二日酔い、めまい、吐き気、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみ、水様性下痢、急性胃腸炎、暑気あたりの緩和
※しぶり腹（残便感や腹痛を伴う便意）には使用できません。

■五苓散の服用量の目安■
1日2〜3回、1回1包を水またはぬるま湯で服用します。

■五苓散の服用のタイミング■
通常、食前または食間に服用します。
朝・昼・夕のお食事の前など、飲み忘れのないようご自身の生活リズムに合わせて服用してください。
※食前とは食事の30分前、食間とは食後2時間以上経ってから次の食事の間とされています。

二日酔いの予防として服用する場合は、飲酒前・食事前に服用するのが効果的です。二日酔いの症状緩和として服用する場合は、症状が現れてからできるだけ早く服用してください。

■飲み忘れた場合■
1日2回服用の薬を飲み忘れた場合でも、次の服用時間まで6時間程度はあけるようにしてください。2回分を一度に服用することは避けてください。

■五苓散の主な副作用■
主な副作用として、発疹、発赤、かゆみ、体のだるさなどが報告されています。まれに肝機能異常（AST、ALT、γ-GTPなど）の上昇が認められることがあります。
これらの症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、医師に相談してください。

■服用時の注意点■
・妊娠中・授乳中の方、腎臓病の方は、服用前に必ず医師に相談してください。
・五苓散を構成する生薬のなかに桂皮（シナモン）が含まれているため、シナモンアレルギーがある場合は注意が必要です。

五苓散には、基本的に飲み合わせて禁忌となる医薬品はありません。西洋薬との併用も特別な注意事項はありませんが、他の漢方薬と併用する場合は、成分の重複（特に沢瀉、猪苓、茯苓、蒼朮、桂皮）に注意してください。重複すると過敏症や副作用リスクが高まる可能性があります。

また、現在治療中の疾患がある場合や他の薬を服用している場合は、必ず医師に相談してください。

Q：五苓散は寝る前に飲んでも良いですか？
A：基本的には食前や食間の服用が推奨されていますが、症状や体調に合わせて寝る前に服用することも可能です。寝る前に飲むことで、翌日の二日酔いによる吐き気や頭痛を和らげる効果が期待できます。

Q：五苓散にダイエット効果はありますか？
A：五苓散によって体内の余分な水分が排出されることで、むくみが軽減し、一時的に体重が減少する可能性はありますが、五苓散自体に直接的な痩身効果は認められていません。根本的なダイエット目的での使用は推奨されません。
Q：五苓散は耳鳴りにも効果がありますか？
A：耳鳴りの原因はさまざまですが、体内の水分代謝の異常によって、余分な水分が体内に停滞することで生じる耳鳴りには効果が期待できます。特に、むくみや口の渇き、尿量の少なさなどの症状が伴う場合に有効とされています。すべての耳鳴りに効果があるわけではありません。

Q：五苓散とロキソニンは一緒に飲んでも大丈夫ですか？
A：基本的に五苓散とロキソニン（鎮痛薬）は併用可能ですが、他の漢方薬との重複や体調によっては注意が必要です。心配な方は診察時に医師にご相談ください。

Q：二日酔いには黄連解毒湯（おうれんげどくとう）と五苓散、どちらが良いですか？
A：五苓散は水分バランスの乱れによる二日酔いの頭痛やむくみ、吐き気に効果的です。黄連解毒湯は主に炎症や熱を伴う症状、顔のほてり、イライラなどが強い場合に使われます。症状によって使い分けるのが良いでしょう。