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防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん/処方薬)【ツムラ】
お腹まわりの脂肪分解や便秘の改善によるダイエット効果が期待できる漢方薬。18種類の生薬が体内に蓄積した脂肪の分解・燃焼をサポートします。
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お薬情報

体内の老廃物を排出する漢方
お腹周りに肥満がつきやすい、いわゆる「肥満症」の多くが、血液やリンパの流れが悪く、代謝がうまくいかないためエネルギー不足になりがちで、余分な脂や熱を体内に溜めやすい体質だと言われています。防風通聖散は、体を温めて熱を発散し、エネルギー消費を高めて脂肪の分解や燃焼を促すことで、便秘をともなう肥満症を改善します。

こんな方におすすめ
☑ お腹周りが気になる方
☑ 便秘にお悩みの方
☑ 痩せやすい体質になりたい方
漢方で体の巡りを整え、痩せやすい体質へ
東洋医学では、人のカラダは「気・血・水」で構成されているとされ、この3つの要素のバランスが崩れると不調が起きると考えられています。防風通聖散は、体に溜まった老廃物や余分な水分を排出し、巡りを良くしながら痩せやすい体質へ導きます。

脂肪細胞を活性化して、お腹についた脂肪を分解・燃焼!
防風通聖散に含まれる生薬には、交感神経を刺激して脂肪細胞を活性化する作用があります。脂肪の分解・燃焼が促進されることで、お腹周りや全身についた余分な脂肪を減らしてくれる効果が期待できます。


便通促進作用で便秘を改善
体に不要なものを溜め込むことで、便秘やお腹の張りなど、さまざまな不調につながります。防風通聖散の生薬には便通を促進させる働きがあり、腸に溜まった老廃物のスムーズな排便を促すため、便秘改善の効果が期待できます。


服用することで体質改善へ
防風通聖散は飲み続けることで脂質の代謝が促進され、内臓脂肪を減少させる漢方です。3か月~半年の間の服用をお勧めしていますが、長期間飲み続けることで体質改善が期待できます。


効果効能
腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:
高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘
■効果が現れる期間■
便通改善は1週間〜1か月程度、体質改善やダイエット目的の場合は3か月〜半年の継続服用で効果を実感しやすいとされています。
用法・用量
■防風通聖散の服用量の目安■
1日3回、1回1包を水またはぬるま湯で服用してください。
■防風通聖散の服用のタイミング■
通常、食前または食間に服用します。
朝・昼・夕のお食事の前など、飲み忘れのないようご自身の生活リズムに合わせて服用してください。
※食前とは食事の30分前、食間とは食後2時間以上経ってから次の食事の間とされています。
■飲み忘れた場合■
1日3回服用の薬を飲み忘れた場合でも、次の服用時間まで6時間程度はあけるようにしてください。3回分を一度に服用することは避けてください。
リスク・副作用等及び注意点
■防風通聖散の主な副作用■
主な副作用として、発疹・発赤、かゆみ、下痢、嘔吐、胃部不快感、めまい、発汗、動悸、むくみ、頭痛などが報告されています。
また、以下の症状が現れた際はすぐに服用を中止し医師へ相談してください。
・発熱、から咳、息切れ、呼吸困難[間質性肺炎]
・尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる[偽アルドステロン症]
・体がだるくて手足に力が入らない、手足がひきつる、手足がしびれる[ミオパチー]
・体がだるい、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿[肝機能障害]
・腹痛・下痢・便秘・腹部膨満などを繰り返す[腸間膜静脈硬化症]
■服用時の注意点■
・胃腸が弱い方、下痢・軟便がある方、体力がない方には適さない場合があります。
・狭心症、心筋梗塞等の循環器系の障害、重症高血圧症、排尿障害、甲状腺機能亢進症、腎機能障害がある方は、症状が悪化するおそれがあるため服用に注意が必要です。
・妊婦または妊娠している可能性のある女性は服用できません。本剤に含まれる大黄(ダイオウ)成分により流早産の危険性があります。
・授乳中の方は、大黄(ダイオウ)成分が母乳を介して乳児の下痢を起こす可能性があるため、医師と相談してください。
飲み合わせ・併用禁忌
防風通聖散は18種類の生薬を含むため、他の漢方薬や医薬品との併用には注意が必要です。
特に、麻黄(マオウ)含有製剤、エフェドリン類、モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬、甲状腺製剤、カテコールアミン製剤、キサンチン系製剤などとの併用は副作用が出やすくなるため、医師にご相談ください。
サプリメント(ビタミン剤・整腸剤など)との併用は、同じ生薬成分を含まなければ基本的に問題ありません。
よくある質問
Q:防風通聖散はどんな人におすすめですか?
A:体力があり、お腹まわりに脂肪がつきやすく便秘がちな方、肥満症や高血圧に伴うむくみ・動悸・肩こり・のぼせが気になる方に適しています。やせ型や虚弱体質、下痢しやすい方には合わない場合があります。
Q:防已黄耆湯と防風通聖散、どちらを選べばいいですか?
A:防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)と防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、どちらも肥満やむくみに用いられる漢方薬ですが、適応する体質が異なります。防已黄耆湯は「水太り」やむくみが強い方に向いており、体力がやや低下している方にも適しています。一方、防風通聖散は「脂肪太り」や便秘を伴う肥満症に効果が期待でき、体力が比較的ある方向けです。医師に相談のうえ、ご自身の体質や症状に合わせて選択してください。
Q:防風通聖散は寝る前に飲んでも大丈夫ですか?
A:防風通聖散は基本的に食前または食間の空腹時に服用するのが推奨されています。利尿作用や交感神経を刺激する成分が含まれているため、寝る前に服用すると夜間の頻尿や寝つけない原因となる可能性があります。遅くとも寝る前の2~3時間前には服用を済ませるようにしましょう。
Q:大柴胡湯と防風通聖散は一緒に飲んでもいいですか?
A:大柴胡湯(だいさいことう)と防風通聖散は、どちらも肥満や便秘に用いられる漢方薬ですが、併用は推奨されません。両方とも体への作用が強く、重複する生薬も含まれているため、副作用のリスクが高まる可能性があります。併用を希望する場合や他の漢方薬と一緒に服用したい場合は、必ず医師にご相談ください。
Q:防風通聖散の医療用と市販薬の違いは何ですか?
A:防風通聖散には医療用と市販薬があり、主な違いは生薬の配合量(満量処方か減量処方か)です。医療用は医師の診断に基づき処方されます。市販薬はドラッグストアなどで購入できますが、効き目が緩やかな場合があります。med.では医療用の防風通聖散を処方していますが、症状や体質に合ったものを選ぶためにも、医師にご相談ください。
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