)は即効性があり「今」の苦しさを解消するのに優れていますが、漢方薬は体全体のバランスを整え、不調を繰り返さない身体づくりをサポートするという特徴があります。どちらも便秘の解消に役立つ薬ですが、そのアプローチは大きく異なります。
この記事では、便秘薬と漢方薬それぞれの役割や効果、そして症状や目的に合わせた選び方を詳しく解説します。一時的な解消だけでなく、慢性的な便秘を改善したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

便秘解消のために薬を選ぶ際、求めているのは「すぐに出す効果」なのか、「出しやすい体に整える効果」なのかを明確にしましょう。これによって、選ぶべき薬のタイプが変わります。
では、便秘薬(西洋薬)と漢方薬、それぞれに向いているケースを解説します。
漢方薬は、その人の体質や悩みに合わせて選べるため、単なる便秘解消にとどまらず、体全体のバランスを整え、不調を繰り返さない身体づくりをサポートします。
例えば、
など、便秘の原因となる体質的な不調が気になる方には、漢方薬がおすすめです。即効性という点では便秘薬に劣る傾向があるものの、体のバランスを整えて便秘を繰り返さないようになることが期待できます。
なお、便の排出を促す生薬である「大黄(だいおう)」が含まれる漢方薬については、大黄の含有量が多いと下痢や腹痛などの副作用も出やすくなるため、長期にわたり使用する場合は大黄の含有量が比較的少ない漢方薬が適している場合があります。
医師の診察を受け、ご自身の体質と状態に合った漢方薬を選ぶようにしましょう。
便秘に効果が期待できる漢方薬については、後述の「便秘に対する漢方薬の役割と効果」で詳しく解説しています。
「苦しくてすぐに出したい」「旅行や仕事など『今日・明日』を乗り切りたい」といった、即効性を求める場合には、便秘薬が適しています。
便秘薬には、
など、複数の種類があります。これらの便秘薬を症状や目的に合わせて適切に選ぶことで、つらい便秘を解消できる可能性があります。ただし、不調を繰り返さない体作りをサポートする漢方薬とは異なり、便秘薬は基本的に、「便が出ない」という症状を直接的に解消する対症療法です。
便秘薬については、後述の「便秘薬(西洋薬)の役割と効果」で詳しく解説しています。
「体全体のバランスを整え、不調を繰り返したくない」という目的があるものの、「今の苦しい便秘をすぐに解消したい」という辛さも抱えている方には、便秘薬と漢方薬を併用するという方法もあります。
即効性が期待できる便秘薬で現在のつらい便秘を迅速に解消し、その後は体質に合った漢方薬に切り替えることで、便秘が再発しにくい状態を維持する効果が期待できます。
多くの漢方薬は、体全体のバランスを整え、不調を繰り返さない身体づくりのサポートとして継続的な服用が基本となるため、便秘薬で「出す」ことを優先し、その後の体質維持に漢方薬を用いるという考え方です。ただし、併用を行う場合は、薬の相互作用や副作用を防ぐために、医師に確認することをおすすめします。
参考:
https://www.tsumura.co.jp/kampo-view/trouble/benpi.html
https://www.hsp.ehime-u.ac.jp/medicine/wp-content/uploads/202007-2DInews-1.pdf

