炎症ニキビにオススメの内服薬

日本皮膚科学会が作成した「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」によると、ビブラマイシンは炎症を伴うニキビに対し、ニキビ治療薬の1つとして推奨されています。炎症を起こし腫れている赤ニキビや、そこから化膿し膿が見える黄ニキビへの効果が期待できます。

抗生物質って？

ビブラマイシンは抗生物質の一つで、ニキビの治療によく処方される内服薬です。抗生物質とは、細菌が原因で発症する感染症に対して効果を示す薬のことで、細菌の構造を破壊することで細菌の増殖を抑える働きをします。ビブラマイシンはニキビの原因となるアクネ菌に対して作用し、炎症と菌の増殖を抑えます。

ニキビ菌を抗菌
ニキビを誘発するアクネ菌も生物である以上、生存のためにタンパク質を必要とします。ビブラマイシンはアクネ菌内でのタンパク質の合成阻害することで、増殖を防ぎ抗菌効果を示します。

肌の炎症を抑える
炎症性の皮膚トラブルは、赤く腫れて痛みを伴います。ビブラマイシンは炎症を抑える効果があり、ニキビによってできた腫れや痛みなどの症状を軽減します。赤ら顔の「酒さ」にも効果が期待できます。

初日は1日1回2錠、2日目から1日1回1錠をコップ1杯程度の水で服用し、寝る直前の服用はさけるようにしてください。（食道に長く留まってしまうと潰瘍を作ることがあります）。