便秘薬は、「今つらい」便秘の症状を解消する効果が期待できます。便秘薬がどのように便秘にアプローチするのかを詳しく見てみましょう。
非刺激性下剤とは、便を柔らかくしたり、かさを増したりして、自然な排便を促す目的で使われます。特に便が硬い人に効果的です。くせ(※)になりにくく、腹痛も起きにくいという特徴があります。
※ここでいう「くせ」とは、薬を使用しないと便が出なくなったり、薬が効きにくくなったりすることです。
非刺激性下剤は、主に浸透圧性下剤(塩類下剤)と膨張性下剤があります。
浸透圧性下剤(塩類下剤)は、腸内の浸透圧を高めることで便に水分を集め、便を液状に近づけて排出を促します。一方、膨張性下剤は、水分を吸収して便のかさを増やし、柔らかくすることで、腸の動きを促して排便を助けます。
肛門から直接薬を投与し、直腸付近の便を排出させることを目的としたものです。即効性が期待できます。
浣腸は、肛門からグリセリンなどの薬液を注入し、直腸を刺激して排便を促します。一方、坐薬は、肛門から挿入し、体内で炭酸ガスなどを発生させて直腸を活発化させ、排便を促します。これらは、便が直腸付近に溜まって出にくい場合や、すぐに排便したいときに適しています。
刺激性下剤は、腸の粘膜や神経に直接作用し、腸のぜん動運動を強引に引き起こして便を出す薬です。主に、大腸を刺激して排便を促す大腸刺激性下剤と、小腸を刺激して水分分泌を促進して排便を促す小腸刺激性下剤があります。
大腸刺激性下剤は、常用すると耐性がつく可能性があります。連用は避け、緊急時のみの使用にとどめることをおすすめします。
市販薬を試しても効果を感じられない場合、それは症状や便のタイプに対して薬が合っていないなど、薬選びが適切ではない可能性があります。特に、即効性を期待して刺激性下剤を繰り返し使っている場合は、くせになってしまい効きにくくなっている可能性も考慮する必要があります。
長期間にわたり便秘に悩んでいる場合や、市販薬で効果を感じられなくなった場合は、医師の診察を受け、症状に適した便秘薬を処方してもらうことを検討してみましょう。
▼医師が処方する便秘薬の例
| 種類 | 効果 | 副作用 | |
| 非刺激性下剤 | 酸化マグネシウム | 腸内の浸透圧を高めて、腸の内側へと水分を引き寄せ、便の水分量を増やすことでスムーズな排便を促す | 下痢、血清マグネシウム値上昇 など |
| 刺激性下剤 | プルゼニド錠(センノシド) | 大腸の粘膜を刺激し、大腸のぜん動運動(腸が内容物を押し出す動き)を活発にすることで排便を促す | 腹痛、お腹のゴロゴロ音(腹鳴)、下痢、吐き気・嘔吐 など |
※これらの内服薬はmed.で処方可能です。リンクから各処方薬ページに移動できます。
便秘薬とは異なりますが、便秘の改善には、腸内環境を整えることが重要であるため、腸内環境を整える「整腸剤」が処方されることもあります。
▼腸内環境を整える整腸剤の例
| 種類 | 効果 | 副作用 |
| ビオスリー配合錠 | 乳酸菌、酪酸菌、糖化菌の3種類の善玉菌が悪玉菌の増殖を抑制し、食べ物の消化吸収を助け、腸内環境を正常化する | 報告なし |
| ミヤBM錠 | 腸内を弱酸性にすることで、有害物質を作り出す悪玉菌の発育を抑制し、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌がすみやすい腸内環境を整える | 便秘、下痢、腹部膨満感 など |
※これらの内服薬はmed.で処方可能です。リンクから各処方薬ページに移動できます。
なお、腸内環境を整えることで、便秘解消のほかに肌荒れ改善などの美容効果も期待できます。
参考:
https://www.tsumura.co.jp/kampo-view/trouble/benpi.html
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=43063
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00052034
https://bio-three.jp

漢方薬は、「腸を動かす」「腸を潤す」「張りや痛みを和らげる」などの働きにより、自然に近い排便が期待できます。また、便秘に関連する周辺症状の緩和効果も期待できるため、冷えや腹痛、イライラなど、便秘に伴う体調不良も同時にケアしたい場合におすすめです。
漢方薬は便秘薬のように成分や作用だけで選ぶのではなく、体質(漢方では「証」という)や症状、体力を総合的に判断する必要があります。適切な漢方薬の服用を続ければ、便秘が解消されるだけでなく、便秘予防効果も期待できますが、自分の体質に合わないものを選んでしまうと、副作用が出やすくなる可能性もあるため、まずは医師に相談することをおすすめします。
では、便秘に効果が期待できる漢方について、詳しく解説します。
便秘に対して効果が期待できる漢方の種類として、以下のようなものが挙げられます。
▼効果
▼副作用
食欲不振、腹痛、下痢 など
▼効果
▼副作用
発疹、発赤、かゆみ、食欲不振、腹痛、下痢 など
▼効果
▼副作用
食欲不振、腹痛、下痢 など
▼効果
▼副作用
食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢 など
▼効果
▼副作用
食欲不振、腹痛、下痢 など
▼効果
便通を促進する働きがあり、腸に溜まった老廃物のスムーズな排便を促す効果が期待できる
※体力がある方向け
▼副作用
食欲不振、腹痛、下痢 など
▼効果
▼副作用
発疹、発赤、かゆみ など
▼効果
▼副作用
発疹、蕁麻疹、腹部膨満、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、体のだるさ など
※これらの漢方薬はmed.で処方可能です。リンクから各処方薬ページに移動できます。
市販の漢方薬も便秘の改善に役立ちますが、注意点もあります。
漢方薬は前述したように、体質や症状から適切なものを選ぶ必要があるため、体質に合わない漢方薬は、かえって副作用が出やすい傾向があるため注意が必要です。また、市販の漢方は処方薬(医療用)よりも配合されている成分が少ないことが一般的です。
医師の診察を受けて処方してもらう場合は、現在の症状だけでなく体質(証)まで診てから漢方薬の種類を判断します。万が一、体質に合わず副作用が起こった場合に、相談できることもメリットです。
市販薬を試す場合は、パッケージの効能・効果や体力・副作用の記載をよく読み、ご自身の体質に合うかを確認しましょう。判断が難しい場合は、医療機関を受診して医師に処方してもらうことを検討してください。
参考:
https://www.kitasato-u.ac.jp/toui-ken/center/kampo.html
https://www.tsumura.co.jp/brand/products/kampo/062.html
https://medical.tsumura.co.jp/products/062/pdf/062-tenbun.pdf

漢方薬や便秘薬を安全に使うためのポイントについて解説します。
便秘薬にも漢方薬にも、副作用や飲み合わせなどに注意する必要があります。
便秘薬は一時的に便を出す働きを助けますが、便秘の根本原因を治療するものではありません。特に刺激性下剤は、連用によって腸の機能が低下するリスクがあることを理解し、必要最小限の使用に留めることが重要です。
漢方薬も天然の生薬とはいえ、体質に合わなければ吐き気、下痢、腹痛などの副作用が出ることがあります。また、甘草などの特定の生薬を過剰に摂取すると、偽アルドステロン症といった重篤な副作用につながるリスクもあります。
飲み始める前に、必ず副作用や注意点を理解しておくことが大切です。添付文書や説明書をよく読み、不安な点があれば医師に確認しましょう。
服用している薬によっては、同時に飲むことで以下のようなことが起こるリスクがあります。
例えば、便秘薬と、大黄を含む漢方薬を併用すると、瀉下(しゃげ)作用が強くなりすぎることで下痢になる可能性があります。また、異なる種類の漢方薬に含まれる同じ生薬(例:甘草)の総量が過剰になり、副作用のリスクを高めることもあります。
薬を服用している場合は、医師に便秘薬や漢方薬を使用してもいいか確認しましょう。
薬を飲んでも便秘が治らない場合でも、用法・用量を超えて薬を増量することは避けましょう。薬の量が多すぎると、下痢や腹痛などの副作用を起こす原因になる可能性があります。
規定量を飲んでも効かない場合は、薬の種類や体質が合っていない可能性があるため、自己判断で増やさずに医師に相談し、適切な薬に変更してもらうなどの対応を検討してください。

「便秘薬(西洋薬)と漢方薬のどちらを使えばいいかわからない」「自分の症状に合う便秘の薬が欲しい」そのような場合におすすめなのが、オンライン診療サービス「med.」です。
med.の特徴について詳しく解説します。
med.の利用の流れは、以下の通りです。
このように自宅ですべて完結できるため、移動する必要がなく、待ち時間も最小限にできます。また、人に見られる可能性もないため、プライバシーに関する心配もありません。
なお、お薬は決済完了後すぐにヤマト運輸で発送手続きが行われます。当日15時までに決済が完了している場合は即日発送、15時以降に決済した場合は翌日発送です。(※ご注文受付状況、天候や年末年始などの配達状況により遅れが生じる場合もございます)
med.では、診察料や処方料がかからず、薬代のみで処方薬を購入できます(※1万円未満の場合は送料が発生します)。また、通院する必要がないため、交通費も必要ありません。

med.は「SBC湘南美容クリニック」と提携しており、医師が診察し、最適な処方を提案してくれます。また、オンラインでは不安な場合や、医師が必要だと判断した場合は、対面診察も受けられます。
また、土日祝日も診察が受けられ、9時~23時まで受診できるため、忙しい方も無理なく診察を受けられます。

なお、med.では以下のように複数の便秘薬や漢方薬を取り揃えております。
| 薬の種類 | 具体例 |
|---|---|
| 便秘薬 | プルゼニド錠(センノシド) 酸化マグネシウム |
| 整腸剤 | ビオスリー配合錠 ミヤBM錠 |
| 漢方薬 | 大柴胡湯(だいさいことう) 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん) 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう) 大建中湯(だいけんちゅうとう) |
どの便秘薬や漢方薬が適しているかわからない方も、ぜひ医師にご相談ください。
便秘薬(西洋薬)と漢方薬のどちらを選ぶかは、目的に合わせて判断することが大切です。
即効性が期待できる便秘薬は、今すぐの便秘の解消が必要な場合に適しています。ただし、刺激性下剤は即効性が高い反面、連用によって耐性がついてしまいやすい点に注意が必要です。
一方、漢方薬は、体全体のバランスを整え、不調を繰り返さない身体づくりをサポートします。漢方薬は体質や便秘に関連する症状に合わせて選ぶことで、根本的な便秘の改善に効果が期待できます。
症状や体質に合わない薬の使用は、かえって副作用や不調を引き起こす可能性があります。市販薬で効果が得られない場合や、長期にわたって便秘に悩んでいる場合は医師に相談しましょう。
SBC湘南美容クリニック 医師
渡邉大洋(わたなべ ひろうみ)
治療等の内容/治療等の期間及び費用
・センノシドを服用する便秘治療薬です。(10日分 ¥1,500)
・日局酸化マグネシウムを服用する便秘治療薬です。(5日分 ¥750〜)
・ラクトミンを服用する整腸剤です。(1か月 ¥2,100〜)
・宮入菌末を服用する整腸剤です。(1か月 ¥2,340〜)
・日局サイコ、日局ハンゲ、日局オウゴン、日局シャクヤク、日局タイソウ、日局キジツ、日局ショウキョウ、日局ダイオウを服用する便秘治療薬です。(まずは3か月以上の服用をお試しください。 定期3か月¥18,444〜(税込) )
・日局カッセキ、日局オウゴン、日局カンゾウ、日局キキョウ、日局セッコウ、日局ビャクジュツ、日局ダイオウ、日局ケイガイ、日局サンシシ、日局シャクヤク、日局センキュウ、日局トウキ、日局ハッカ、日局ボウフウ、日局マオウ、日局レンギョウ、日局無水ボウショウ、日局ショウキョウを服用する便秘治療薬です。(まずは3か月以上の服用をお試しください。 定期3か月¥18,444〜(税込) )
・日局シャクヤク、日局ケイヒ、日局タイソウ、日局カンゾウ、日局ショウキョウを服用する便秘治療薬です。(1週間 ¥〜1,995)
・日局カンキョウ、日局ニンジン、日局サンショウを服用する便秘治療薬です。(1週間 ¥1,995〜)
副作用
・センノシドの主な副作用として、腹痛、お腹のゴロゴロ音(腹鳴)、下痢、吐き気・嘔吐などが報告されています。
・酸化マグネシウムの主な副作用として、下痢、血清マグネシウム値上昇などが報告されています。
・ミヤBMの主な副作用として、まれに便秘、下痢、腹部膨満感などが報告されています。
・大柴胡湯の主な副作用として、食欲不振、腹痛、下痢などが報告されています。
・防風通聖散の主な副作用として、発疹・発赤、かゆみ、下痢、嘔吐、胃部不快感、めまい、発汗、動悸、むくみ、頭痛などが報告されています。
・桂枝加芍薬湯の主な副作用として、発疹、発赤、かゆみなどが報告されています。
・大建中湯の主な副作用として、発疹、蕁麻疹、腹部膨満、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、体がだるいなどが報告されています。
お問い合わせ先
お問い合わせはmed.カスタマーサポートまで。